シリア内戦視察 第2話 (トルコ国境の町) | ♪ HARUNAのブログ ♪

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男装の麗人川島芳子とHARUNA(遥菜)のブログ

前世で行った場所を初め、色々な場所に訪問した時の
紹介ができたら良いと思ってます♪


割と国境に近く、空港がある町には夜中の23時に到着。
当然、到着日は何も出来ないと考え、ホテルの予約を
していた。ホテルへはタクシーで運転手に地図を渡し
向かった。

空港からホテルが有る町まで30Kmぐらい。

ホテルにチェックインしたのは深夜1時頃だっただろう。
ここから国境と隣接する町まで約100Kmほどある。



翌日から紛争地域に行く準備をして、(荷物の入れ替え)
3時頃寝た。4時半頃、地域の放送で目が覚めた。
(※日本だと地域のスピーカで光化学スモッグ注意など
呼びかけるあの放送みたいな感じ)


何だかアラビア語らしき言葉で歌の様なものが大音響で
流れているのが聞こえる。
全く迷惑な放送だ!深夜に流すとは、迷惑な街だと思った。
うるさくてかなわない!


疲れているせいか、放送が止む頃、僕はまた眠りについていた。


翌朝、ニワトリの鳴き声で目が覚めた。7時に起きて
チェックアウトの準備をして部屋を出た。ニワトリの鳴き声で
起きるなんて、何十年ぶりだろう。




朝食は軽目に野菜とチーズとコーヒーだけの朝食を摂って
いると、ニワトリが変な鳴き声をしている。僕には何度聞いて
も(アッラ~♪~ア~ラ~ア~ラ~♪)としゃべって鳴いて
いる様にしか聞こえてこない。ホント笑えるんだ。

(写真:これが変な鳴き声をするニワトリと鶏小屋)


外国のニワトリは外国語で鳴くのかねぇ?日本とは違うのか?
ホテルから国境に向かう途中、気が付いた!
そうか!朝の放送が毎日流れるのをニワトリが覚えてしまい、
歌っているのだ!それしかあの鳴き方になる事は考えられない。


(シリアに入ってから分かったのだが、この放送はイスラム教
の神の声の唄だそうだ。毎朝イスラム教徒地域では流れている)


この放送からその後の嫌な週間につながって行く!これが既に
始まりだったのだ。




(写真:泊ったホテルの町の様子)


ホテルから国境近くの町まではタクシーで向かった。
(およそ約100Km)

(写真:タクシー運転手に国境の町まで地図で説明中)

町を抜けて行くと左右見渡す限り、牧草地や砂漠の様な何も無い
広大な地域が続く。

(写真:町から出て直ぐの辺り)


途中、警察や軍の検問所がありシリアからの入国者を監視して
いる様だ!


しばらくすると国境に隣接する町に到着した。小さな町だが人々
が溢れている。こんな小さな町なのに人が多すぎる感じがした。


僕はここの町で数日宿泊する覚悟で予定していた。それは情報
収集が困難と感じたからだ!ネットにも情報が無いホテルを3軒
調べてあり、泊まれるかは当日現地に行かないと解らない!
部屋に空きが無ければ、野宿する予定でいたので、状況によっては
外国では危険だが、野宿(野営)をする場所も見つけなくては
ならない。


そして1軒目は満室。ヤバイ!次2軒目に行ってみた。かなり
ボロイホテル。ここは空きが有るそうだ!良かった!マジ良かった!
とにかく、かなり重い荷物を預けて置く場所が、必要だった!
重い荷物を持ったまま情報収集は不可能だった。


早速4階の部屋に案内された。部屋の窓を開けるとこれまた凄い!


シリアとトルコ国境が一望できる部屋だった!やっとここまで
来たかと思う。今回の5分の1ぐらいはスムーズに行っている。
早速、1時間程部屋で荷物を出し、軽量にして、日が暮れるまでに
情報収集する事にした。


どこを見ても同じ風景に見える。ホテルまで戻れないとマズイので
目印を見つけながら歩いた。


町を歩くと人々の視線が僕の方に来るのがとても気になる。よほど
アジア人が珍しいのか?乗り継ぎの空港の喫煙所でもイスラムの
女性に長い時間ガン見される事があった。この時はいつもの様に
僕の事を女性と間違えて、見ている様子だった。
この町ではあまり好意的な目で見てる様には感じない!



まずここではシリア人を見つける必要があった。僕はトルコ語で
道を聞き、トルコ人とシリア人の区別を図る事にした。
この町で、トルコ語が分からない場合、シリア人しか考えにくいと
考えていたからだ!簡単に言うとナンパみたいかな。女性には声は
かけていないが。


まず青年でひげを生やしている人を中心に声をかける様にした。
(それはシリア人の可能性があるからだ)
初めはトルコ人ばかり。僕は国境に近くなるにつれて、シリア人の
接触が多くなると読んでいた。


しばらく商店や路地を歩いて国境の方角に向かった。


※シリア内戦視察 第3話 (シリア入国:1対300の危機)に続く


はるな