記念すべき400冊目はこれだと決めていた。いや、これは必然でしょーな…
スラムダンク最終巻!俺はこれ読むと毎回泣く
♯267「選手生命」
さぁ背中を負傷した花道。
「選手生命…終わりだ…庶民ならな。」
「おいオヤジ逆転できるよな!お!」
安西監督「もちろんです。」
「桜木君がこのチームにリバウンドとガッツを加えてくれた。」
「三井君はかつて混乱を。」
「流川君は爆発力と勝利への意思を。」
「赤木君と木暮君がずっと支えてきた土台の上に、これだけのものが加わった。」
さぁタイムアウトが終わり山王のオフェンス。深津のポストプレイからノーマーク河田へのノールックパス!
そーなんです、今戦ってる相手は並の相手じゃないんよ、最強山王なんよ!
♯268「最強・山王の体力」
これでスコアは湘北69-76山王。
そしてここで山王はオールコートゾーンプレス!どわぁ!ここでプレスかぁ!堂本監督恐るべし。
さぁリョータに襲いかかる深津と沢北。
リョータ「こんなでけーのに阻まれてどーする…」
レッグスルーを一発入れて…
僅かに空いた隙間から突破!
実際オールコートプレスをパス無しで突破するのはメチャクチャ難しい。とゆーか無理。
さぁ残り1分半で7点差。最後の追い上げ、しかし…
花道はやはり無理!
そしてボールは赤木へ。河田の圧力の前に消極的なプレーの目立っていたゴリに対し魚住!
「ヘタクソなフェイダウェイで逃げるんじゃねえ!体を張れ!むかっていけ!そのデカい体はそのためにあるんだっ!」
さすがゴリ!
このシュートは河田がファールで止めます。
よっし、フリースローか…
ぐわぁぁ花道!
♯269「天才薄命」
もう花道を素人とは呼べない。花道は天才!
まぁこのリバウンドダンクはノーカウントなんやけども、そんなん関係ねえのよ。最後の追撃に挑む湘北をこれ以上勇気付けるプレーはないねん!
しかし…このプレーの後意識朦朧となりコートの外へ運び出される花道…
「センシュ生命って…もしかして…これで終わりってことすか アヤコさん…?」
「これで終わりっすか…?バスケット…」
わかるわ…俺もよく腰を痛めるんやが、自然とこの体勢になるわ…
四カ月間の記憶が走馬灯のように花道の脳裏を駆け巡る…
そんな花道の記憶の中、その一番奥底に眠っていた記憶…バスケットにのめり込むことになったあの記憶…
♯270「栄光の時」
赤木がフリースローを二本決めて71-76。
そして自ら交代を告げる花道!
さすがにこれは安西監督が止めます。
「桜木君…白状します。君の異変にはすぐに気づいていた…気づいていながら君を代えなかった…代えたくなかった。どんどんよくなる君のプレイを見ていたかったからだ…指導者失格です。あと少しで一生後悔するところでした…」
だけども引き下がらない花道!
「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本のときか?」
「オレは………」
「オレは今なんだよ!」
スラムダンクが名言揃いの漫画であることは言うまでもないことやが、その中でも1番を選べと言われたら俺は迷わずこれを選ぶ。
そしてコートに戻る花道。
「オヤジ…やっとできたぜ。オヤジの言ってたのが…」
「やっと…」
♯271「ダンコ湘北」
さぁ残り1分、点差は5点!
花道「優勝すんだろゴリ!通過点じゃねーかよあいつらなんか!」
あかん、涙が止まらん
だけれどもここで一本でも山王に決められればもう終わり…山王が選んだのは
美紀男!
持ちこたえられない花道、必死にヘルプにいく流川…
ゴール下ノーマークの美紀男のシュートは…
言葉の意味なんて分からねえ。ただそこにあるものは闘志のみ!
そしてボールを奪ったリョータと流川の二線速攻!ディフェンスに戻ったのは深津と河田!
2対2の状況、さぁどーするリョータ!
リョータのパスの先には…
三井寿!
そして!
ぐぎゃぁぁ、ミッチー!!
♯272「死守」
値千金の3Pを決めた三井。グッと拳を握りしめる。
その相手は…
最高のブロックを見せた花道!
そしてワンスローも決めた三井、4点プレーでスコアは75-76、ついに1点差!もーどーなるか分からん!
さぁ山王のオフェンス!
皆が湘北の5人に声援を送るけども、1番応援しとるのはきっとこの男なんやろう…
木暮君「頼む…がんばれ。桜木がんばれ。宮城、流川、がんばれ三井。」
そして山王はゴール下の河田で勝負!
