京都の中京区に香木の量り売りをしている老舗がありました

本日は、前住んでいた京都の大好きな香木老舗、林龍昇堂さんをご紹介しますす。

本店は伝統的な建造物で、京を感じさせます

お店は昔から本格的なお香を提供して、今年はなんと創業185周年を迎えるという、歴史のあるお香屋さんです。

店頭に古い薬研の他は、古い香道具数々が並ばれています。

お店に入ると…

…こんな風になります。箪笥や棚に、天然香原料やお香物がたくさん。家業感溢れの店内構造で、親しみやすい雰囲気です

香木と香原料に強いこだわりを持って、丹精込めた豊富な品揃えが魅力的。店主さんの林様がお香のことご丁寧に説明をしてくださるのは基本ですが、ときに優しいお娘さんもその場で香木を刻んだり量ったりバラで売ったり香りを試させたりされるのです。

刻みたて沈香の量り売り

お店の定番商品・ふわっと甘く薫る印香

お店自体はかなり趣深くて風情のある、私の行きつけの老舗です。余分な飾り気のない本格派の中でもさらに本格的なお香屋さんです。

そして、天然香原料そのまま揃えてあります!↓
大茴香 (ダイウイキョウ/スターアニス)・丁子 (チョウジ/クローブ)・桂皮 (ケイヒ/シナモン)・奥に排草香(ハイソウコウ)という清涼感を持つハーブ (カワミドリを乾燥させたもの)

薫陸 (クンリクと読む、インド産乳香)・安息香 (ベンゾイン)・乳香

超希少な動物系の幻の香「竜涎香」 (リュウゼンコウ)

マッコウクジラの腸内に生み出される結石で、「アンバーグリス」として古来より欧州から東洋にかけて香水の製造に用いられてきた香原料です。香りが甘くて官能的なのですが、元々強烈な匂いを持つので使用前に何百倍に薄めないと鼻に優しくないというのです。

動物系香原料の代表的な本物の麝香

麝香は、雄のジャコウジカの腹部にある香嚢(ジャコウ腺)から得られる分泌物を乾燥した香料、生薬の一種です。 ムスク(英語で musk)とも呼ばれて、香水作りに欠かせない素材として時代を超えて世界的に有名になった高級材料です。現代はほんとんど使われることがなく、代わりに合成物が使用されることが多い。
甘く粉っぽい香りを持ち、香水の香りを長く持続させる効果があるため、香水の素材として極めて重要だった。 また、興奮作用強心作用男性ホルモン様作用といった薬理作用を持つとされる