仕事の合間に、ティムが見ていた映画『ライフ・イズ・ビューティフル』を
何気なく見始めたら、途中からでしたが、思わず見入ってしまいました。

途中から見たのでよくわかりませんが、主人公はおそらくユダヤ系イタリア人の男性
なのでしょう。
ナチの強制収容所での悲惨な生活を、子供を守るために楽しいファンタジーで
サバイバルしていく。
奥さんには監視の目をかいくぐって、愛のメッセージを送る。

ユーモアと現実との対比がとても悲しく、感情が喚起される映画です。

ナチ、ひいては人間の残酷さ、それに対比する愛の力。

1999年第71回アカデミー賞主演男優賞(ロベルト・ベニーニ)、
外国語映画賞、作曲賞受賞ということで、以前から気になる映画でしたが。

実は年末年始のバイロン・ケイティさんのワークの一部では、
強制収容所を想像する、ということをやりました。

強制収容所という考えをもったときに、自分にどういう反応が起きるか
ということだったのですが、興味深いことに、私の場合は、
強制収容所に対する否定的なイメージをもったとたん、
今生きている瞬間を「自分が殺している」ことに気づきました。

ナチの殺人を憎むとたんに、自分がこの一瞬の豊かさを「殺してしまう」
という矛盾。

ケイティさんは、「あらゆる防衛は攻撃だ」ということをよくいいますが、
誰か(何か)を非難したとたんに、自分が攻撃する側に回るということを
改めて考えさせられます。