さて鷹の団を離れたガッツの前にこの重要人物が登場!髑髏の騎士!
その正体は…ガイゼリック王かと思われるも未だ不明。使徒なのかどーなのかも不明。ただ一つ明らかなのは、ゴッドハンドを殺すことだけを目的としている事。その点ではガッツと共通するんよね…
そんな髑髏の騎士、ガッツに対し的確すぎる予言をします。
髑髏の騎士「これより一年の後、蝕の刻!貴様と貴様の友ら!今は見えざる肉無き肉の者ども!そしてその王たらん貴様の半身が彼の地に集う時!貴様の上に人の身では決して贖い切れぬ狂気の豪雨、死の嵐が吹き荒れるであろう!」
「今は見えざる肉無き肉の者どもの王たらん貴様の半身」ってのはグリフィスのことなんやね…ここまで髑髏の騎士は把握してるなら、今のうちにグリフィスやっちまえばええのに…
髑髏の騎士「だが心するのだ踠く者よ!貴様は骸より生まれ出でて泥の中で死より始まりし者!誰よりも死に近くそれゆえ死より逃れる術に長けている!」髑髏の騎士「絶望の淵で…折れた剣を手に立ち上がる者のみが…あるいは…」
ガッツの生誕秘話までも把握してるってのはどーゆーことなんかね?髑髏の騎士、謎だらけです…
さてその頃ガッツに去られたグリフィスは…後宮に忍び込みシャルロット姫を抱いちゃいました
このグリフィスの行動は…ガッツを失ったことでどーでもよくなったとも取れるし、先を焦りすぎたとも取れる。まぁ何にせよ一国のお姫様の純潔を奪うってのはある意味男のロマンやからねぇ(笑)バレれば縛り首でも済まねえやろうけども…
がしかーしグリフィスとシャルロット王女が関係を持ったことがミッドランド国王にバレちゃいました。お父さん大激怒
国王「惜しいのう。戦場の白い鷹ともあろう者が、まさかこの様なつまらぬ事でその身を滅ぼすはめになろうとは…これで終わりだ…貴様の夢も野心もすべて…」この後グリフィスは1年にも及ぶ拷問を受け続けることに…
まぁ国王の父親としての気持ちは分からんでもないね。自分の娘に手を出されて何とも思わん親父はおらんやろ。その怒りの程度に差はあるとしても…
そーゆーわけで救国の英雄から一晩にして反乱分子へと成り果てた鷹の団。国軍に襲われます!
そして時は流れ、舞台は1年後のチューダー王国…
ここで開かれてた剣術大会の猛者が…
爆殺王…なんてかっちょいいニックネームなんでしょうか…
そんな爆殺王を圧倒し、さらに逃亡中の鷹の団を襲撃するのが…シラット!
このシラット、武器マニアにはたまりません。渋~い武器の数々を惜しげもなく披露してくれます!
まずは…ジャマダハル!
これはインドで用いられてた剣の一種です。相手を切り裂くというよりも拳の動きに合わせて相手を突き刺す、そーゆータイプの武器ですな。インド人の武器を生み出すセンスは秀逸です。
そしてさらに…チャクラム!
このチャクラムという武器はまぁいろんな漫画でお目にかかるけども、実用性がホントにあるのかは疑問。手裏剣や苦無のように投げて相手に「突き刺す」というなら分かるんやが、投げて相手を「切り裂く」というこのチャクラムの効果を発揮するためには相当な回転が必要なんではないだろうか?
そしてシラットの最終兵器が… さぁ取り出したこのウルミン、さすがにこんな武器は現実には存在しねーなと思いきや存在してます。インドの「カラリパヤット」という武術で実際に使用されてるんです。刀は硬い方がいいと思われがちやけども、硬すぎる刀はすぐ折れる。その欠点を補うためには刀身部分は柔らかくして刃の部分だけ硬くすればよい。その発想は日本刀にも取り込まれてますな…
さぁそんなシラットに追い詰められたキャスカ。もちろん大ピンチ!
シラット「剣を捨て部下どもに降伏するよう命ずるならば良し、でなければこのまま素っ首斬り落とす。3つ数える、選ぶべし!」
「1つ!」
「2つ!」
「3つ…」 後頭部にケンカキック(笑)
そーです、一年ぶりにこの男が鷹の団に帰ってきましたぁ! ガッツ「大道芸人相手にへばってんじゃねぇ。ピリッとしろよ、千人長。」
さあそんなわけでガッツに1年ぶりに再開したキャスカ、本気で斬りつけます!
