月曜夜10時にスタートした新春ドラマ。
木梨憲武が20年ぶりに民放ドラマに出演したことでも話題になりました。
3か月後に結婚を決めた娘と、3ヶ月後に癌で余命宣告された父の父娘ストーリー。
たまたま夜中に起きて再放送していたので観たら、1話が良くて昨日2話を観たら号泣。
私も一昨年に父が癌で亡くなり、父のことも重なって余計に泣けてしまいました。
娘役の奈緒さんがめちゃくちゃいい演技をします。
木梨憲武さんもブランクは感じつつとても脚本が良く、ひとつひとつの言葉に胸を打たれました。
父役の雅彦(木梨憲武)は、癌の治療はしないと娘に告げ、娘はなんとか治療をさせようとします。
しかし、頑なにそれを拒む父。
娘は売れない芸人(濱田岳)と結婚したいと言うと、父に結婚を猛反対されるも、なんとか認めてもらおうと説得します。
初めは父親の病気の事もあり、結婚式は延期しようとしていましたが、父親に治療させるためにあえて結婚式をすることを決めて反対する父に娘と婚約者を別れさせるため生きたいと思わせるように仕向けます。
そこで、どうして結婚したいのか、父もどうして治療しないのかを本音で初めて話し合います。
父は、残りの人生を癌と闘うことだけで終わられたくない。楽しいことだけして悔いを残さないように過ごしたいと娘に伝えます。
ここ、本当に泣いた。
私も父親のこと思い出しちゃってね……
残される家族はどんな辛い治療でも生きて欲しいと願うのは本当です。
でも、当の本人はそんな辛い治療は受けたくないのです。癌治療は本当に辛いからね。
身体中の免疫を癌ごと殺すのが抗がん剤です。
食欲は失くなり、吐き気に苦しみ、髪の毛も抜けてひたすら身体中が怠くなる。起き上がることすら、息をすることすらしんどいのです。
私も父の最後を見てきて、癌治療は本当に痛みが過酷なことを見てきています。だからこそ分かるというか…
最後はもう、苦しまずにいて欲しい、もう楽になって欲しいと思ったのです。
生きていることがもう辛いというのが、癌の最後です。私も父に、もう苦しまなくていいよと願いました。父を見てると胸が苦しかったです。
父役の木梨憲武も、知人に同じ癌患者がいて、痛みに苦しんで抗がん剤治療で結局助からなかったことを知っています。それを見てきているから、自分はそうはなりたくないと言います。
生きて欲しいって、そういう治療の過酷さを自分は知らないから言えることなんですよね。
もし、自分が経験していたら相手に治療して欲しいと言えないと思います。
でも、失うかもしれない、いなくなる現実なんて認めたくない、受け入れたくない気持ちが残される家族の気持ちです。
残される家族の気持ちも、父親の気持ちも、
本当に見に積まされるストーリーでした。
共感しかないドラマでした。
私も父を失って1年経ちましたが、今だに泣いてるし、悲しいし寂しいです。
それが失うということです。
何年たっても、受け入れられない。
悲しみなんて、消えることはないんだと思い知らされました。
私、娘と父親のドラマとか本当に弱いです。
毎度号泣します。
私も父親と本当に仲が良かったので余計にきてしまうのです。
今期は良いドラマに出会えてます。
毎週泣くかもです