前回の記事でもお伝えしたように、我が家は夫婦揃ってバンダイナムコのRPG「テイルズオブシリーズ」にドハマりしております。上記記事執筆時点ではプレイ中だった「テイルズオブゼスティリア」も、隠しダンジョン含めて全て攻略しまして、続いてはちょっと時代を遡って2011年に発売された「テイルズオブエクシリア」をプレイし始めています。その続編である「エクシリア2」(2012年発売)も購入済みです。

 

ゲーム発売当時「ナンジャタウン」にて、テイルズオブエクシリアのコラボイベントが開催されていました。今回9年の時を経て(当時PS3本体を所有していなかったのと、ゲーム自体にそんなに興味がなかったのでプレイしなかった)元のゲームをプレイした記念として(?)、旧Yahooブログのデータに残っていた画像を元に当時のイベントの様子を再現してみました(文章データは失われていたので、文章は後付け&簡易的です)。

 

2011年8月下旬より開催された「エクシリア」コラボだけでなく、翌年2012年10月下旬に開催された「エクシリア2」コラボなど、過去4回開催されたナンジャタウンのテイルズオブシリーズコラボについて記載していきます。

 

〇「テイルズオブエクシリア in ナンジャタウン」 2011年8月26日~9月25日

 

ナンジャタウンは(ゲーム発売元の)バンダイナムコグループの施設ですが、意外にもテイルズオブシリーズとのコラボイベントは今回が初めてでした。ナンジャタウンでは2009年夏の「NARUTO」コラボを皮切りに数々のアニメ・ゲームコラボイベントを開催してきましたが、本イベントは初日のグッズ売上が過去最高で、1日で殆ど売り切れてしまったとのことです。

※テイルズオブシリーズのファン層はゲーム自体は男性70%,女性30%ですが、イベントやグッズに関しては95%女性ファンとのこと。男性ファンに比べ女性ファンの方がグッズ確保に情熱的である方が多いため、このような売上増に繋がったようです。
こうした傾向もあって、ナンジャタウンの以後は女性ファン向けの作品(乙女ゲームなど)のコラボイベントが多くなり、ナンジャタウン以外のアミューズメント施設でも同様の傾向が強くなっていきました。


「テイルズオブエクシリア」のゲーム中ムービー等の画像を集めたパネル展示。周辺にはエクシリア以外を含む、これまでのシリーズ主人公のPOPがありました。

 

缶バッジのガラポン屋台。これら缶バッジなどナンジャタウンのコラボイベントでの商品は現在もヤフオク、メルカリ等で取引されています。

 

ナンジャタウンでのコラボイベントは、フードテーマパークの一面を強く持つ同園にて「餃子、アイス、デザートなど様々な店舗においてのコラボフード」が特徴でした。一部を紹介します(※以降、商品の正式名称は曖昧です)。なお、エクシリアだけでなく歴代のシリーズ作品全てが対象でした(バランスが偏ってはいましたが)。

 

左が「ミラの伸びるアイス」、当時パーク内に出店していたトルコの伸びるアイス「ドンドゥルマ」を販売している店舗「オリエンタルの青い月」で提供されていました。キャラの再現度はイマイチでしたが…。

なお、「オリエンタルの青い月」は名古屋に本店がありましたが、現在は閉店しているようです。ナンジャタウンの店主とは個人的に顔見知りで、アイスをサービスしてくれるなど良くしてもらったので、スタッフの皆さんが現在どうされているのか気になるのですが…。

中央はどの餃子店舗が失念しましたが、テイルズオブエターニアに出てくる「クイッキー」を再現した揚げ餃子、右はエクシリアに出てくる「ティポ」を表現したかき氷です。

なお、これらのコラボフードは店舗自身が考案し(当然資料等は渡された上で)、バンダイナムコの監修を経て作られていたとのこと。つまりコラボフードは各店舗のアイディアで作られていたので、店舗側のやる気や作品の理解度によって差が出てしまったようです。

 

