大阪市内を走る地下鉄は、長らく大阪市が運営する「大阪市営地下鉄」として走っていましたが、今年2018年4月1日に市営地下鉄としては初めて民営化され、「Osaka Metro(オオサカ メトロ)」(正式名称は「大阪市高速電気軌道」)として生まれ変わりました。

 

 

そんな「Osaka Metro」を走っている路線・車両ですが「赤い地下鉄」=御堂筋線などのように、それぞれラインカラーを纏っています。

さらに、「Osaka Metro」を走っている路線・車両それぞれのラインカラーには意味・由来があることをご存じでしょうか?

もっとも、意味・由来はあくまで推測であったのが(公式に由来が決まっている路線もある)、それががいつのまにか広まって定着した…と言われています。

 

というわけで、ここで「Osaka Metro」の路線とそれぞれのラインカラー&由来を紹介していきたいと思います!

 
御堂筋線(なかもず⇔江坂(江坂から北大阪急行線の千里中央まで直通運転))
ラインカラー:赤(えんじ色)
由来:大阪の「大動脈」を走るので、動脈を表す「赤」
 
 
谷町線(大日⇔八尾南)
ラインカラー:紫(京紫)
由来:沿線に四天王などの寺が多いため、高僧の袈裟の(位の高い人の冠)色から「紫」
 
 
四つ橋線(西梅田⇔住之江公園)
ラインカラー:青(縹色)
由来:御堂筋線に対し「静脈」であり、また御堂筋線よりも海寄りを走ることから「青」(御堂筋線と比較するのは梅田・西梅田⇔大国町を並走しているため)
 
 
中央線(コスモスクエア⇔長田(長田から近鉄けいはんな線の学研奈良登美ヶ丘まで直通運転))
ラインカラー:緑
由来:大阪城公園の側を通ることから、同公園の木々をイメージした「緑」
 
 
千日前線(野田阪神⇔南巽)
ラインカラー:ピンク(紅梅色)
由来:千日前線が通っている繁華街・難波や千日前のピンクネオン街(!)をイメージした「ピンク」
 
 
堺筋線(天下茶屋⇔天神橋筋六丁目(天神橋筋六丁目から阪急千里線・京都線の北千里・高槻市・河原町まで直通運転))
ラインカラー:茶色(ビビッドブラウン)
由来:堺筋線と直通している阪急電車の車体の色に合わせて「茶色」
 
 
長堀鶴見緑地線(大正⇔門真南)
ラインカラー:黄緑(萌黄色)
由来:1990年に鶴見緑地で開催された国際花と緑の博覧会(花博)のテーマカラーである「黄緑」(長堀鶴見緑地線は花博へのアクセス会場として開業した)
 

今里筋線(井高野⇔今里)
ラインカラー:オレンジ(柑子色)
由来:大阪の東側を走ることから、朝に東から昇る太陽の様な暖かさをイメージした「オレンジ」
 
 
「ニュートラム」南港ポートタウン線(コスモスクエア⇔住之江公園)
ラインカラー:水色(セリアンブルー)
由来:南港を走ることから、海と空を模した「水色」
(「ニュートラム」は、東京「ゆりかもめ」のような車両(新交通システム)で主に高架を走っており、地下鉄ではないが同じ「Osaka Metro」が運営しており「Osaka Metro」の路線の一員となっている)
 
 
こんな感じで「Osaka Metro」の路線・車両のラインカラーには由来がちゃんとあって、そろぞれ意味があるラインカラーを纏って走っていると思うと何かと興味深いですね♪
例えば「赤い地下鉄」御堂筋線は、キタの繁華街・梅田、ミナミの繁華街・なんば、ビジネス街・淀屋橋や本町、さらに新幹線と乗り換えできる新大阪など由来の通り大阪の「大動脈」を通っている大阪を代表する路線であることから、赤いラインカラーも必然的に纏っているのかもしれませんね!
また「ピンクの地下鉄」千日前線が、ピンクネオンが由来というのは初めて知った時ビックリでしたw
 
なので、大阪に来られて民営化されて新たに出発した「Osaka Metro」に乗って際には、それぞれのラインカラーを見て由来を思い出しながら乗ってみるのも楽しいかもしれませんよ!