きよの漫画考察日記668 ベルセルク第3巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...



コアラ


さてさてガッツvs伯爵。がしかしガッツ失神…
伯爵「いくら鍛え上げようと貧弱な人間の体ではこれが限界…儚いものよ、人間とは…」

がしかしそこに現れたのは伯爵の娘テレジア!

夜中部屋を抜け出したら化け物に変身中のお父さんを目撃、そりゃあ「イヤアア!」とも叫びますな。

この隙に意識を取り戻したガッツ。ガッツの選んだ戦略は…

テレジアを人質に!
人質をとるなんて卑怯、そんな言葉は戦場では通用せんのでしょな。生き残るため、誰かを守るため、目的を果たすため、そのためには卑怯なんて言葉はないんです。

これで怯んだ伯爵に左手の大砲炸裂爆弾さらに叩っ斬ろうとしますが右腕が動かないんで…



あら、頑丈な歯とアゴですこと。

俺は最近歯を磨くとしょっちゅう歯茎から出血するんよね…これは歯槽膿漏とゆーやつなんだろうか(笑)

そんな訳でついに伯爵を倒したガッツ。だけども伯爵の流した血と、死にたくないとの伯爵の念がこれを反応させます!

このベヘリットが反応するとどーゆーことになるかというとね…

ついに登場、5人のゴッドハンド!
一番前にいるのがフェムト!
タコみたいな足のがユービック!
右側の女がスラン!
背中丸めたハゲちゃびんがコンラッド!
一番上で逆さまになってるのがボイド!
と紹介はしてみたものの、このゴッドハンド、未だに謎だらけ。分かってることは伯爵をはじめとする使徒達から敬われてるということくらいですな…

そしてゴッドハンドの1人フェムトに対し…

いったい誰のことなんでしょうなぁ、グリフィスとは?




いったい2人の間に何があったんでしょーか?まぁその辺はもう少しお待ちください。


そんな訳で始まった「降魔の儀」
これはね、ベヘリットで呼び出したゴッドハンドの前で生贄を捧げることによって、人間から使徒へと転生する儀式なんです。つまり伯爵はこの降魔の儀で人間からナメクジお化けになったわけですな。
そしてこの生贄、誰でもいいって訳じゃない。自分自身の一部とでもいえるような大切な者を捧げねばならんねん。伯爵が前回捧げたのは愛する妻。そして今回生贄に選ばれたのは…

自分にとって最も大切な者を生贄に捧げることによって心に亀裂が生まれ、そこに魔が流れ込む。これによって自らの人間性を断ち切ることができるねん。

さぁ選択を迫られた伯爵。




がしかし伯爵はこれを拒絶。地獄へと引きずり込まれていきました…

使徒といえども人間としての心を残してる奴はたまにいます。使徒=人間の敵だとは一概には言えないのがベルセルクの深いところです。


さて母の死の真相を知り父も失ったテレジア。


涙を流し絶望に暮れる少女に対し、ガッツの投げかけた言葉は…


辛辣ですなぁ(笑)だけども、これがガッツなんです。生まれてから常に死と隣り合わせで生きてきて、多くの仲間の死に直面してきたガッツにとって、自分から死にたいなんて言う奴は無価値なんでしょう。

ガッツ「あんただったら天国に行けるんじゃないか?それとも地獄の方がいいか?おやじとおふくろに会えるかもしれないからな。」
さぁ死のうとするテレジア。止めるそぶりなんてこれっぽっちも見せないガッツ。だけどもここでテレジアの足元の床が崩れ…

死ねと言ってたにもかかわらず、救いの手を差し伸べたガッツ。死のうとしてたにもかかわらず、救いの手にしがみついたテレジア。

うーむ、印象的なシーンです。これが、この生に対する無意識の渇望と欲求こそが人間である証、今生きている証なのかもしれませんな…


そんなわけでここまでがベルセルク第1章とでもいっていいでしょう「欲望の守護天使」編

そしてここからは時代を遡り、ガッツの出生から始まる「黄金時代」編!
この「黄金時代」編を読んで初めて、ガッツがなぜ使徒を憎むのか、ガッツの左腕はなぜ無いのか、ガッツとフェムトとの因縁とかが理解できるわけですな…


そんなわけでまずはガッツの出生。


ガッツはね、吊るされた母親の骸から産み落とされてん叫び母親の骸の下、血と羊水の混じる泥水に抱かれ産声を上げてん!

今の世の中子供が産まれるとさ、新生児室だ無菌室だに入れたりとかしてるけども、どーも過保護に思えてしゃーない。人類が何千年も絶滅せずに生き残ってきたという事がそーゆーものがなくても子供は育つということを証明しとるよな。まぁ子供の生存確率を上げるという意義は確かにあるんだろうけども、それにしたって現代の母親は子供に対して過保護すぎるよ。そんなんじゃ子供の免疫力はつかんぞ!

そんなわけで産まれたばかりのガッツを拾ったのが…

シス
3日前に流産しちゃってからおかしくなっちゃって「あー」としか喋りません。このあたり何となくキャスカに通じるものがあるね…

がしかしシスはガッツが3歳の時にペストで死亡。仕方なくガッツを育てたのが…

ガンビーノ!
ガッツに実の両親はおらんけども、このガンビーノとシスが育ての親なんですな。

そしてガッツも6歳に。

あら可愛い。男の子はこれくらいまでが可愛いんやろね。

そんなガンビーノの下傭兵団で育つガッツ。だけどもガンビーノから愛情は与えられす、周りの傭兵からも不吉なガキだと呼ばれ…

6歳にして、ガッツには頼れるものは剣だけやってん…
俺はこのくらいの年齢のとき、デンジマンの毛布がないと眠らへん子供やったらしい。たしかにちょっと記憶の片隅に残っとるんよね、あの毛布…

そしてガッツ9歳。ついに初陣で敵を殺したガッツ。がしかしこの晩、ガッツにとって悪夢ともいえる出来事が起こります。そのせいでガッツは人に触れられることを極度に嫌うようになります…
4巻に続く(笑)