★若手 棟梁大工の建築裏日記★    -2284ページ目

手摺が必要な人々



とある旧家に、手摺を取り付ける仕事とにいきました。


取り付ける場所は、


日常的に使われる場所です。




お施主様はかなりの高齢者で、正直、僕の年齢ではまだ理解できない程


凄く便利になったと、喜んでくれました。


それは、正直嬉しい事なのですが、



高齢者の方は、僕達には想像も付かない様な場面で、


かなり不便な生活をされているみたいです。


少しの段差を上がる時


座って立ち上がる時


ドアを開ける時


フローリングの廊下を歩く時


これらは、何気ない動作です。


しかし、これが歳を重ねるごとにだんだん不便になり


そして、危険になってくるのです。




ある、セミナーで言っていましたが、


人が亡くなる場所の第一位が家の中だそうです。


これは、いろんな条件といろんな場面もあると思います。




僕達が一生懸命造っている家は、一番安全な


場所にしたい。そう思います。


その為には、いろんな視点から現場を見ることが大切だと、素直に思いました。




未熟な僕は、いろんな人から、いろんな場面で、いろんな事を学ばせて頂いています。


そういう小さなヒントに、いつも気づける人でありたいそう思いました。