きよの漫画考察日記2454 ゲゲゲの鬼太郎第7巻 | きよの漫画考察日記

きよの漫画考察日記

我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...



























サングラス


さっそくですが、とんでもないキャラクターが登場します。

水木しげる!

水木しげる御大の人生をざっくり言ってしまうと、太平洋戦争で左腕を失ったにも関わらず、戦後「悪魔くん」がアニメ化、そして「ゲゲゲの鬼太郎」もアニメ化。鬼太郎に至ってはその後6回もアニメ化されている国民的アニメに。2015年に亡くなられましたが、日本のレジェンドTOP10に名を連ねても問題のない偉大な漫画家ですよね…


そんな水木先生の日常。

さすがにこんな風景も見なくなりましたね。でも私が生まれた香川の実家は平成に入ってもずーっと汲み取り式のままでした。今でも発展途上国ではこんな風景が続いているのかもな…


そして御大は喫茶店へ。

当時はホント喫茶店文化だったんでしょうね。確かに俺も子供の頃父親に連れられてよく喫茶店行ってました。そこで飲むミックスジュースが美味しいんだよな…


そこで絡まれる御大。

全学連、いわゆる全日本学生自治会総連合ですな。全学連の一派閥とも言える革マル派に関しては早稲田大学を拠点としてたのでね、私も入学直後には革マル派には気をつけなとよく言われたもんです。結局卒業するまで絡むことはなかったですけどね…


さてここでこんな妖怪が登場。

カロリーヌ!

このカロリーヌが問題でしてね、この後登場するとある妖怪の娘なわけですが…漫画版では特に問題ないんです。がしかし映画版「ゲゲゲの鬼太郎 激突‼︎異次元妖怪の大反乱」にてゲストヒロインを務めるという大出世。その時のカロリーヌがこちら。

もう別人ではありますが…この子とねずみ男が泣かせてくるんですよ。やっぱりゲゲゲの鬼太郎のアニメは第3期が一番いいですよ…


さてここで調布が謎のスモッグに覆われます。

うーむ、素敵な擬音ですよね。曇り空を表す擬音としてはやはり「どんより」が有名ですが、ここに新たに「くゅーん」を加える事を私は提案します。


さてこの怪現象を起こしている妖怪がこれ。

朧車!

牛車の妖怪として有名な部類に入る妖怪です。ちなみに私はおぼろ昆布食べてる時はいつも朧車の事を思い出しています。だって「おぼろ」なんて言葉、おぼろ昆布と朧車にしか使わないでしょ…


そしてカロリーヌの父親も登場。

ぐわごぜ!

奈良県にある元興寺というお寺に現れたとされている悪鬼、それがぐわごぜです。まぁなんつってもそのネーミングが良いですよね、4文字の単語で濁点が3つ付く言葉なんてそうそうありません。ぐわごぜの他にはゲルググくらいのもんでしょ(笑)


そんなぐわごぜが連れてきた多くの妖怪。

手前にいるのが蛇骨婆ですね。アニメ版ではぬらりひょんの側近というか知恵袋的な立ち位置を確立してました。イメージ的にはドロンジョ様的な立ち位置…ですかね?


さらに2人。

川赤子はどーゆー妖怪かよく分かりませんね、全く赤子っぽくありませんし。むしろ化粧の濃いババアみたいな見た目ですw

一方の野寺坊は廃寺で鐘を突く妖怪だとされていますが、アニメではその伝承を生かして超音波攻撃の妖怪として生まれ変わったそーな。まぁ少なくとも今作においてはモブ妖怪です。


さてこのスモッグに対して日本政府はどう出ますか?

賛成じゃなかろうて(笑)この辺りは社会風刺も入ってるのかもな…


がしかしそれでも解決しないので、やはりオカルト頼みになりました。

チンポ氏、なぜわざわざこのようなネーミングにしたのでしょう。まぁ小学生男子はこーゆーお下劣、お下品系が大好きですし。それに放送禁止用語なんて概念も当時はほとんど無かっただろうしねぇ…


そして朧車の正体判明。

朧車の正体はお化け蛤でした。これは適当に考えられたわけではなく、そもそも古代中国では蜃気楼を発生させる「蜃」という存在が考えられており、それが歳を経た蛤だったんですよ。そこから水木しげる御大が朧車と蜃を組み合わせたわけですね…



