土用(どよう)とは、雑節のひとつです
雑節(ざっせつ)とは、一年間を24等分にした二十四節気だけでは十分に季節の変化を読み取れないので、二十四節気を補助するために日本独自で考えられたこよみのことです
五行思想(ごぎょうしそう・万物は木、火、土、金、水の五種類の元素からなるという自然哲学の思想)では、春=木、夏=火、秋=金、冬=水が割り当てられ、季節の変わり目に土が割り当てられていて、これを「土用」といいます
土用の期間は年4回あり、立春(りっしゅん・2月4日ごろ)、立夏(りっか・5月6日ごろ)、立秋(りっしゅう・8月7日ごろ)、立冬(りっとう・11月7日ごろ)の直前、約18日間のことです。
2019年の土用は以下のようになっています。
●冬の土用・・・1月17日(木)~2月3日(日)
●春の土用・・・4月17日(水)~5月5日(日)
●夏の土用・・・7月20日(土)~8月7日(水)
●秋の土用・・・10月21日(月)~11月7日(木)
そう
4/17〜5/5までは春の土用なのです
土用には、以下のようなことは良くないと考えられています。
●土に関すること・・・土いじり、草むしり、井戸や穴を掘る、増改築、地鎮祭など
土用に土いじりをすると良くないと言われているのは、土公神(どこうじん・土の神様)が嫌がって怒ったり祟りを起こすからだそうです。
土公神は、時期によっていろいろな場所にいらっしゃるのですが、土用は土の中にいらっしゃるそうです。
土公神が静かにゆっくりしていたいのに土をいじられると怒ると考えられているんですね。
●新しいこと・・・新居購入、就職や転職、結婚や結納、開業や開店など
春夏秋冬の土用の時期をもう一度確認してみてください。
どれも、季節の変わり目になっていますよね。
季節の変わり目は体調を崩しやすく、医学が発達していない昔の人たちにとってはちょっとの体調変化が、大きな影響を与えかねない状況でした。
そのため、季節の変わり目である土用の期間は新しいことを始めようとせず、普段以上に注意し静かに過ごすようになったのではないかと考えられています。
読み方は「まび」です。
土用の期間は約18日間あります。
この期間、ずっと土いじりなどができないというのは仕事や生活に支障がでます。
間日には、土公神が土の中から出て天上界へ行っているので、土いじりなどをしても大丈夫だと考えられています。
間日は以下のようになります。
●冬の土用・・・寅、卯、巳の日
●春の土用・・・巳、午、酉の日
●夏の土用・・・卯、辰、申の日
●秋の土用・・・未、酉、亥の日
日にちにはそれぞれ十二支が当てはめられています。
子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)
これらが順番に割り当てられており、12日間で一周します。
2019年の土用の間日は以下のようになります。
●冬の土用・・・1月17日(寅)、18日(卯)、20日(巳)、29日(寅)、30日(卯)、2月1日(巳)
●春の土用・・・4月18日(酉)、26日(巳)、27日(午)、30日(酉)
●夏の土用・・・7月22日(申)、29日(卯)、30日(辰)、8月3日(申)
●秋の土用・・・10月25日(未)、27日(酉)、29日(亥)、11月6日(亥)
また土用期間は
土用殺の方位にも注意しましょう
読み方は「どようさつ」です。
土用殺は凶とされる方位のことで下記のようになり、季節によって異なります。
土用の期間はどの方向も良くないのですが、土用殺は特に注意したほうがいいといわれています。
●春の土用・・・南東
昔の人々は日々の吉凶をとても気にしながら生活していたそうです。
現在は科学的根拠がなく、ただの迷信や言い伝えだということがわかり、「より良い日を選ぶため」とか「なるべくなら避けた方がいい日」という程度で気にしている人が多いのかもしれませんね。
季節の変わり目でもある土用の期間は、
体調を崩しやすかったり、
精神的に不安定になったりするので、
昔の人々の言い伝えを信じ、
静かにゆっくり過ごすのもいいのではないでしょうか。
※ジャパン カルチャーラボ さんのページより引用させていただきました。
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