イメージ 1

 

 

〇「蚊取り大作戦」(1996年7月開園と同時にオープン~2000年1月)

ライドに乗り、備え付けのガンで蚊を打ち落とすシューティングゲーム。ナンジャタウンでは数少ない"遊戯機"(国土交通省)であるアトラクションである。ゲームシステムには過去のナムコのエレメカでよく使用された発光センサーを用いた判定(光の強さで当たったか判定している)システムを使っている。ライド製作は「トーゴ」が行った。

 

ナムコのエレメカゲーム「モスキートアタック」を原型としており、アマゾン蚊やジェットスプレーガンは原作のゲーム機のものをそのまま流用し、独自のストーリーを設定したものになっている。

 


なお、現在この「モスキートアタック」が設置してある所はほぼ無くなっていますが、三重県にあるテーマパーク「志摩スペイン村」内のゲームコーナー(スプラッシュモンセラーがあるエリア)では2021年2月現在も稼働しており、遊べるようです。

 

動画を見ると、本当にこのゲームをそのまま流用して作られたアトラクションだなと感じられる。

ゲームが今後も長く稼働するかは微妙なところなので、気になる方はお早めに・・・。



・ストーリー

福袋の街にある「香取善香 害虫駆除会社」。そこの社長『香取善香』氏がアマゾンから持ち帰った壺からアマゾン蚊という大型の蚊が大量発生、街に襲い掛かった。

イメージ 2

 

福袋警察の署長も「彼の安易な行動が、街を危険にさらした!」と激怒(この時カメラに向かい「何たる事だ!バカ者~!!」と叫んでいる。このシーンは下記の「アマゾンの逆襲」でも流用されている)、害虫駆除会社でも社長のこの大失態に飽きれて社員が全員会社を辞めてしまった。香取社長は「豚平・豚子号」、「ジェットスプレーガン」を開発し、辞めてしまった社員の代わりに急遽、新入社員を募集して蚊の退治に乗り出す。

イメージ 3

 

プレショーの部屋では壁に初代社長と2代目社長の写真が飾られている(現代の社長は3代目)。プレショーが始まると、2代目社長の写真が突如動き出し(実は写真ではなくプロジェクターで投影された映像)、現状の報告と近くのテレビにてこれから乗り込むライド「豚平・豚子号」の説明が流れる。

 

下記の「~アマゾンの逆襲~」との相違点は以下の通り。
 ・蚊が撃たれた時の声、銃の振動がない。
 ・蚊の配置パターンが一部異なっている。
 ・ゲーム中は香取社長ではなく、豚平・豚子が喋る。
 ・第1ステージに成功すると、銃がパワーアップ(連射速度がアップ)する。そのため第2ステージ直前に壁に映るメッセージも「頑張った人は銃が変わる」であった(2作目は「カメラマンがいるぞ。銃を構えろ」。稼働後期はライドフォトがなくなったためメッセージそのものがない)。
 ・ゲーム中にクモとトンボが登場する(2作目のドリル蚊が登場するあたり)。ただし、撃ってはいけない(クモ,トンボは蚊を食べる益虫でもあるため)。

 ・ライド横には血液残量が3目盛分あり、各エリアで蚊を全滅できないと「蚊に刺された」ことになり血液目盛が減ってしまう。
 ・最後に出てくる巨大なボス蚊を倒せば、これまでの成績に関わらずゲーム成功となる。ただし血液残量が0であると(これまでのステージに全て失敗していると)絶対にボス蚊に勝てなくなる。


 ・2作目でアマゾンクイーンが出てくる部屋にて、ゲームの結果が発表された。ボス蚊撃退に成功していると左団扇でご満悦の社長が移り、失敗だと右に「ヘタクソめ、会社は潰れた。それ夜逃げじゃ~」とハシゴで逃げる社長が映る。2作目でランク最下位を取ったときの台詞「夜逃げじゃ~」はおそらくこれのオマージュである。2作目でも逃げる社長の人形はそのまま残されており、その時はアロハシャツを着ている。

 

 

〇「蚊取り大作戦 ~アマゾンの逆襲~」(2000年3月~2013年1月)

2000年1月に上記「蚊取り大作戦」が休止(その時は特にリニューアルのため等の説明はなかったとのこと)、同年3月にこの「アマゾンの逆襲」としてリニューアルオープンとなった。ストーリーの一新のほか演出面でもバージョンアップされている。

 

