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昨年12月で一旦運転を休止した「スチールドラゴン2000」が今年3/15(金)よりリューアルオープンしました。リューアルの内容は車両の入れ替え。ボックス型と言われるこのタイプから、上記のポスターに描かれているように体を覆うものがなくて開放感のあるタイプに代わるのです。
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「新・スチールドラゴン2000」

本題である新しくなった車両を紹介する前に、今一度「スチールドラゴン2000」のスペックをおさらいしましょう。
最高部高度:97m(日本一)
最大落差:93.5m(日本一)
最高速度:153km/h(日本二)
全長:2479m(世界一)
このコースターがオープンした2000年当時では、上記4つ項目は全て世界一のスペックでありギネスブックに登録されました。現在は全長以外の項目についてはスチールドラゴン2000を上回るスペックのコースターが登場していますが、それらのコースターは空気圧及びリニア等で機械的に加速させるタイプのコースターであるため、純粋な巻上げ→落下タイプのコースターとしては世界一のスペックであるコースターです。

また、当然高さと落差に関しては日本一、速度に関しては富士急ハイランドの「ドドンパ」に次いで二番目という、総合的に見れば日本最高のスペックでもあるメガコースター。ちなみに、最後部高さの97mというのは日本の建築基準法におけるコースターの"限界の高さ"でもあります(航空法等による)。

新しい車両はこちらです。

新車両

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新しい車両の特徴は、何と言っても一見台座の上に椅子が付けてある、って感じで体を覆うものがなく走行中は風をもろに感じることになります。また座席が高い位置にあるので、乗車中は足が宙に浮いた形になります。足を押さえるバーがありますがあまり気にならず、走行中足はブラブラ動かせます。
この車両の製造(メーカー)は「ボリガー&マビラード社(B&M社)」というスイスの企業で、USJの「ハリウッドドリーム・ザ・ライド」と同じメーカーになります。

車両は赤・黄色・黒の3種類ありました。

乗車中の感覚

リニューアルしてダイナミックなものになった車両に、元からダイナミックなコース。どんな感じに変わっているのかポイント毎に解説していきましょう。
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・ファーストドロップ
 感覚としてはそんなに変わりませんが、体を覆うものが少ない分「空中に落下する」って感覚が強くなってます。特に前の方だと風圧が凄いくてよりリアルに感じます。

・八の字ループ
 ここは一部地面すれすれな位置を走行するので、車両が開放的な分「手が届きそうな錯覚」を味わえます。何気に怖いです。

・連続キャメルバック
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 コース終盤、6回も連続して続くキャメルバック(小規模のアップダウン)。個人的にここでの乗車感覚が一番変わっていると思います。
 リューアル前でもアップダウンによって腰が浮く感覚があったのですが、新車両では足が浮いているので浮く感覚がさらに顕著、また開放的であるため浮くに加え前に押し出される感覚があります。まるで空を飛んでいるような感じでした。

感想

このようにより開放的になってダイナミックな体感を味わえるようにになった新車両。ただこのコースターの場合元々スペックが上すぎということだけあって、総合的に見れば車両による感覚の違いは感じにくいかもしれません。

ただ、言えることはより開放的で動きもスムーズで、走行中の風を直に感じる体感度アップの車両になり、スチールドラゴン2000の大胆なコースを引き称えるより素晴らしい体験を味わえる車両になっていることは間違いないと思います。逆に言えばよりスリリングになってますので、コースターが苦手な方も得意な方も貴重な体験ができると思います。