キャスカ「…おまえのせいだ。おまえがすべて…壊した!おまえの…せいだ!」
ガッツ「…オレの?」
キャスカ「…そうだ。グリフィスも鷹の団も何もかも!おまえがメチャクチャにした!」
ガッツ「…オレが…何で…?」
キャスカ「おまえが出て行ったからだ!おまえがグリフィスの元を離れたから…!」
ガッツ「ちょっと待て!そんなはずねえだろ…グリフィスなんだぜ…?あいつが…あのグリフィスが…オレが出てったぐらいで…そんなことぐらいでダメになっちまうはずねえだろ…?そんなはずねえ…」
キャスカ「…つくづくどうしようもないバカだな、おまえ…言ったはずだ!あの時!大きなものを手にしようとする者は!それだけ人より多く…何かに耐えているのだと!グリフィスは…!強くならなければならなかったんだと…!」「おまえが!グリフィスを弱くした!グリフィスには…」 「理想や夢だけで人の心は埋まらない」深い言葉です…
グリフィスは理想と夢だけで心を占めてた、だから強かった。だけどグリフィスの心の一部をいつからかガッツという友が占めるようになった。だからガッツを失ったということは心の一部を失ったということ、だから弱くなったということか…
ガッツ「他に…どうしようがあったっていうんだ…グリフィスと同じ様にオレはやっただけだ…オレは、自分のことをやっただけだ。他にどうすりゃよかったってんだ?」
キャスカ「…フフ…アハハ…わかってる。おまえの言ってることは正しいってほんとはわかってるんだ…だけど私にはもう…もう耐えられない。前におまえに言ったよな、私はグリフィスの隣にいたい…あの人の剣になりたいって…あれはほんとじゃない。あれは私がこうありたいと望む私…強がりだ。確かに最初は純粋にそう思っていた…だけどある日気がついたんだ。」 だけどもグリフィスは当然シャルロット王女を目指す。それはキャスカだって分かってる。
キャスカ「…それでも私は耐えられると思った。思っていたかった。女としてグリフィスに寄り添えなくても、剣としてなら、夢を実現させるために欠かせないものになれるのならばそれでいいと…思っていたかった…」 キャスカ「私の夢はもう終わっていたんだって。」
グリフィスの剣になろうとしたキャスカ、だけどもグリフィスの剣たりうるのは、グリフィスの夢を実現するために欠かせないものとはガッツやったんやね…
キャスカ「女にもなれない。大切なものにもなれない。生きているかどうかさえわからない人の壊れかけた夢をこれ以上守り続けるなんて…私には…もう…疲れちゃった…後はおまえがやれ…」 谷底へ身を投げるキャスカ!
このさ、背中方向に倒れこむのって怖くない?たとえそこに布団が敷いてあったとしても後頭部から倒れこむのはやはり怖い。後頭部だけは守れという人間の本能なんかねぇ?
さぁ落下するキャスカ…
キャスカ「…そしてもう一つ、あの日知ってしまったことがある。すべてを壊し…私からすべてを奪ったやつなのに…憎んでいるのに…今でも…」 殺したいほど憎んでるはずやのにガッツに惹かれてる自分もいる、そんな気持ちを認めちゃったら今までの自分は嘘になる…うーむ、女の思考回路はめんどくせえ(笑)
キャスカ「バーカ。いつも…ケガしてるな…いつも私のせいで…いつも血ィ流してるな…おまえ…」 キャスカ「バーカ。」
自分の弱さを全てさらけ出した証の涙でしょーな…
とゆーわけでエロさゆえにブログでは公開できませんが、無事結ばれたガッツとキャスカ
と思いきや…
たまに話は聞くが、こんな嗜好の女ホントにおるんか⁉
自分を育ててくれたガンビーノのこと、そのガンビーノに売られたこと、そしてガンビーノを殺してしまったことを思い出してキャスカの首を締めちゃったガッツ…
ガッツ「オレは親を殺したんだ。克服したつもりだった。もう…とっくの昔に。この一年近くは思い出しもしなかったのに…どうして今ごろになって…」
そんなガッツを抱きしめるキャスカ。
ガッツ「やめとけよもう…キズの舐め合いになるだけだ。」
キャスカ「いい。」キャスカ「私はもう全部見せてしまったもの…私の弱いところもおまえに全部さらけ出してしまったから…何だかこれでやっと対等になれた気がする。」
ガッツ「…」
キャスカ「おまえはあんなに血を流してくれた。百人斬りのキズ、まだ残っているんだろ…?私がつけたキズだって…キズの舐め合いでもいいよ。」 うーん…キャスカ姉さんの可愛らしさ、これは過去幾多の漫画ヒロインの中でも十指、いや五指に入るかもな…