ついに河田を止めた赤木!
がしかし、満足に動けない花道から沢北がボールを奪い返す!
ぐぁぁぁ万事休す!
♯273「死力」
花道のブロックから走る流川。
なんと河田の股抜き!正直バスケで股抜きした奴は見たことない。NBAでも見たことない。
河田をかわし、残るは深津のみ。当然流川の選択はダンク!
しかーし!
なんとこれをブロックする河田!
スラムダンクの対山王戦がなんでこんなに面白いかってゆーと、深津・河田・沢北が最後まで最高のプレーをするからなんよな。対戦相手が最初だけ強くてその後尻すぼみに弱くなってくのは漫画の表現としては当然なんやけども、それを真っ向から撃ち破った山王、敵としてこれ以上の相手はおらん!
河田のブロックでこぼれたボール。
これに飛びつくのは花道!沢北をブロックした後、負傷した身体でここまで走ってた!
そして…
花道から流川へのパス!
花道→流川へのパスはこれだけとも思われがちですが、陵南との練習試合、海南戦に続きこれが実は3回目。
さぁこの歴史的パスを受け取った流川!
♯274「5対4」
ついにスコアは77-76、湘北逆転!
残り時間は24秒、山王の最後のオフェンス!
深津から出たパスは河田のスクリーンを受けフリーになった沢北へ。残り10秒、沢北のジャンプシュート!
このボールの行方は…
最後の最後に決めた沢北!これで77-78!山王が勝ち越し!
この場面で決めれる沢北。テクニックがどーのこーのじゃない。メンタル、そして闘志!湘北だけじゃないんよ闘志に溢れとる奴らは!
残りは僅か8秒!試合は決まったか?
♯275「and 1」
前線を走る花道へはパスが出せず、1人で持ち込む流川。残り時間は2秒!
河田と沢北ががっちりブロック!それでも打つしかない流川。だってもう時間がねーんだもん。
しかし!
ついに出た流川から花道へのパス!
流川→花道へのパスも実は3回目。陵南との練習試合、それと湘北内での紅白戦にて。
でもさっき逆転したときに花道→流川へのパスがあったけども、もしそのパスがなかったとしたらこの場面で流川は花道にパスしただろうか?
花道が流川を信じてパスを出したからこそ、流川にも花道に対する信頼が生まれ、そしてこのパスに繋がったんでしょな…
そして…
山王戦最後のシュートは派手なダンクではなく平凡なミドルレンジからのジャンプショット。平凡なんよ確かに。でもこれこそがバスケで1番美しいプレーなのかもしんない。だってジョーダンを思い出せと言われて出てくる俺の中のジョーダンは、いつもジャンプショットのような気がするもん。
そして時計は0を刻み…
♯276「湘北高校バスケットボール部」
ゴールを決めた花道
そんな花道は静かに歩み寄る…
信頼を込めたパスを送った流川、その信頼に応えた花道…
最高。
このシーンにグダグダとコメントすることは俺にはできん。いや、誰にもできやせん。
ただ思いつく言葉は一つ「最高。」
たまんねぇな。
山王のオールコートプレスに苦しめられながらも、諦めずにチームを牽引する姿勢を見せた切込み隊長宮城リョータ。リョータがいなけりゃ他の4人は輝かなかった。
体力が尽きてもひたすらゴールを求め続けた三井寿。湘北の79得点中、誰が決めたか判明してる得点は64点。この内三井が決めたゴールは25点。三井がいなけりゃ後半の奇跡の追い上げはなかった。
そして湘北を支え続けた赤木剛憲。河田という最強の敵を前にして泥にまみれながらも湘北を、チームメイトを支え、そして引っ張りましたな…
俺も今泣いてます
安西監督、あなたの教え子は誰も諦めませんでしたよ!
つー訳で、
79-78、勝ったのは湘北!最強山王に勝ったのは湘北!
もう一度叫んどこうか、「勝ったのは湘北!」
…
……
そして全国大会も終わり、花道は怪我のリハビリへ。
「頑張って桜木君 このリハビリをやり遂げたら 待ってるから」
「待ってるから」
やっばさぁ、スラムダンク最高だわ。たしかに売り上げ的な面を見ればドラゴンボールやワンピースの方が上かもしれん。でもスラムダンクはちょうど俺が中学、高校のときに連載しとったから、思春期の俺のハートをぶち抜いとるんよね…
読み終えて結論が出ました。この世に存在する全ての漫画の中で、スラムダンクは2位!
2位?
ここまで褒めといて何を言っとるだこいつはと思われるかもしれんが、2位。
1位はやっぱ「うしおととら」