11月終わりから、私は毎年大掃除の準備に入ります。

どうすれば効率よくお掃除が出来るかをスケジューリングして始めるのですが、

ちょっと寒い日が続いたので、ブルブル…。二日ほど、風邪をひいて寝込んでしまいました。

と言っても熱は出ておらず、動こうと思えば動けたのですが、

掃除がしたい~とウズウズするのを我慢して、早くに治そうと、じっとしていました。

逆にストレスになってしまったみたい・・・((´∀`))ケラケラ

因みに私は、潔癖症ではありません。

ほどほど、の人です。

 

闘鶏神社

さあ、武蔵坊弁慶の父君ゆかりの闘鶏神社。

社殿は、西殿、本殿、上殿、中殿、下殿、八百萬殿と六棟が並んでいます。

本殿には「伊邪那美命(イザナミノミコト)」。

上御殿には、「伊邪那岐命(イザナギノミコト)」、

天照皇大神(アマテラスオオミカミ)」、宇賀御魂命(ウカノミタマノミコト=穀物の神様)」が・・・。

中御殿、下御殿、八百萬殿にも、それぞれ何人もの神様が祀られています。

読み方の分からない、難しい漢字の神様たち。

八百萬殿の「手力男(アメノタジカラヲ)」は、分かりました。天照皇大神を天岩戸から引っ張り出した力持ちです。

 

こうしてみると、日本の神様はいろいろなところにたくさん居たということなのでしょう。

日本では古くから、自然のものすべてに神が宿ると考えられていたようです。

ギリシャ神話に出て来る神様も、同じようにとっても多いですよね。

季節の移り変わりがはっきりとわかる気候の地域や国では、

その色とりどりの自然の変化から、

神様もたくさん生まれたのではないかと思います。

自然の一つ一つに感謝の念と畏怖の念を抱いたことから、

そこに尊い存在を見出したのかもしれません。

しかも、日本の古くからの神様もギリシャ神話の神様も、実に皆、人間的です。

嫉妬したり、怒ったり、大切なものを壊したり、罰を与えられたり…。

人間過ぎるくらい人間そのもの、といった神様のオンパレードです。

 

そしてもう一つ気になるのが、「漢字」です。

昔ながらの漢字では、「イザナミノミコト」や「イザナギノミコト」とは、

決して読めませんよね(私だけかしら???)。

またそこには、ひらがなもありません。

漢字は中国から渡ってきたのだと中学の社会・歴史で習いましたが、

時代とともにまずカタカナが生まれ、次にひらがなが生まれ、また読み方も、

時代の移り変わりとともに変化して現在に至っているのだと思いますが、

昔の方々は、今の漢字検定に皆、簡単に合格してしまっていたのでは・・・、

なんて思ってしまうほど、難読な漢字が多いような気がします。

 

話をもとに戻しましょう。「闘鶏神社」です。

闘鶏神社のお社も、長い間の風雨に磨きをかけられ、何とも言いようのない色合いになっていました。

渋い!

祀られている神様には失礼かもしれませんが、

こういった渋い建物の中で生活してみたいなぁと思ってしまう、そんな素朴な魅力があります。

(世界遺産に対してこんなことを考えるなんて、不届き者でごめんなさい)

 

ツアー客の方々は広い境内に移り、この神社の歴史の説明を聞いていました。

そのあいだ、世界遺産に認定され、歴史的にとても貴重なお社の周りにはほとんど人がおらず、

私はその空間を独り占め! 贅沢です。 

この渋さ、なんとも良いのです…。

 

玉砂利を踏み締める「音」は、心地よく耳に響きますね。

少し掠れた音。

お米を研ぐ音も少し掠れた音。朝の浜辺に打ち寄せる小さな波の音も、掠れた音。

「声」も、少し掠れた声は心地よい「音」です。

掠れた声は、私にとって最高に魅力的な「声」なのです。

 

さて、独り占めしてしまった空間、お社を満喫し、社務所に向かいました。

ツアー客の方々も、時間が来たのでしょう、添乗員の方に促されて闘鶏神社を後にして行きました。

ご夫婦と一緒に社務所内の長椅子に座り、ご祈祷用の用紙に住所と名前を記し、

担当の方がいらっしゃるのを待ちました。

少しして、先ほどツアー客の方々に説明をしていらした権禰宜(ゴンネギ)さんがいらっしゃいました。

応対がとても庶民的な感じでリラックスします。

 

権禰宜さんが用紙に書かれた住所を読んで確認し始め、名前を読み終わった途端、一歩後ろに飛びのき、

「サカキバラ、ヨシ・・・! サカキバラさん! ファンです!」

とおっしゃったので、私の方がビックリ!

