さーて、再び阿川君の前に現れた玲菜。
阿川君とのキスはね、玲菜の若返りの原因であるCS酵素の働きを完全に停止させるねん。だけどもその効果は24時間。つまり…毎日毎日、雨の日も風の日も、玲菜にキスしてあげなければ玲菜は成長できない訳ですよ。
さすがにこれは重い。夫婦や恋人であってもこれはキツい。
玲菜「もう一度、よく考えて…今気分に流されてキスしてくれても…いつかどこかで気が変わったとか言われたりして、途中でやめたとか言われたら私…私…そんなこと言われるくらいなら、今見捨てて…!」
これに対し阿川君は…そりゃそーです。ここで見捨てるようなら主人公失格です。
がしかーしここで突然来客が!来ちゃった麻生さん!連絡無しで訪問するのは反則ですよ…
とりあえずクローゼットに隠れた玲菜。そんな事はもちろん知らない麻生さん。「今日はそのおびえた子羊のような目のままで、ね♡子羊を蹂躙する野獣の気分で楽しむのー♡」完全にエロのスイッチがONになった麻生さん。喘ぎ声がクローゼットの中の玲菜につつ抜けです…
さて朝になりクローゼットの中から脱出した玲菜「…でも、安心しました。」19の処女にはすこし刺激が強すぎました…
さてそんな阿川君を狙う女、加護ちゃん。阿川君には彼女がおると知ってるんやけども…ふーむ、たしかに言われてみればそーかもね。彼氏がいないけど魅力的な女の子はおるけども、彼女がいないけど魅力的な男はまずおらんわな…
さらに加護ちゃん。バカな娘ですなぁ…どこがジュン♡ときたんだお前は!(笑)
そんな訳で玲菜とのキスを毎日重ねる阿川君。がしかし、ついに麻生さんにバレます!
理由も聞かず阿川君を突き放す麻生さん。
麻生さん「最後くらいキレイに終わらせなさい!」
阿川君「イヤです!」
麻生さん「これ以上失望させないで。後悔させないでちょうだい。」
阿川君「ここで終わったらオレが…何年も何十年も今日を思い出しては、後悔し続けることになる…そんなの…もう、耐えられない。」
「本当にオレのことキライになったの?この2ヶ月のことはオレの話も聞かずに麻生さんの中で全てチャラにできるほど、全て忘れちゃえるほど簡単なモノだったの?」麻生さん「やめなさい!そんな子供みたいな言葉をはかないで!最初からキミのその言葉、キライだった。もうこんな醜い気分はごめんなのよ…キミのその単純な「好き」を繰り返されるほど、「好き」の裏の意味を勘ぐりたくなる。不安になる。」麻生さん「だから恋愛は嫌い。だから男となんて最初から付き合いたくなかったの。女らしくないって言われても、なんでも勝ち負けのハッキリわかることで評価されることが昔から好きだった。仕事とか、勉強とか、白黒確かなモノにしか挑んでこなかった。キレイとか、可愛いとか、他人の気分に評価をゆだねるのが大嫌いだった。だって…だって褒めてほしい人の目にうつっても評価されないかもしれない世界なんて耐えられない。」麻生さん「こんな醜い私を好きな男に見られるくらいなら、もう逃げ出しちゃうよぉ…」
阿川君「2ヶ月間いっぱい色んな表情、麻生さん見せてくれたじゃん。そんな表情の一つじゃん。オレはもっと麻生さんの色んな表情を知りたいって思ってたよ。」
「初めて、オレのことを「好きな男」って言ってくれた。初めて、好きって言ってくれた。」
「オレも好きだよ。麻生さん。」
生まれて初めて好きになった男に「好き」と言葉にしたわけです麻生さんは。なぜ今まで誰にも言えなかったんだろう?「好き」という気持ちを表わすのは「好き」という言葉しかない。そりゃそーだわ。
ただ問題はね「愛してる」って言葉やねん。この言葉は関西人にはハードルが高い。「好っきゃねん!」は簡単に言えるんやけど「愛してる」これは恥ずかしーてよー言わん。
そんな訳で次巻は麻生さんとれな、女の修羅場です