こちらは当時あった「ナジャヴ倶楽部(ミラクルフルーツカフェ)」というカレーやカクテル、ミラクルフルーツを扱ったレストランでのコラボフード、作品に出てくる「マーボーカレー」を再現したものです。

 

前回も述べたよう、ただカレーに麻婆豆腐を合わせただけでは味がケンカしてしまい美味しくないのですが、ここのはうまく調整されていて大変美味しく、自分も2回くらい食べるほど気に入った記憶があります。

 

・余談

・先日、「テイルズオブエクシリア」ゲーム本編の方をクリアしました。戦闘などゲームシステムの方は分かりやすく・爽快にプレイでき、ストーリーや演出は良くも悪くも王道RPGという感じ。シリーズ初の"ダブル主人公"制、「ジュード」編と「ミラ」編でストーリー展開が分かれるためどっちもやらないと物語が理解できないと言われていますが、言う程分かりにくくはなくて片方だけでも何となくですが概要は掴める感じ。
ただ、壮大な(と思わせる演出の)ストーリー構成の割にはあっさりと終わってしまいます。それについては後述の続編「エクシリア2」で補完されることに…。

 

・この「テイルズオブエクシリア」は主題歌に『浜崎あゆみ』を起用したことでも話題になりました。主題歌「progress」はヒットし、浜崎あゆみはその年の紅白歌合戦にも出場しこの曲を披露しました。丁度その年、2011年は東日本大震災が起きた年でもあったことから、最後のサビの一部
「♪同じ時間を刻んで 同じ未来信じてるふたり」の部分を
「♪同じ時間を刻んで 同じ未来信じてる日本」に変えて歌ったことも話題に。

 


〇「テイルズオブエクシリア2 in ナンジャタウン」 2012年10月20日~12月2日

 

上記「エクシリア」の1年後2012年11月に続編「エクシリア2」が発売されましたが、同時期にナンジャタウンでも再びコラボイベントが開催されました。

 

ガラポン屋台

 

パーク内ショップにて発売されていたグッズ

 

こちらはオリジナルデザインのチケット。当時ナンジャタウンのチケットは磁気カード型でした。主人公「エドガー」がナンジャタウンのスタッフ(各エリア責任者)の衣装になっていて、相棒(?)の少女「エル」がアトラクション「幸せの青い鳥」のスタッフ衣装になっている他、猫「ルル」もナジャヴの衣装を着ています。

 

なお、カンの良い人はこのイラストで2人の関係の察しがつくはず。物語の重大なネタバレになってしまいますが…。
パラレルワールドの要素があるので厳密には違うのですが、2人は「親子」。よく見ると顔つきや仕草が似ていたり、主人公の接し方も親馬鹿の気質が垣間見れるなど伏線があるようです。

 

今回もたくさんのコラボフードが作られました。左がエクシリアの主人公で2にも登場する「ジュード」のプリントクッキーが乗ったシェイク(だったと思う、確か…)、右がミラと4大精霊を表現したアイスの盛り合わせ。

 

 

上はクレープ店舗「アンジェリーナ」にて、「ティポ」を表現したアイスが乗っているクレープ。下は猫の「ルル」を表現したチョコケーキ。

なお、「アンジェリーナ」は生クリームではなくクリームチーズを使ったクレープなどが美味しく、個人的に大好きな店舗でした。軽井沢に本店があり、現在も運営中のようです。実際に行ってみた方いわく、意外と小さい店舗でひっそりとあって驚くそうですが。

 

 

左上は前回(上記)の「マーボーカレー」をパンシチューにしたもの、右上は当時福袋にあった駄菓子屋にて販売されていた「キャラクタープリントクッキー」の詰め合わせ。この内容で1200円とかしたので、あまりにも高すぎると当時かなり非難されていたような…。下はテイルズオブヴェスペリアの主人公を務めた声優さん考案メニューです。

 

 

なお、2020年9月1日現在もゲームの公式サイトの方に、このイベントの情報が掲載されています。

 

