こんにちは。
まだまだグズついた梅雨が続いています。蒸し暑いような寒いような…。
先週金曜日、仕事場から帰路についたときなんとなく体が重たかったのですが、
昨日の土曜日の朝、発熱。 風邪です。
お仕事がなかったのでそれでも、ホッ…。
ホームドクターからの処方薬を飲んで、昨日一日ごろごろ…。
よ~く寝ました。
このゴロゴロが良かったようです。今日は熱も下がり、明日のお墓参りの供物に、亡き父母の好物だった和菓子も買いに行くことができました。
さて、続きです。声についてpart 3 。
成す術を見失い、どうしてよいかわからない、と呟いた自分の声を、私は素敵な声だと感じました。
なぜだったのか?
会議用のカセットレコーダーという、「声」そのものをチェックするには性能があまりにも劣っている録音機では、
たとえ自分の声を客観的に捉える方法として役立つといっても、スタジオでの録音機材とは雲泥の差。
毎日毎日2、3時間、自分で感じている生の声と、スピーカーから出てくる声のギャップを捉えることに専念し、
自分の声に慣れようと、
これでもかこれでもかと、自分の声を聴き返していました。
そして2か月弱経っていたと記憶しています。
私は、当初強烈な違和感を持った自分の声を、「諦め」ました。
“諦める”という言葉の中に
『 事を明らかにしてそれを受け止める 』
という意味があると、何かの本で読んだことがあります。
そのころの未熟だった私は、まだこの言葉の本当の意味を知っていたわけではありませんでしたが、
この「諦め」を無意識のうちにしていたのだと思います。
ただただ、あるがままの自分の声に、何の気負いもなく、真正面から対峙する。淡々と現実を受け入れる…・、というのでしょうか。
この時私の心と身体から、余計な力が全部抜けていたのではないかと思っています。無心になれたのかもしれません。
その時に発した声を、私は客観的に「素敵だ」と感じたのでしょう。
そしてそういう心境に至ったことがきっかけとなり、私は、自分の声を“研究材料”にして、まるでどこかの研究所の研究員にでもなったかのように、自分の声を分析し始めました。
①私の音域は?
②低い声はどこまで出るか?
③音階を辿って高い声に移行するときに、どのあたりで、地声が“不安定で苦し気”になるのか?
④不安定で苦し気な地声は、どのような印象を持たれる音だろう?
⑤地声がそれ以上出ずに裏声になった時に、息が当たる場所は、口蓋のどこからどこに移動するの
か? その時鼻腔はどのように広がるのだろうか?鼻腔のどのあたりが広がるのだろうか?
⑥地声と裏声との音質の相違は、どんな感じ?
⑦音質が相当違う地声と裏声のその差は、変わる間際にどのような声の当て方にすれば、差を縮めることができるだろうか?
⑧地声と裏声では、音量が極端に変わってしまう。声が弱く聞こえる。どうすればその差をなくすことができるのか?
⑨安定している低い声は、どんなイメージがあるのか? 高い声と比べると、“暗い”印象を拭えない。
⑩かといって、高い声もそれほど突き抜けたような明るさはなく、暗くはないが、アンニュイな感じ。
なぜ、アンニュイになるの?
⑪中音の声は、どんな印象なのだろう
⑫一番低い声を発しているとき、漏れる息はどれくらいだろう? 声はきちんと響いていない。
だったら、響かせるにはどうしたらよいのか?
⑬中音の声は一番楽に発声できるが、微妙な揺らぎがある。それはなぜだろう?
⑭腹筋が弱いのか?
いや、腹筋は強いほうだ。トレーニングもしている。
⑮ちょっと待って!腹筋力を高めているのになぜ、息が持たないのだろう?
⑯そうか!ただただ腹筋をしていてもだめなんだ。
発声と連動させた腹筋トレーニングでなければ何にもならないんだ…、等々。
私は、白衣を着て顕微鏡を覗いている研究者のような気分で自分の声を分析し始めていました。
私は、「リケジョ」的な人だったのかしら???
さて、次回はちょっと「寄り道」をしますね。
こんなこともありました、というエピソードです。
皆さん、風邪などひかないよう、心身ともに大事にしてくださいね。
私はひいてしまいましたが・・・。
心と身体は一つです。
心と身体は切っても切り離せないものです。
では。