・ストーリー
(第1作目にて)見事アマゾン蚊撃退に成功した香取善香害虫駆除会社の香取社長は、その功績として念願のハワイ旅行がプレゼントされた(昭和30年代当時は格安航空券がまだなく、海外旅行は一般的ではなかった)。だがその隙を狙い、進化を遂げたアマゾン蚊達の大逆襲が始まる。ジェットスプレーガンも新種のアマゾン蚊達には効かず、害虫駆除会社の社員は恐れをなしてまたしてもみんな会社を辞めてしまう。そして眠っていた最強・最大の蚊、女王蚊「アマゾンクイーン」が目を覚ます…。

 
上記の初代と同様、プレショーでは2代目社長の写真が動き出す。「うちの3代目が、呑気にハワイに行っている間にこの体たらく…。しかし、新しいマシンを開発したようじゃから、ちょっとみてやって…。」と、モニターには「ニュー豚平・豚子号」の説明が流れる。最後には「ところで我が社は、このマシンを操縦していただく、第2期社員を募集しております。」と、語呂合わせの電話番号と共にCM風の宣伝が流れる。
電話番号:648-1564(むしは いちころよ)
お電話、お待ちしております。
2002年10月頃から、後方頭上にてアマゾン蚊が現れ、駆け付けたスタッフがジェットスプレーガンで倒す、という演出が追加されました。
 
 
ステージは全部で4つあり、各ステージクリア条件は出現した蚊を全て倒す"全滅"である。つまり1匹でも倒しこぼすと失敗になる。
 
・第1ステージ「民家攻撃の巻」
イメージ 4

 

民家に侵入したアマゾン蚊を撃退。井戸の周りにいる5匹の蚊、続いて台所にて横に動く蚊、めちゃくちゃに荒らされた居間など民家の中を進み、終盤では前方に突っ込んで「体当たり」する蚊もいる。序盤から蚊の数が多く、いやらしい動きをするのでいきなり難易度が高い。

 

当初は第1ステージと第2ステージの間に「カメラマン」がおり、ライドフォトを撮影・購入することができた(2011年4月頃廃止)。

 

・第2ステージ「待ち伏せの巻」
ステージ開始より待ち伏せしていた大量のアマゾン蚊が来襲。洗濯物の陰など次から次へと出現する。ステージは短く蚊の数も少ない上、当てやすい位置にいるため難易度的には一番易しい。

 

第3ステージ「ドリル蚊の巻」
ここから音楽も変わり、より一層難易度が増す後半戦。左右に大量のアマゾン蚊がいる通路を進み、5匹並んだアマゾン蚊、そして頭上にもアマゾン蚊が登場するなど翻弄されます。終盤は「ドリル蚊」が登場、1人プレイでは1つの赤い的、2人プレイ時では3つの赤い的を撃たないと倒せない。

 

第4ステージ「巨大ボス蚊」(ステージ4には正式なタイトルは設定されていない)

ステージ開始直後にまたしても「ドリル蚊」が登場、そして駄菓子屋の中にもドリル蚊がいます。終盤は屋根を突き破る巨大な「ボス蚊」が登場。ドリル蚊と同様、1人プレイの時は的1つですが、2人プレイでは3つ撃つ必要があります。

 

その先、最後に登場するのは女王蚊「アマゾンクイーン」。こちらは1人プレイでも3つの的に当てないと倒せず、そのうち2つは上下に動くので難しいです。

 

 

以上4つのステージを経て、クリアできた(蚊を全滅させた)ステージの数で成績が5段階で発表される。好成績なほど出口の電飾が派手になる(ゴールデン社員ではカラフルな電飾が光輝くが、へなちょこ社員では裸電球1つだけ、など)。
クリアしたステージ数0:へなちょこ社員 1:いまいち社員2:まあまあ社員3:モーレツ社員(成功)4:ゴールデン社員(大成功)
成功となるのは上から2番目のモーレツ社員からで、報酬として乗車中の写真が付いた特製福袋新聞が貰える。

 

 

その他

・入口のモニターで流れるタイトル画面は「ウルトラマン」シリーズのオマージュ。

 

・「~アマゾンの逆襲~」より、アトラクション中のメインテーマは「ゴーゴー」(音楽ジャンル)を意識している。
 

・前述のよう本作はナムコのエレメカ「モスキートアタック」を流用して作られているが、「~アマゾンの逆襲~」よりアマゾン蚊を撃った時の「キャイーン」という音声は、ナムコのゲーム「ガンバレット」シリーズで使われているもの(このゲームに出てくるキャラクター「オヤジ」を撃った時など)を流用している。

 

 

〇参考動画