昨日、日曜日。
肺炎罹患でお仕事に穴をあけてしまったので、
昨日は抜き収録のため、スタジオに出かけました。
巷はもう、夏休みなのですね。
(あ~、“夏休み”が懐かしい、小学生に戻りたい!、宿題はパスで…)
街は家族連れでいっぱい!
時代は変わりました。
お父さんの休日ファッション。
スーツ姿の時よりもずっとずっと若々しく、ご当人も、その若く見えるファッションを
楽しんでいる様子。
でも自己陶酔しているようには見えません。
それぞれが、きちんと、ご自身の「素敵」なところを知っていて、
さりげなさと軽快感を備えているので、見ていて清々しい。
お母さんも、ノースリーブのニットを着こなしていて、
家事で筋肉のついた二の腕も、
私から見ると、とても健康的で、はつらつとしたシルエットを持っています。
ご自身の役割にプライドを持っているのが、
外見にも表れてくるのでしょう。
太くたってなんだって、思い切って、スパッと出してしまったほうが、
やはり、美しいのです。
久々、蒸し風呂のような暑さにもかかわらず、
家族がいつもよりも距離を縮め、時間を共有している姿を眺めていると、
家族の絆の奇跡的な深さに心打たれ、穏やかな気持ちになりますね。
では、では…。
『教えることを 始める』 第三弾。
“芸”。
私の“芸”が本物であるかどうか…。
それは私にはわかりません。
それは私が決めるものではなく、人様が決めるものだと思います。
あるいは、『時代』が、決めるのではないでしょうか。
私が教えることで、私と同じ表現をし始める人がたくさん出て来るとしたら、
私の“芸”は、先輩の言う「その程度のもの」なのだと思います。
だとしたら、「その程度のもの」にしか磨いてこなかったのは、この私自身です。
芸が盗まれたのなら、それは誰のせいでもなく、
自分の責任です。
すべて、自分が背負うべき“辛い現実”・・・。
『本物になりたい…。本物がはたしてどういうものなのかわからないけれど、
私は、本物になりたい…。』
この世界に入った当初から、それを思い、考え、歩んでいます。
そして40年が過ぎ、思いました。
教えることで、今まで私がどのように生きて来たか? どのように“芸”に取り組んできたかが、
きっと明確になる。
本物であるかないかもはっきりする。
もし、その程度のものしか得られていなかったのなら、もう一度振出しに戻り、やり直せばいい…。
変容を恐れてはいけない(今までもそうだった…)。
それまでの芸を捨てなければならないのなら、
それは、確実に、捨てなければならないものだからこそ、
結果、捨てることになる。
そして、
新たに、何もないところから、作り上げていけばよいのだから。
成し遂げることができるかどうかわからないけれど、とにかく、トライしてみなければ。
結果はきっと見えてくるはず…。
少しずつ、心が定まってきました。
そして、もう一つ。
教えるにあたり、
「教える者の心構え」を、過去の経験から、想起する必要がありました。
さて、今日は明日の仕事のため、
これから家で「稽古三昧」。
私は不器用なので、稽古をきちんとしていかないと、
根本が揺らいでしまいます。マイク前で緊張してしまうのです。
(今も膝が震えるときがあります)
そして、ちょっと、ひねくれているのか、
本番より、「稽古」の方が好きです。
稽古大好き人間です。
みなさん、今日もまた、
きちんと水分を摂取して、
熱中症にはならないよう、気を付けてくださいね。
健康第一!
疲れをためないでね