東京ドームシティは今年2019年10月4日(金)よりハロウィンイベントを開催。西洋のイベントであるハロウィンながら、和である「日本のお化け」をメインとしている、これまでにあまりない(今までなかった?)異色なハロウィンイベント、その名も『和ハロウィーン』を実施します。そもそも東京ドームシティ自体、ハロウィンイベントは毎年やっているけど限定アトラクション・イベントをここまで大体的にやるのはここ10何年かで初めての事かもしれません。

開催期間は10月4日(金)~11月24日(日)※当初は11月17日まででしたが延長されました ですが、イベントによっては開催日や終了日が違うのでご注意を。

イベント公式サイト

 

導入されるコンテンツ・イベントは上記の3つで、「お化け屋敷の深夜巡回」(オフィスバーン)を除いてイベント全体は「株式会社 闇」の企画のようです。

 

 

バイキングゾーン(サンダードルフィンがあるラクーアゾーンの道路挟んで反対側)にはフォトスポットがありました。後述の「盆踊りハロウィーン」に関連してかお盆の「茄子と胡瓜の馬」もあります。

 
右のフォトスポットは一見暗い壁紙ですが、フラッシュをオンして撮影すると・・・?

 

 

イベント期間中はアトラクション3回券(ワンデーパスや各種ライドチケットが使えない「怨霊の金縛り屋敷」や「お化け屋敷の深夜巡回」にも使える)「和ハロウィーン スペシャルライド3」も販売されていて、購入特典として盆踊りハロウィーン等で使える「狐のお面」が貰えます。お面のデコレーションコーナーもある。

 

イベント中の園内は全体的にお盆、縁日風な雰囲気で、それに合わせてか射的などの屋台もありました(これは~10月31日(木)まで)。

 

 

・「盆踊りハロウィーン」

ハロウィーンの起源であるケルト人のお祭りは先祖の霊が家族に会いに来るとされている、日本の盆踊りも元々お盆で帰ってくる先祖の霊と踊るとされている、この共通点から企画されたイベントみたいです。実施は10月4日(金)~11月4日(日)※11月17日までではない!の土・日・祝、及び10月4日(金)と10月31日(木)。17時、18時、19時に実施されます。

 

バイキングゾーンに作られたヤグラを中心に、怨霊(アクター)と輪になって盆踊り。

この日は初日で(一般運営では)初回だったからか、運営がまだ慣れておらず客寄せが結構強引だったのが目立ちました(盆踊りを「見たい」のに参加して「踊れ、踊れ」と同じ人に何度も言うとか…)。音響効果も弱くて、「やっている感」が薄くて目立たないのも難点かな。フリーゲート(入場無料・自由)制ゆえ、園内とは言え規模を大きくし辛いというのもありそうです。

 

イベントで使用される楽曲は今回用のオリジナルソング「ニッポンハロウィーン音頭」 作詞・歌唱:葵 夏美 / 作曲:園田涼

 

作詞・歌唱の葵夏美さんは2014年にアニメ「妖怪ウォッチ」の主題歌「ゲラゲラポーのうた」と「ようかい体操第一」(※)を担当したキング・クリームソーダの元ボーカル(当時は「マイコ」名義)の方です。

※自分も勘違いしましたが、「ようかい体操第一」は(主に使用されている)アニメのエンディングソングとしては「Dream5」の楽曲であるものの、先に原作であるニンテンドー3DSゲーム版『妖怪ウォッチ』のプロモーションビデオ使用曲としてマイコ歌唱版が発表されているとのこと。ただしCDはDraem5版が先だというのでややこしい…。

 

 

・「怨霊の金縛り屋敷」

 

株式会社闇が開発したVRホラーソフト。昨年2018年夏に開発・公開され、今年2019年に仙台や大阪「ひらかたパーク」等で実施されていますが、東京での開催は今回初だそうです。

 

開催場所は「ジオポリス」、エスカレーター降りてすぐ近くにあります。

 

アトラクション内容は、「呪われた人形」を見てしまったため、呪いを解くためにある座敷で一夜過ごすというもの。靴を脱いで上記写真の扉から入ると、その「呪いの人形」が実際にあり、その先がVR装置がある「座敷」。VRは、リクライニングチェアのよう寝そべって、布団をかけて体験します。

 

そしてVR本編は、案の定いろいろな怪奇現象を見舞われる様を体験します。気づいたら上記写真のポスターにある怨霊が目の前に・・・。

 

VR本編が終わると、VRゴーグルとヘッドホンを元に戻して退出の準備をしますが、実はそこからが一番怖い場面であった・・・。

VRゴーグル・ヘッドホン置き場をもう一度見ると、そこから「生首」が出現! そして目の前の黒いカーテンが開くとVR映像のと同じ障子の間、そして怨霊(アクター)が登場!布団を被って隠れるように指示されますが、怨霊はすぐ近くまで迫り、布団をめくって!まで接近してきます。

 

ホラーVRとしてはありきたりな感じはしました(怖さとしてはかなり上の方)が、VRだけでなくプラスの演出があるので、満足度は高いです。なお、上記VR体験後の演出は、大阪「ひらかたパーク」の時には無く、今回初めて追加されたものらしい。

 

 

・「(怨霊座敷) お化け屋敷の深夜巡回」

 

「怨霊座敷」の特別バージョン。なんと「閉館後のお化け屋敷」を舞台(設定)に、懐中電灯を持って館内を見回るという設定です。営業は期間中16時から(通常の怨霊座敷は15時まで)。夏季限定お化け屋敷などと同様、ワンデーパスや各種ライドチケット使用不可。

 

分かる人は分かると思いますが、お化け屋敷って仕掛けが動く営業中より何も動かずしーんと静まりかえった暗闇を見る方がよっぽど怖く、今回は設定通り「本当に何も仕掛けが動かない、ほぼ灯りがない暗闇の中」を進む他、毎年夏に行われる「夏季特別バージョン」並の凄く怖い恐怖演出が行われます。なので、これまでの怨霊座敷、いやオフィスバーンのお化け屋敷の中でもこれが一番怖い、かもしれない・・・。

詳しくはこちらを。


 

○所感

和風要素(お化け・お盆)を取り入れたハロウィンイベント、というより「ハロウィンとお盆は起源が同じ(※諸説あり)だから、ハロウィンだけど和のホラーイベントを」のコンセプトですが、それにしても季節外れ感が強いので、もうちょっと(本来の、一般的の)ハロウィン要素があっても良かったと思います。

 

今回3つのコンテンツ自体はどれも良い内容です。これも全体との融合性があったらなぁ・・・。