さてさてキャスカの昔話の続きから。
鷹の団に入団したキャスカやけども、そこでは当然死ぬ奴もいるんです。戦死した少年に対しグリフィスは…
グリフィス「…こいつは幸せだったろうか…?夢の途中で…夢を魅ながら逝けたのだろうか?それとも…死は夢の終わり…「絶望」だったのか…?」難しいとこですな。客観的に見ると、夢の途中で死ねばそりゃ夢叶わずってことやもんね。だけども夢を抱えたまま死ねることは幸せなのかもしんない。本人にしか分からんことなんやけどね…
そんなわけでグリフィスは戦場で部下を失いたくない、だけども鷹の団を維持するにはお金がかかる…そこでグリフィスのとった手段は…お金持ちの領主に身体を売るんです!あのプライドの高いグリフィスがよ!
まぁ男に抱かれるのなんて死んでも嫌やけれども、果たして目の前に札束積まれても同じ事が言えるかどうかは微妙なとこやな。仮に1億円やるから抱かせろと言われたら…一晩くらい我慢するかもしんねーもんな。あ、想像したら気持ち悪くなってきた(笑)
グリフィス「オレはね、キャスカ。オレの采配で命を落とした仲間達に…何ら責任を感じてはいないよ…なぜなら…それはあいつらが自分自身で選んだ戦いなのだろうから。このオレがそうである様にね…でももしあいつらのために…死者達のために…オレに何かしてやれることがあるとしたら、それは勝つこと。あいつらが…命を懸けてまでしがみついたオレの夢を成し遂げるために勝ち続けることだ。オレの夢は仲間の屍の上に立つことでしか実現はできない。しょせん血塗られた夢だ。そのことで後悔や後ろめたさは無い。だが…」人の上に立った人間にはそれなりの苦悩があってしかるべきということやね。が現実にはそーはならない。権力を手にした人間は周りの人間の夢や人生を食い散らかしてでも自分を守るよな…大企業の社長や政治家なんて見てるとそー思う。「秘書がやったことです」なんて言い訳しとる政治家に日本の舵を任せようと思う奴の気がしれん…
そんなこんなでグリフィスにベタ惚れのキャスカ。いや、ベタ惚れとゆーかもはや崇拝。
キャスカ「…私はあの人の…隣にいたい。あの人が自分の夢にすべてを捧げるなら…あの人の夢が戦い切り開いて行くものなら…」あなたの夢は何ですか?と聞かれて、誰かの夢を実現することが私の夢ですなんて言える奴を見た事がない。子供を芸能界に入れることが私の夢なんて言う馬鹿親はよく見るが、それはお前一人の夢であって子供自身の夢ではないよな…
そんなわけで脱出を図るガッツとキャスカでしたが敵兵100人に囲まれます…このキャスカの斬りつけ方はお見事。
人間には色々と急所があります。股間はもちろんのこと、こめかみやみぞおちも人体の急所。さらにね、斬られてはいかん急所ってのもあるねん。それは首、手首、太もも、そして脇の下。ここには大動脈が流れとるんで斬られると大出血を招いてしまうんよね…
さぁ二人の命を執拗に狙うアドン、その弟が登場!青鯨超重装猛進撃滅騎士団副団長サムソン!
人間の域を超越してますな…こいつなら横綱白鵬相手でも押し出せそうだ(笑)
そんな中、未だ熱の引かないキャスカをかばって負傷したガッツ…
ガッツ「勘違いしてんじゃねーよ。半病人は邪魔だからとっとと失せろっての。…おまえが前に言ってた通り…剣を振り回してりゃそれで満足なのかも知れねえな…オレは」
「…いいのかよ?おまえ、こんな所でくたばって?ここが…こんなつまんねーのがおまえの死に場所なのか?おまえの望みってのはそんなに安っぽいもんなのか?」
「…剣ってのは鞘に収まるもんだろ…帰んな。」キャスカにとってはグリフィスが全てであって、そのグリフィスに信頼されてるガッツを妬んでおったわけやけども、ここからですな、キャスカの心境に変化が見え始めるのは。やはり女心は変わりやすいもんだ…
そんなわけで100人見事に斬り捨てたガッツ(笑)もちろん負傷してるんでジュドーが薬をくれました。パックと鷹の団、こんなところにつながりがあったんよね。これも運命の因果律の一つなのか…?
さて、舞台は変わりチューダー王国のドルドレイ城塞を攻めるミッドランド軍。この難攻不落の要塞に挑んだのが…
さて白虎騎士団でも落とせないドルドレイ城塞。単に城が堅固だということだけではないんです。ドルドレイにはこいつがいるんです!
チューダー軍最強の騎士団、紫犀聖騎士団団長ボスコーン将軍!単なるハゲ親父と思うなかれ。ベルセルクに登場した「人間」の中では1,2を争う猛者です。ガッツを剣術で追い込んだ人間はこのボスコーン将軍とグリフィスくらいのもんです。たぶん使徒の2,3匹なら叩き殺せるほどの実力!
そんなわけで紫犀聖騎士団3万vs鷹の団5千が激突!当然ボスコーンに挑むのは…