息子が幼稚園年長になり、私はパニック障害を抱えながらも、なぜかPTAの副会長になってしまい、役を任されたからにはと、いつも元気なフリをして何とか与えられた仕事をこなしていた。


その頃は、資格を取るために通っていた講習会もあったし、もし妊娠に踏み切るなら、息子が小学校に上がってからゆっくりと…と考えていた。


そして、息子の卒園式が迫っていた頃、何だか身体に異変を感じ始め、

『まさか…まさかね…』

と、『妊娠してたら嬉しいけど、今は困るなぁ…』なんて、罰が当たりそうなことを思っていた。


でも、もし本当に妊娠していたら、薬も飲んでいるし、早くわかった方がいいと思い、恐る恐る検査薬を使ってみた。


すると、くっきりと陽性反応が。


私は呆然としてしまい、

『またあの辛いツワリがやってくるのか…』

『息子の卒園式の時、体調は大丈夫だろうか…』

『嬉しいけど、まさか今なんて…』

と、色々な事が頭の中をかけめぐり、しばらく動悸が治まらなかった。


続く