妊娠が確定してからは、つわりの恐怖に怯える日々を数日過ごして、段々と本格的なつわりが始まっていった。


一人目の時は、よだれづわりが酷く、胃が空っぽに近づくと気持ちが悪くなっていたので、常に何か少しずつ食べて、

『胃の中は空っぽじゃないから大丈夫』

と言い聞かせて、何とか一度も嘔吐はせずに済んだ。


二人目のつわりは、よだれはほとんど出ず、おかしいな⁇と思っていたけど、動くと気持ち悪い感じがして、絶対になんとしてでも吐きたくはなかったので、極力寝転がっていた。


幸い実家が近く、もう旦那や子供のご飯とか他の家事が全くできない状態だったので、しばらく旦那と子供と3人でお世話になる事にした。


このころの食事は、母が用意してくれたものを時間をかけて食べられそうな時にちょっとずつ食べていて、晩ご飯も夜7時頃食べ始めて、すぐに寝転んで、また起き上がって少し食べるというのを繰り返していて、食べ終わったのが夜11時頃になってしまう事もよくあった。


寝る時には、凍らせたグレープフルーツやパイナップルを入れたクーラーボックスを枕元に置いて寝ていて、夜中目が覚めて、気持ちが悪い気がした時に口に入れていた。


それと、無糖の炭酸水が欠かせなかった。
便秘の粉薬を飲むのも、水だと何だか気持ちが悪くて、炭酸水で流し込んでいた。


続く