すべては衆議院選挙の地ならしだった自民党総裁選挙 株式市場の今後 | 木村佳子のブログ

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緊急事態宣言解除10.1。

そして、9.3菅元総理の総裁選不出馬宣言。

さらに自民党総裁選・高市氏出馬などは自民党が衆議院選挙で負けないための仕掛けだったんだな、と気が付きました。

 

 こうしたシナリオを描き、実行し終えて岸田総理誕生までの軌跡を描き切った菅義偉さんという人はすごい人なんだな、と改めて彼の怖さ(怖いくらいに仕事ができる人という意味)に身震いします。

 

 ちなみにバイデン氏は菅義偉氏が大好きなんだとか。

バイデン氏との面談時、ハンバーカーしか用意していなかった失礼な対応で、「使用人」のような位置付けにされていたけれど、その使用人がなかなかいい仕事をするため、現在は「お気に入りのアジアの執事」に昇格させたというところなんでしょう。

 

それにしてもメディアの豹変ぶり。

過剰とも思えるコロナ一辺倒から一転、解除喜び報道に。おとなりでもやっていけそうな体質ですね(;^_^A

10.1を受け、酒をかっくらい各所に繰り出すノー天気な人の姿をこれでもかと映し出す報道のオンパレードにその正体を見たりといまさらながら思います(;'∀')

そして、だからこそかえって冷静に今回の一連の騒動を眺めることができ、その向こうにあるビックピクチャーの構図にも認識新たにできたように思います。

 

ああ、そういうことだったんだ、何もかも。

 

 

さて、岸田さんに与えられた役割とは何ぞや。

次の衆議院議員選挙で公明党の助け借りずに自民単独過半数をどうしても確保しなければならない。

そして来年夏にも予定されている参議院選挙にも勝たなければならない。

勝つために少なくとも三年程度は持つ内閣でなければならない。3年、大きな選挙がない、この3年の創出が大事なんですね。

だから、岸田さんでなければならなかったんですね。

 

河野さんは計画的に芽を摘まれてしまったな、と思います。彼が摘まれてしまった大元はイージスアショア問題でしょう。あれで完全に警戒されましたね。無用の長物であっても提供者側にとっては合法的に日本のカネを商品代金として受領できる代物だった。提供者側、代金を支払う日本側にとってイージスアショアは国民も納得して導入ができるプロダクトだった。河野太郎さんはそのプロダクトとしてのイージスアショアの意味を分かっていなかった。仮にわかった上で止めたのなら相手側商人に宣戦布告したも同然で、だから、「これはあなたにとっての日本端子なんですよ」と報復されたんだろうな、と思います。

 

 

岸田内閣の生みの親たちは高市氏を担ぎ、一位でなく二位につけなければならなかった。安倍さん、菅さんは当初からそれを念頭に計画的に動いてきたんだろうと思います。

 

河野さんをつぶし、右派の高市さんを内閣要職につけ、彼女の発言を折々にかませつつ、世論を盛りあげ2024年を迎えなければならない。在職中に改憲を実現できなかった安倍さんたちは岸田後も見据えて高市さんを据えている。そう、思います。

 

今、中国に起こっている大停電(ビットコインのマイニングを抑える効果あり)や不動産開発会社の斜陽などとも兼ね合わせて考えると、なるほど・・・・と合点がいくことがいろいろあります。

 

ちなみに次のアメリカの大統領選挙は2024年。トランプ共和党に政権を渡さないために、この3年、台湾問題と日本の改憲問題は民主党・バイデン政権に大切な飯だねとしていつかタイミングを見て孵化させられる。

 

岸田内閣で、もし不可能ならその前に「改憲必要」と思わせられるような惨事を見せつけ、高市総裁で憲法改正を実施させたい。そしてアジアの火種をトランプ共和党阻止の飯だねにしたい。

それが民主党バイデンを担いできた人たちのビックピクチャーなのでしょう。

 

ということは逆説的に言うと10月相場は思ったほど大きなダメージはないのではないか。

また、来年の夏に予定されている参議院選挙までの相場も思ったほどひどくないのではないか。

 

途中途中に急落しても、まだ、株式市場にはチャンスは多いと思います。

 

ところでなぜ台湾に台湾セミコンダクターがあり、その会社が中国の通信大手ファーウエイに部品を提供していたか、なぜ台湾なのかも長い歴史を紐解きながら俯瞰すると様々な視点が得られそうです。

 

つまり、台湾が中国や日本と円滑に取引し、交流し、相互に繁栄していくことを阻止している動きがある。卑近な例でいうと会社でも社長や専務、常務、本部長などが、あるいは取引先やライバル企業が会社のできる部下同士を敵対させたり、情報を遮断してコントロールしようとするケース。その国際版が台湾問題なんだろうなと思います。

 

日本で徳川幕府を終了させた国際的な流れ。その後、明治、大正、昭和の間にアジアに何が起こったかを考え、だれがどういう形で潤ったか、今一度考えたいですね。

 

今回も台湾や中国、日本などアジア地域で緊張が高まった方が都合がいい商人、投資家たちがいる。

 

そのうち、「当初はいがみ合わなくても」と思っていた同士がいがみ合うようになる。これも巷間、よくあることでその国際版があっても不思議ではありません。

 

今回の自民党総裁選挙の一連の政治ショーを見ていて、

相場展開を考えると、株式市場はこの半年、一年程度の期間にそれなりの値まではいけるなと思いました。

 

引き続き、動画ネタにもしていきたいと思います。

 

月刊木村佳子を10月1日に公開しました。4日月曜日にも日刊版の公開を予定しています。ぜひ、ご覧くださいね。