今日、TVさせていただきました観てくださった皆様どうもありがとうございます😊


テーマはミレーナ(IUS)について。

もっともっとたくさんお話したかったのですが、TVでは時間が限られているためこちらにて続きを。まだまだTVは慣れていないので会話に乱入できず💦


そもそもミレーナとは、IUS(子宮内システム)と呼ばれるもので、3センチくらいの器具を子宮に入れます。(外来で1分くらいで入れられます)そこから黄体ホルモンが5年間出続け、子宮の中の膜に作用することで月経の量を減らし、月経痛を抑えることができます。

ほそ〜い紐がついていて、こっそり膣の奥に出ているので外来に来ていただければ抜きたい時に抜くこともできます。


さて、今日の話題。上原さくらさんや益若つばささんがご自身が、ミレーナを入れたという体験を上げてくださって、それに対する批判もたくさんきたというお話。

私は産婦人科医として本当によくぞお話してくださったと思ってます。

芸能人がお話ししてくださることで2つ素晴らしい点があります。

1つは、正しい治療法の周知。生理痛や過多月経などの生理トラブルで悩んでいる方は実はたくさんいらっしゃるのですが、誰にも相談できない、痛くて当たり前と思っていらっしゃる方も。そうではなくて、どんどん新しい治療法が出ているので、それを知っていただく良い機会だと思います。特に妊娠したことがある方は産婦人科に通っているので情報を得る機会もあるかと思いますが、若い世代や妊娠をしていない方は婦人科に行ったことすらないという方も多いと思います。そうした方が知る機会を得られるというのはとても良いことだと思います。また男性も生理や女性の身体、治療法について知ることができる良い機会になります。

昔は女性の身体のことなんて話す男性はと言われたかもしれませんが、今は女性の身体のことを知っていて、気遣える男性の方が断然カッコイイ時代です。


またもう一つは避妊について考える機会。

そもそも避妊について話をするのはいけないことなのか?日本という社会で生きてくるとそんな思いもあったりしますが、今はそんな時代ではないと思うのです。海外では性教育のみならず、小学生の子供にもご家庭でデリケートゾーンのケア(デリケートゾーンのお話についてはこちらへ)について教えたりもしています。今では男女別の性教育は少なくはなったとはいえ、まだ性交や避妊について正しい情報を教えることができない、保護者からのクレームが怖くて性教育ができないと言った学校の声もお聞きしています。子供の頃から正しい知識を得る機会はとても大切だと思っています。きちんと教えないから変な方向から情報を得てしまう、変な興味になってしまうのです。また日々診察をしていると、とても真面目そうな子が、妊娠して来院される事も多いです。え、この子が?と思いたくなりますが、真面目だからこそ、そうした情報を得る機会を与えられず、ひょんな事で妊娠してしまう事もあると思うのです。


生理は「生きる理(ことわり)」「生まれる理(ことわり」)と書くように人間としての原点です。生理の話(性にまつわる話も)は決して恥ずかしいことではないし、知っておくべき知識だと思っています。


最後にマスコミで取り上げるのすら憚られるという話題を取り上げてくださったバイキングの皆様に感謝。


先日、ちょうどミレーナについて書いた記事も取り上げられているので、よかったらこちらも読んでみてくださいね

 https://news.yahoo.co.jp/articles/5bd9c3ec1b639b75e3a939a3b3349970d76dec8e



そして、今回のTVをご覧になって、少しでも婦人科に足を運んでみようかな〜と思っていただけたら嬉しいです。


おまけの裏話

実は共演させていただいたアンミカさん、モデル時代の同じ事務所の大先輩❗️今日はご挨拶しかできませんでしたがいつかお話したいです❣️