最近、会社の仲間が二人、退職しました。

 

大変、信頼を置いていた二人だったため、右腕を失ったぐらいの打撃。

 

彼らが辞めた後、私は彼らに如何に助けられていたか、精神的に支えてもらっていたかを実感しました。

 

特に同期のA君は、私が会社に物申すことがあったとき、「どう思う?」と相談できる方たちだったので、その存在は大きかった。

 

思えば、こういう人たちと出会えたこと自体が有り難く、私は恵まれていたんだなと思いました。

 

退職する同期のAくんに「餞別は何がいい?」って聞いたら

 

「お金で買えないものがいいです。手紙がほしいです。」と言われました。

 

「手紙?!私、手紙とか書かないタイプなんだよね。」と書かないつもりで答えました。

 

退職するもう一人のB君に、

 

「A君、手紙がほしいって言ってたけど、私、手紙が苦手なんだよね。何を書いていいか分からないし、どうしよう・・・」と相談したら

 

B君は「大事なのは気持ちですよ」と言われ、スッと納得。

 

苦手だけどがんばってみようかなと思い、書きました。

 

書き始めたら涙が止まらなくなってしまい、何度も書き直して、気持ちをまとめることをしていくうちに、気付きました。

 

本当は、別れに向き合いたくなかったんだな、と。

 

20年間で11回も引っ越ししてきて、出会いと別れが、人一倍多かったから、別れには慣れてると思ってきたけど、

 

本当はいつも悲しくて寂しかったんだなと、気付くことが出来ました。

 

自分の思いをぶつけるよりも、相手の心情を優先しようとするため、聞き分けの良い自分で生きてきたけど、

 

自分の素直な思いを無視せず、向き合わないと、自分の本心を見失うなぁと思いました。

 

別れ際には「またね!」と言います。

 

「さよならは嫌いだから言わない」と言い続けてきた自分の深層心理に、今、気付くことが出来ました。

 

本当は人一倍、別れが苦手なんですね、私。

 

最後の最後に、彼らに大きな気付きをもらい、感謝しても足りないぐらいです。

 

これからは素直に感じることに向き合って、味わいたいと思います。