ホメオパシー問題

最近、ホメオパシーが朝日新聞を中心に叩かれています。

私自身はホメオパシーについては、まったくニュートラル。
効果があるともないともいえません。

一番最初の出会いは、30年ぐらい前、ネパールを旅行中に、
ホメオパシーの薬をもらったことでしょうか。

その時は訳がわからず、実際に飲んだかどうかも覚えていませんが。
ただ、ホメオパシーという医学があるのだということを初めて認識しました。

それから20年ぐらい前、ハワイでホメオパシー・ドクターの個人セッションの通訳を
したことがあります。
1時間ぐらいかけて丁寧にクライアントのライフスタイルをヒアリング
していくのが、興味深かったです。

また、友人が子宮ガンになった時、ホメオパシーも使っていて、
効果はどう？と聞いたら、調子がいいみたいという感想を聞きました。
この友人は、今ではガンを完治しています。
完治できたのがホメオパシーのおかげか、調べようがないかも
しれませんが、少なくとも、とくに害があるよう印象は受けませんでした。

最近になって、ホメオパシーを信奉していたことによる医療事故ということが
取り上げられている訳ですが、いくつも疑問が起きます。

まず、ホメオパシーといっても、いろいろな流派があるようです。
また、個人によっても、盲信している人から、バランス感覚をもって使っている人まで、
さまざまなようです。

また、ホメオパシーの歴史は200年以上ともいわれており、
突然出てきたカルトのようなものではありません。

もちろん私も根拠の疑わしい代替医療については懐疑的ですが、
西洋医学とは発想がかなり違うといっても、ある程度確立されているものについては、
オープン・マインドで探求してもいいのではないでしょうか。

医療事故があったからといって、ホメオパシーそのものが間違っているというのも、
どうなんでしょう。西洋医学で医療事故があったからといって、西洋医学自体を
否定する人はあまりいないでしょう。

また、西洋医学においても、効果が証明されていないままに使われている薬が
たくさんあります。また、たとえば麻酔も、そのメカニズムは解明されていません。

西洋医学であれ、ホメオパシーであれ、盲信すると危険であることには
変わりないでしょう。

朝日新聞は私も購読していますが、今回の騒ぎは、何となく
魔女狩りのような匂いがするのは、杞憂でしょうか。

私も最初から結論ありきの一方的な取材を受けたことがあり、
メディアの怖さを感じたことがあります。

個々の記者により、違いはあると思いますが、
ジャーナリズムは、オープンマインドであることが重要であると
思います。

ホメオパシーに根拠がないことが証明されるなら、
それはそれでいいけど、偏見に満ちた状態では、
客観的な探求ができません。

ヒステリックなバッシングには要注意ですね。