きよの漫画考察日記1018 銀牙ー流れ星銀ー第1巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

さぁ新タイトル、懐かしのこの漫画にいってみましょーか!
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銀牙ー流れ星銀ー!

文庫版の表紙だけ見ると熊漫画なのかと思っちまいますがね(笑)この銀牙の登場人物(?)の95%は犬です。銀牙とは犬漫画です!
まぁおおよそのあらすじを簡潔に述べると「犬が集まって熊を倒す」そーゆーストーリーです(笑)なんじゃそりゃと思うかもしれませんが、この犬たち一匹一匹が男塾塾生なんじゃねーかと思うほど漢気に溢れているんですよ…これがまた当時小学生の俺たちには見事にツボでね、四年生くらいだったと思いますが班ごとに何か発表をしろという課題が出て、俺の班は銀牙の人形劇をやった記憶があります。まぁ人形といっても犬の形に切り抜いた厚紙を割り箸の先にくっつけただけだったんですが(笑)まぁ結果は大スベリしたんですが、記憶には鮮明に残ってます…

お月様

さ、まずはこの人から。

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竹田五兵衛!
最強のマタギ、竹田のじっさまです。マタギってのは西日本人にはあまり馴染みの無い職業ではありますが、これよりも男らしい職業は他に無いでしょう。熊を狩ろうという発想は俺たちには出てこねえよな…
ちなみに竹田のじっさまの声は北斗の拳の牙大王と同じです(笑)

そんな竹田のじっさまの左耳を5年前に削ぎ落としたのが…漫画史に名を残したこの偉大なる怪物!
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赤カブト!
ただの熊じゃねえかなんて思うのは素人ですよ。まぁ銀牙を読んでいない世代には仕方ないことかもしれませんが、70年代後半に生まれた世代は赤カブトと聞くと未だに背筋が凍りつくはずです(笑)まぁそれは大げさだとしても、印象に残ってる悪の大ボスを3人挙げろと言われたら俺はラオウ、ピッコロ大魔王、そしてこの赤カブトの名前を挙げますよ。それほどにこの熊が残したインパクトは強烈だったんですよ…

さて5年前の竹田のじっさまvs赤カブトの第1ラウンドは引き分けに終わります。
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この時命を落とした熊犬シロ、これが銀の祖父にあたるわけです。打倒赤カブトは竹田のじっさまだけの悲願ではなく、銀の一族の宿命でもあるんです。

そして5年後、父シロの後を継いだのがこの犬!
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リキ!
最強の熊犬なんですが、熊犬という犬種は存在しません。熊犬とは「山岳狩猟に使用される犬」を指す言葉であり、リキの犬種は秋田犬です。忠犬ハチ公もしかり、秋田犬は主人に忠実なんです。
ちなみにリキの声はあの銀河万丈です。ギレン・ザビでありサウザーです。男塾でいえばマッハパンチのJと同じ声ですな(笑)

つーわけで山へ向かったじっさまとリキ、ちょうど同時刻にリキの子供が生まれます。この子犬の飼い主が…
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大輔!
おそらくね、銀牙はこの少年を主人公として描くつもりだったんだと思いますよ。少年と犬が力を合わせて熊を倒す、当初はそーゆー構想だったんではないかと1巻を読む限りではそう思えます。
そして大輔の声はこの子と一緒!
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メイち~ゃん!
俺はトトロを観る度に、メイちゃんがとうもころしを抱えて歩き出すこのシーンから泣いてしまうんですしょぼんしょぼんしょぼん

さて竹田のじっさまvs赤カブト第2ラウンド、赤カブトは匂いを消すため風下の樹上から襲いかかります!
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フライング赤カブト(笑)

これで重傷を負ったじっさま、リキと2人洞穴に避難し動けないこと1週間。ここでじっさまが下した結論は…
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犬を食って生き延びるなんていう発想はじっさまには無いんですよ。赤カブトを倒すためにはリキの力が不可欠、ならば2人で生き残らなければ何の意味もないんです。

そんなわけでじっさまは重傷を負った右足をナタで叩き切ります!
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ワンピースのゼフとサンジのくだりはここからきてるな…

さていつまでも洞穴に閉じこもっていてもどーしようもないので、ここでリキが外へ飛び出します!
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赤カブトvsリキ!
最強の熊vs最強の犬の対決です。そりゃ熊が勝つだろうと思うなかれ。リキが本気になれば熊だろうが虎だろうが倒しかねません!