さて次の話。

佐々岡村なる存在は確認できませんでしたので、おそらくフィクションですかね。こーゆーのは別に実在する地名を使っても何の問題もないように思いますけどね…


そんなわけで鬼太郎登場。

少年漫画の主人公の登場時のセリフが「なんじゃい?」は一周回って逆に斬新w


さてねずみ男は先行して和歌山へ。

オユロタユヤ仙人、これは創作ではありません。秦の始皇帝の命を受け、当時の和歌山あたりで不老長寿の薬草を探していた御色多由也がモデルであり、彼は忍者の祖ともなっています。だから舞台が和歌山なのか、なるほどなるほど。


さて海神様に1000年間怯え続けてきた村人たち。

毎月2人?いやいや、無理でしょ。この村の人口が何人か知りませんけど、年間24人も生贄に捧げてちゃ村が存続できるわきゃありません。


つーわけで海神登場。

海神様の正体は、人喰い島でした。まぁベタな展開ではありますがね、問題はここまで規格外に巨大な存在をどーやって倒すのかというシナリオ力ですかね…


つーわけで内部から破壊しにかかる鬼太郎。

この胃液で人喰い島は消滅します。鬼太郎の武器の中で一番強力なのは間違いなくこの胃液だよなぁ…



さて次の妖怪。

邪魅!

以前もうりょうが登場した時に言いましたが、本来もうりょうとして描かれていた妖怪がゲゲゲの鬼太郎においては邪魅として描かれています。なぜこうなってしまったか、それは水木しげる御大が間違えたからですw


さて操られる鬼太郎。

アメリカとはどーゆー選択肢なのw


そんな邪魅を封じていたのがこの人。

ガマ仙人!

三国志読んでる人なら知っている中国の仙人である左慈、その左慈から仙術を学んだとされているのがこのガマ仙人です。とゆーことは少なくとも1700年くらいは生きてるわけですね、そりゃ老人の姿にもなるってなもんです。



さて次の話は斬新です。

コマ割りが斬新w



さて次の話。

甲州街道も昔はこんな感じだったのかもしれませんね。今の甲州街道なんて走ってても何も楽しくないもんな…


そんなわけで今回の敵は化け猫。

ねずみ男の「ね」の字は良いんでしょーか(笑)



次の敵妖怪はこちら。

だるま!

達磨は中国禅宗の開祖ですな、そしてこの達磨が9年座禅を組み続けたことによって手足が腐り落ちたという故事から生まれたのがだるまです。100年後に日本文化として生き残っているか不安にもなりますが、だるま落としに雪だるま、だるまさんがころんだとかもありますからね、あんがいしぶとく生き残るのかもな…


そんなだるま、アパートを借ります。

日本では4と9が忌み数ですからね。これは韓国も同じだそうですが、中国では4と5。欧米キリスト教圏では13と666、イタリアでは17、88あたりが嫌われる数字だそーな。まぁ私は4も9も別に気になりませんが、流石に「42」だけはちょっと気になりますかね、ホテルの部屋番とかが42だったらちょっと嫌だもんなぁ…


さてアパートに住み着いた妖怪を追い出すために鬼太郎が使ったものは…


タバコをバルサンみたいに使われると喫煙者としてはちょっと哀しいですね。副流煙なんて言葉が存在しなかった時代が懐かしいです…


そんなだるまの攻撃方法。

今週のビックリドッキリメカですな。ちなみにヤッターワン、ヤッターキング、ヤッターアンコウ、ヤッターパンダ、ヤッターブル、ヤッタードジラ、ヤッターよこづなが生み出すのはビックリドッキリメカであるのに対し、ヤッターペリカンだけはなぜかビックリドッキリメカではなくビッグショックメカを生み出します。うーむ、役立つ豆知識ですねぇw


しかしこの子だるまが諸刃の剣。

自分の最大の弱点である内臓を露出させて攻撃、なんだかなぁという感じです。生物としてそんな事するわけないもんなぁ…



さて次の話では透明人間が登場。

もそもそ触ったあげくに少女って分かるってどーゆー事よw


そんなわけで姿を奪われてしまった少女が登場。

「美人ですね」と言われて「あら よくおわかりですこと!」と返すこの少女の将来が不安ですw


つーわけでエッチな妖怪と名指しされてしまったのがこの妖怪。

鏡爺!

実体がない系の妖怪のくせに現実世界に物理力を行使できるのは反則のような気もします。でも幽霊も同じなのかもしれませんよね、幽霊が現実世界に何も干渉できない存在であるならば、人はあそこまで幽霊を恐れたりしないでしょうからね…


そんな鏡爺も瞬殺されます。

鏡爺の弱点は、本体である鏡を壊されたらもう終わりという点です。この辺り鏡使いとしては致命的ですよね。やはりジョジョに登場したイルーゾォのマン・イン・ザ・ミラーが鏡使いとしては最強です。でもまぁマンインザミラーのモデルが鏡爺なのかもしれないかぁw