口をポカーン! 

神職の方の中にアニメファンがいらっしゃるなんて想像したことなど全くなかったのです。

神職と言えば、子供のころから厳格な家庭で育ち、

そのお父様お母様からアニメーションなどは見てはいけません、と言われている方が

ほとんどではないかと勝手に思い込んでいたので、驚いてしまいました。

権禰宜さんはご夫婦の旦那様とお知り合いだったそうで、

「何で言ってくれなかったんですか」

と言いながら、ご祈祷の準備のために駆け足で社務所内の別のお部屋に入っていきました。

その後ろ姿がなんとも、可愛い…。青春真っただ中!という感じ。

若いって、ほんと、素敵だなぁと思います。

 

ご紹介しましょう!

この権禰宜さんが「天野 裕貴さん」。学生時代「落研」に所属。声が通るのも頷けます。

ご祈祷をしてくださった若者です。

そしてまた少しすると、今度は黒いTシャツ姿のミドル・エイジの方がいらっしゃり、

ご夫婦の旦那様とお話をし始めました。

 

またまた、ご紹介しましょう!

黒いTシャツ姿のこの方が、禰宜(ネギ)さんでいらっしゃる「大宮 浩美智さん」。

スポーツカーを巧みに操る方です(カッケー!)。

熊野本宮大社にもいらした方で、

明治の大洪水に見舞われる前「大斎原(オオユノハラ)」にあった熊野本宮大社の歴史にとても詳しく、

社務所内にある大社の模型を見せてくださり、素人の私にわかりやすく説明してくださいました。

神社と民は、昔、「隣近所の人たち」的な関わり方をしていて、

日常の生活の中に神社があり、神様がいらっしゃったという話をしてくださいました。

禰宜さんの大宮浩美智さんの「考察」は、とても興味深いものでした。

もっともっと突っ込んでお話を聞きたかった…。

 

ご祈祷は、先ほどの権禰宜さんの天野裕貴さんが執り行ってくださいました。

神事の作法はとても難しいですね、緊張してしまいますが、

天野さんのざっくばらんな感じが緊張を和らげてくれます。

付け焼刃ですが、玉串を捧げる所作は行きの新幹線の中でご夫婦からご教授頂きました。

流れるような動きにするにはまだまだ訓練しなければなりませんが、

どうにか基本は習得し、闘鶏神社の拝殿でご祈願をしました。

 

そして、厳かな儀式が終った後・・・。

イェイ~!

禰宜さんの「大宮浩美智さん」と権禰宜さんの「天野裕貴さん」と一緒に、

拝殿内で写真撮影!

私は両手に華ならぬ、「両手に男子」でシャキン!

 

まあ、不謹慎な!と思われる方もいるかもしれませんが、

そこにあったものは「会えて、お話しできて、嬉しい!」という気持ちだけだったので、

神様は怒らないのではないかしら…。

 

特定の宗教を持っていない私の中で、「神様」というは、

そこに嫌な気持ちや黒い思惑などが全くなければ、きっとおおらかに受け止めてくれる、

と思える存在なのです。

禰宜さんの大宮浩美智さん、権禰宜さんの天野裕貴さんお二人とも、

とてもおおらかで、ウィットに富んでいて、

しかも、様々なことを深く考えていらっしゃって、ブレていない方々なので、

きっと神様は、ニコニコとしながら私たちを見ていたのではないかと、思っています。

 

大宮さん、

天野さん、

楽しい時間を私に下さって、ありがとうございました。

今度は時間を気にせず、ゆっくりと伺いたいと思います!

その時は、大宮さんのスポーツカー、見たいなぁ。

そして天野さん、ご飯、しっかり食べてね。

私には羨ましいくらい、食べても食べても太らないのだそうですが、

栄養のバランスを考えた食生活を営んでくださいね(完璧な母親目線です)。

欲張りですが、落語も聞きた~い!

 

さて、日が変わりました。睡魔が忍び寄って来ます。

今日はお仕事がお休み。

東京は最高気温6度だそうで、雨模様。

もしかすると雪がチラつくかも…。

こういう日、私は大好きなのドキドキ 

街中があまり混んでいないので、出かける絶好のチャンス!

芸術鑑賞をしに行こうかな、と思っています。

 

皆さん、温かくして、風邪などひかないように。

もちろん、インフルエンザにも掛からないようにしてくださいね。

では、おやすみなさい。