そしてこの対決の場面にたまたま出くわした大輔、小学校5年生とは思えない思い切った行動に出ます!
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スノーモービルで赤カブトに体当たり(笑)
まぁこのスノーモービルとの対比で分かるでしょーが、赤カブトの大きさは規格外です。竹田のじっさまに撃たれたのが原因で冬眠しなくなった赤カブトは最終的に体長10m、重さ5tにまで成長します。陸上最大の動物アフリカゾウの体長が7mくらいだと言えばそのサイズがわかるでしょーか。赤カブトが立ち上がると信号機よりも高いわけですからね(笑)

そしてこの戦いの最中、大輔がうっかり落としちゃったのがこの子犬!
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銀!
ここで登場、主人公。いや、主人公ではなく主犬公でしょーか(笑)
まぁこーゆー仲間を集めて悪を倒すという漫画に必ずつきまとう宿命ではあるんですが、主人公はそんなに人気が出ません。キン肉マンや男塾、聖闘士星矢とかをみても人気があるのは常に脇役でしょ。銀牙においても俺は銀よりもベンが好きでしたね…
そんな銀の声はね、キャプテン翼の岬くんで~す。

さてこの戦いで右足とリキを失ったじっさま、今度は銀を育てあげます。その第1段階は…
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熊の肉を食った経験は俺には無いですが、その熊が何を食べていたかによって味が変わるそうですよ。まぁなかなか流通はしない肉でしょーがね…

さらに育成第2段階。
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「犬かき」とはよくいったもんで、たしかに水に顔をつけて泳ぐ犬は見たことありませんね。犬や猫の身体能力は人間を上回っておるとは思うけど、水中での行動に関しては人間の方が上だな…

そんなわけで成長していく銀の前にこのライバルが登場!
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ジョン!
日本における最も飼い主に忠実な犬が秋田犬であるならば、海外でその評価を受け得るのはやはりシェパードなんでしょう。軍用犬や麻薬捜査犬、みんなシェパードですもんね。運動能力という点を加味するとちょっと秋田犬ではシェパードには劣るのかもね…
ちなみにジョンの声はウォーズマンと一緒です。コーホー(笑)

そんなジョンの飼い主が登場します。
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こんな秋田の雪国でオープンカーって。正気の沙汰ではありませんな(笑)

つーわけで登場したのが…
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秀俊!
竹田のじっさまは村田銃で戦いますが、秀俊の銃はレミントンM700です。その威力と精度がどれくらい違うのかは俺には分かりませんが、村田銃が日本軍に採用されたのが1880年だということを考えるとまぁ勝負にならないんでしょうな…
そんな秀俊の声はブライトさんであり日向小次郎でありドラゴン紫龍であり天津飯です。まぁ秀俊の声なんてこれっぽっちも覚えちゃいませんがね。


さてここで赤カブトの子供が登場。山小屋を襲います。

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日本では過去に何度も熊が民家を襲撃した事件があります。その結末は残酷すぎてここでは書けませんよ。胎児が腹から引きずり出されてたこともあったそうですからね…

つーわけで奮闘虚しく小屋に侵入されちゃいます。
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親父の遺体の横に目玉の親父が(笑)


そしてこの帰り道に大輔が岩の裂け目へ転落しちゃいます。助けに向かうのはもちろん銀!

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頭良すぎねぇか?という疑問はもちろんあるでしょう。がしかし俺はそうは感じません。銀牙を見て育った世代は銀たちをただの犬としては見てないんですよ…