こんにちは😃
義肢装具士のyoshiです!
今日は関節リウマチで手指の尺側偏位(小指側に指が傾いていく)を罹患されたお客様に装具を作った時のお話です!
まず、関節リウマチは免疫の異常により、主に手足の関節が腫れたり、痛んだりする病気です。
変形性関節症との鑑別が必要で、安静時痛がキーワードになってくるそうです!リウマチは常に痛み、変形性関節症は動作時に痛みがあるとかないとか😇
尺側偏位はMP関節(付け根の関節)の滑膜炎により伸筋腱(指を伸ばす腱)群が脱臼するために尺側(小指側)に指が引っ張られて生じます。 軽度の段階では尺側に曲がりますが、進行すると指を伸ばすことが困難になり手のひらを開くことが難しくなります。
通常下記写真のように、伸筋腱群は手の上を走ってるので収縮すると手が伸展(上に伸びる)します。(写真手書きで見えずらいかもしれないです。すみません🙇♂️)
しかし尺側偏位を罹患されてる方は、赤線の伸筋腱が外側に脱臼することでMP関節(青丸の部分)でその先の指が小指側に向く形になります。
この尺側偏位がこれ以上進行するのを防止するための装具です。装具をつけて尺側偏位が治ることはないので、直すためには基本手術が必要かと思います。今回はそれでも良いので作って欲しいとのことで制作しました!
完成した装具
柔らかいプラスチックを芯材にして、ネオプレン素材で引っ張る形です。芯材は第二中手骨から第五中手骨(写真参照)を挟んで矯正の支点にします。その支点からネオプレンで引っ張って矯正する感じです!
装着後
矯正できてますね!!
お客様も大変喜ばれ嬉しかったです😊
それでは本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
※お客様へ写真載せることの了承をいただいてます。