ヘルツェゴビナの人々の年収は300から400ユーロ(1ユーロ≒¥120)。決して楽な生活とはいえない。バスはネレトヴァ川沿いに進む。川幅は広く、ところどころは湖と言っても過言ではない。2000m超えのアルプスを望む。アルプスには、まだところどころ雪が残っていた。

渓谷が美しい。サラエボの中心地にやって来た。まずはボスニア博物館から。幾何学模様のデザインの中に「尊重」「尊敬」といった感じを見つけた。写真やパネル、展示物の数々は、悲惨な歴史を伝えている。血を流して倒れた子供には、足が止まってしまった。砲弾、戦車・・・

二度と製造することのない世の中になることを願うばかりだ。地ビール工場などを見ながら、ラディンスキー橋の近くの交差点。1914年、オーストリア=ハンガリー皇嗣夫妻が暗殺された場所。その当時の様子の写真が展示されていた。世界第一次大戦のきっかけとなった事件である。バルカン半島で最も美しいとされるモスクや、コーヒーセットやアクセサリーなどの雑貨屋さんが立ち並ぶ「バシュチャルシャ」と呼ばれる小奇麗な通りを訪れた。(後半へ・・)

8月29日(木)20時から「じゅげむ」(広島)でワンマンライブやります。良かったら遊びにいらしてくださいね。