エニアグラムの話はこのブログでもよくしているのですが、
改めて、その魅力を語ってみようと思います。

いろいろな要素がありますが、今日は人間関係という視点からお話したいと思います。

実際、エニアグラムを知って本当によかったと感じる人の多くが、
「人間関係が楽になった」を理由に挙げています。

エニアグラムについて私が最初に知ったのは実は相当前で、
1970~80年代、C+F創立の頃に吉福伸逸さんが
非公開のエニアグラムの勉強会を開催していました。
(私たちは参加していませんでしたが。)

その後もエニアグラムについてはいろいろ学ぶ機会がありましたが、
1995年頃、リソ&ハドソンさんとの出会いによって、
本格的に興味をもち始めました。

同じエニアグラムでも、お二人の9つの性格タイプについての
説明は非常に明確で、本当に目からうろこ、そして日常生活で
その確かさを実感することができます。

人間関係で苦しんでいた時も、相手と自分の違いが明確に理解でき、
救われました。

事実でないにも関わらず、相手の思い込みによって非難される
という状況でしたが、それでも相手の問題だけではなく、
そうした相手に対する自分のアプローチのしかたが
不適切だったことに気づきました。

つまり、相手は思い込みで感情的になっていたのですが、
その時に、私が冷静に筋道立てて話したことで、かえって相手の感情が
エスカレートしてしまったのです。

相手の気持ちには、「気持ちの言葉」を使う必要がありました。
すぐに事実を挙げて弁解するのではなく、まず相手の話を聞き、
そうだったんだと気持ちを共有してから、こちらの状況を説明した方がよかったのです。

でも私は、いわれのないことをいわれて腹が立ち、事実を挙げて証明する
モードに入っていました。正しいものは正しい、正しいことをいえば、
相手は納得するはずと。

それまでは、同じタイプの人と同じパターンを何度か繰り返して
いましたが、リソ&ハドソンのエニアグラムを学んだことにより、
似たようなタイプの相手とのコミュニケーションが明らかに改善されたのです。

なぜ相手はこうなのか、なぜこういうことが起きるのか、
わからない時に人は苦しみます。

けれどもある程度理解できれば、今度はそれに対して、
どうしていけばいいかを考える心の余裕が生まれます。

エニアグラムを知るまでは、人間というのは多かれ少なかれ、
似たような考え方や感じ方をするものだと思い込んでいました。
(そういう人は多いのです。)

でも今は、同じ人間なのに、こんなにも世界観や動機、思考・感情・行動の
パターン、コミュニケーションのしかたなどが違うということに驚嘆します。
表面からはわかりません。

日常生活では多くの場合、人間関係の問題が起きると、
お互いに十分向き合わないままに、あきらめたり、ぶつかって離れていったり、
不満を抱えたままつき合うことが多いものです。

けれどもエニアグラムによって、お互いを理解し、活かし合う関係が
可能になります。私も、エニアグラムによって、お互いの違いを
「活かし合う関係」とはこういうものか、と初めて明確に実感できました。

日常の中では、こうした明確な心の指針を得る機会はありません。

ぜひお勧めです。

2/27(土)-28(日)エニアグラム入門ワークショップ


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