この前の話し。

体調を崩していたんですよ。1週間ぐらいずっと寝たきりでねぇ、薬を飲んでも熱はひかずに「長引く夏風邪だなー」なんて思いながらエアコンの効いた涼しい部屋で寝ていたんですけどね、ふと目が覚めたんですよ。

何の前触れもなくね、目が覚めたんですよ。

「あれ、目が覚めた」なんて思いながら、寝返りをうとうとして体をひねったんですけどね、どうもうまくひねれない。うまくひねれないどころか、体が動かないんですよー。

「あれ、おかしい。なんだろ。うごかない」

なんて思ってたら、わかっちゃったんですよ。顔の左前に何かが、誰かがいるのが。

「やだなやだな、こわいなこわいなー」

とかおもいながら、手を動かそうとしても指が多少動く程度。

声を出そうにも唇が動かない。

なんとかでた、うめき声をだす。「やめろ、来るな、はいってくるな、出ていけ」そう言っているつもりなのに、うめき声しか出ない。

そのうめき声を何分間出したのかわかりませんがね、長くてもせいぜい3分程度でしょ。

いきなり金縛りがとけて、飛び起きて部屋を出て時間を確認したら3:28。

ちょうどうしみつどきでね。

金縛りが解けてから、熱っぽかったからだが急に軽くなって、具合もよくなったんですよ。

いやーなんだったんでしょうね。目をつぶっているのにもかかわらず見えるし。

そんなことを、今その部屋で書いているんですけどね。

あ、金縛りがとけるまえに一つだけ予兆があったようにもおもうんですよ。

記憶があいまいなんですがね、呼ばれたんですよ「よしきくん」って。