・余談

・つい先日ですが、「テイルズオブエクシリア2」もクリアしました。こちらは一言で言うと「大人のテイルズ」という感じ。序盤から残虐な描写や重い展開(※1)が多くて、そして戦闘もシリーズの中でもかなり難しい(※2)。

※1 例を挙げると、過去のテイルズシリーズや他のRPG等では「〇〇のためには犠牲を出さなくてはいけない」→それを主人公が抗い、何とか誰も犠牲にならないよう奮闘するみたいな王道な展開がなく、辛い思いをしながら犠牲を受け入れるという演出になっている(犠牲を拒むとバッドエンディングになる展開もあるほど)。そういう意味でも"大人のテイルズ"という感じはします。

※2 各エリアのボスが強すぎるので、計画的に強化していかないと倒せない。もっとも、本当に大変なのはクリア後の隠しダンジョンや追加ボスで、時間かけてレベル上げしないと相手にすらならなくなってしまう程らしいですが…。

終盤、最終ダンジョンに行くためには重要キャラクターを犠牲にしなくてはならない(しかも主人公自ら手をかける)、エンディングも主人公と最重要キャラクターのうち、どちらかしか生存させられず最後に選ぶ必要があるなど、キャラクター達に感情移入すればするほど、残酷な展開の数々がきつかった。ただ、そんな思い展開でも納得させてくれるストーリー演出は見事だと思います。

 

また、前作「エクシリア」で中途半端だった、各キャラクターのエピソードも今作でばっちり補完されます。なので、物語の大元としては独立していますが「エクシリア」と「エクシリア2」はセットで、そして絶対「エクシリア」をプレイしてから「2」をやった方が良いです。

 

 

〇「テイルズオブファンフェスタ in ナンジャタウン」 2013年9月14日~11月10日

 

3回目のテイルズオブシリーズのコラボは、当時ゲームの新規タイトルが無かったので”ファンフェスタ”というイベント名になりました。こちらのページに当時のリリースが残っています。
 

グッズショップやガラポン屋台等々…

 

 

コラボフード。動物キャラもしくはプリント食材が多いのは、やはり食材でキャラクターを表現するのが難しいからでしょうか。ゲーム中に出てくる食べ物とかも「マーボーカレー」ぐらいですし…。

 

その中で抜群のセンスがあったメニューが、「クラトスのチリソース餃子 その餃子の旨味… 存分に味わえ!」
元ネタはテイルスオブシンフォニアに出てくる「クラトス」が仇の敵に(「この劣悪種が…」と言われた後)「その劣悪種の痛み… 存分に味わえ!」と言って致命傷を与える有名なシーンから。ちなみにその後「地獄の業火でな!」と続きます。

 

こちらは「エクシリア2」でのジュードとミラのコラボメニューです。

 

 

〇「テイルズオブゼスティリア in ナンジャタウン」 2015年1月10日~3月29日

 

2015年1月22日に発売を控えていた当時シリーズ最新作「ゼスティリア」とのコラボ。こちらのページに当時のリリースが残っています。
 

写真データを無くしてしまったので文章だけの説明になってしまいますが、上記「ゼスティリア」のメニューを中心に、今回も歴代シリーズ作品のコラボメニューが作られました。

 

一方で、メニューの中に永久離脱してしまう「アリーシャ」をもとにしたパンケーキ、同じく永久離脱してしまう「デゼル」をもとにしたおにぎり、そして「アリーシャとエドナのラブリージェラート」という本編の扱いからすると異質としか言えないメニューが存在しており、一方でメインヒロインである「ロゼ」がもとのメニューは存在しない事から、 初期設定の名残で作られていると疑う人が多かったとのこと。実際は、上記のよう店舗側が資料に基づいて考案していたため、ゲーム中盤以降の流れに関する情報はない上で作成されたためかと思われます。

 

テイルズオブシリーズはその後2016年8月に「テイルズオブベルセリア」が発売され、今年2020年には最新作である「テイルズオブアライズ」の発売が予定されていますが、上記の2015年ゼスティリアのあとナンジャタウンでのコラボイベントは一度も開催されておりません。今後の開催はあるのでしょうか…。