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ナンジャタウンで7月17日(土)、地獄旅館が「怨念旅館」に生まれ変わりました。。中で写真撮影をしながら進んでいくという、ありそうで意外となかったタイプのお化け屋敷。演出も地獄旅館から格段にパワーアップしています。

ストーリー

かつてこの旅館を支配していた閻魔大王の脅威は去り、旅館はもののけ達が住む元の廃墟に戻った。それからしばらくして、旅館内で撮られた1枚の写真に"人ではないもの"が写りこんだと話題になり、毎日多くの人間が興味半分でこの旅館に訪れるようになる。安息の地を踏み荒らされ、もののけ達は次第に人間に対する恨みを募らせていく…。 今日も愚かな人間共が、旅館に入り写真を撮っていく。そこに深い怨念が渦巻くことを知らずに…。

 

アトラクションの流れ
・地獄旅館の時と同じく最初の受付で「能面蟹」を受取り、最初の部屋へ。小さいにモニターにて同行する写真屋さんが顔の下半分、口の部分だけが映し出されて話しかけます。

「それにしてもお客さんも物好きですね~。こんな廃墟の中で写真撮影をしたいなんて。では写真の撮り方を説明しましょう…。」説明の後、試し撮りをしてみようと言いモニターにお客さん側の様子が映る。「撮りますよ 3、2、1、ハイ」 ・・・「と、思いましたがフィルムがもったいないので、後は本番で…」と言われて結局ここでは写真は撮らない。「では、早速中へ参りましょうか。もう、生きて帰ってこれないかもしれませんねぇ…。」

 

・プレショーの部屋から進むと早速1つ目の撮影ポイントがあります。椅子に座り撮影。写真家は昔ながらの撮影スタイルらしく、頭から黒幕を被って両手を出している(左手にカメラのシャッタースイッチ、右手にフラッシュ)。写真が現像できるまでちょっと時間がかかるので、先に進む(※今のデジタル写真とは違い、アナログ写真は現像作業があるため見れるのにしばらくかかる)。

 

・先に進むと旅館の外(柵で区切られている)に出て、ガタンという音と共にカラスの鳴き声・羽音が。その先に井戸があり、その中に先ほどの写真が映る。(デジタル合成で)変なものも写っているが…。見ている間、画面の上にムカデや蜘蛛の虫が出てくる。

 

・続いて2ヵ所目の写真撮影。写真家さんの腕を見ると、ちょっとミミズ腫れみたいなものがあるのが分かる。撮影後先に進むと暗い廊下、そして頭上に日本人形が1体ずつ置かれている通路がある。通路にはいくつか鏡があるが、1つだけ近づくとヒビが入って割れる音がする演出が。

 

・障子の窓を除くと、先ほどの写真。写真が消えると、突然老婆の上半身が・・・。なお、この老婆は「地獄旅館」に出てきた首が遠くから飛んでくる→最後に老婆の上半身が降ってくる仕掛けの流用。首の部分は後半に使われている。またここの周りには、ナムコの重役やナンジャタウン事業部の役職者と思われる方が映っている写真が貼られている。

 

・その先は下にお面がある床、巨大な狐のお面、壁から音がして正面に女の幽霊が出てくる廊下を進む。なお、廊下には「進め!霊界三輪車」に出てきた赤い小鬼がいる。

 

・3ヵ所目の写真撮影。写真家さんのミミズ腫れが、なんかとてつもなく大きく目立つようになっている…。

 

・その先の廊下には、壁一面に昔の新聞(主に災害発生の時の新聞。全て実際の新聞で1962年「三河島事故」の記事など、歴史的な記事が掲載された新聞もあった)が貼られており、通り過ぎると窓にたくさんの白黒の目が映り「助けてくれ~」と声がする。この演出ゆえに、後に

2011年3月「東日本大震災」発生以降は壁の新聞が剥がされるなど演出に修正が加えられた(強力に貼ったためか完全に剥がし切れてはいなかった)。後に「助けてくれ~」の音声も削除されている。

 

・大広間にあるテレビに、先ほどの写真が映る。すると後ろからエアーが吹き、後ろのガラスに男女の幽霊が映る。「遊ぼ、遊ぼ、遊んでよ。」
なお、大広間の設備は「地獄旅館」の時のがほぼそのまま残っていました。

 

・その先の通路に、最後4箇所目の写真撮影。写真家さんの腕、ついにミミズ腫れが皮膚より浮かび上がり、しかも小さい目も出てきている!そしてこれまでのように写真を撮ると、座っている椅子がガクンと下がり足元にエアー、そして正面には骸骨になった写真家さんの顔が浮かび上がる!

 

・老婆の首(前述の2ヵ所目の写真を見る所での、地獄旅館で飛んでくる方の首)、そして赤い鬼が倒れこむ仕掛けがあって、その先が出口。出口前にもののけたまがおり「イタズラしてごめんにゃん。」もしくは「みんなが驚いた顔、見ちゃったにゃん。」と言う台詞。ここで起きた事は全てもののけ達の”イタズラ”だったとのことで、最後はメルヘンな印象で終わりますが、中での描写から完全にもののけ化してしまった写真家さんはどうなったのだろう・・・?

 

・出口でスタッフに能面蟹を返却。そして最後4ヵ所目で撮影した写真が印刷されて渡されます。

 

 

〇2012年7月~9月「稲川淳二の怨念旅館」

2012年、1997年オープンの「もののけ番外地」がこの年15周年を迎えたことを記念し、7/14(土)~9/30(日)まで「稲川淳二」(当初のもののけ番外地イメージキャラクターでもあり、ポスター等にも使われた)氏関連のイベントが実施され、怨念旅館も「稲川淳二の怨念旅館」という特別バージョンになりました。
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新人アイドルとして、稲川淳二とこの心霊スポットへ番組の収録に行くというストーリーになり、それに合わせスタッフの衣裳も台本片手に帽子、インカムマイクとテレビクルー風に。旅館内ではスタート前の映像や写真撮影・閲覧時での音声が変更。また所々で「先に井戸があるね」、「なんだか、霊達が集まっているみたいだ」など稲川淳二の声による案内音声が入りました。また1ヶ所だけ今回用の新たな仕掛けも。最後に貰える写真には、幽霊の他に稲川淳二も一緒に写った特別バージョンになります。

 

「稲川淳二の超こわい話 視聴覚室」

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この他にも、DVD「稲川淳二の超こわい話」の映像を流用したサウンドホラー(立体音響ではないが、照明やエアーの仕掛けあり)「稲川淳二の超こわい話 視聴覚室」や、

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怪談ナイトで実際に使用したものを含め数々のグッズが展示された「稲川怪談20thミュージアム」もありました。この写真の左は2000年にナンジャタウン公式ガイドブック用に撮影したもので、右がその12年後の2012年に撮影したもの。
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