きよの漫画考察日記350 クピドの悪戯〜虹玉〜第7巻 | きよの漫画考察日記

きよの漫画考察日記

我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

祝350回!!

記念作品はこちら!

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虹玉も最終巻ですな…

お月様

怜子ちゃんにプロポーズしたむっちゃん、むっちゃんに別れを突きつけた怜子ちゃん。
次の日むっちゃんはもう一度最初からやり直そうと怜子ちゃんに会いに行きますが…
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ぶっ飛ばしちまえこんな女はパンチ!


さぁドン底に落ちたむっちゃんを見た桐生

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「少しは恋に苦しむ人の気持ちがわかったでしょう。キズつく恋ばかりくりかえす私を見ながら「バカな女だ」って心の中で思っていたんでしょ?あなたが私にむけるやさしさなんて上から見下ろしたただの同情だったのよね。キズついたことがないからどこまでも無神経に人に優しくできただけなんだから。」
と思いつつも
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人の失恋話で泣いたこと?あるわきゃないやろ俺が!


昔後輩の
真木ちゃんてゆー子の失恋話を長々と聞かされたことがあってさぁ、周りの奴らは「彼氏が悪いんだよ」とか言うて優しく慰めとるんよ。それを聞いとったらだんだんイラついてきてさぁ、ボロカスに言うた記憶がある。

さっきの台詞にもあったけどそんなの優しさじゃなくて上から見下ろした同情やねんて。
もし同情じゃなく真の優しさだと言うんであれば、そのフラれて落ち込んどる子に直接向けられた言葉をかけるべきやと思うねん。「彼氏が悪い」とかそんな言葉はさぁ、直接かける言葉が見つからへんからとりあえず第三者を非難してその子の立ち位置を相対的に高くしてやろう的な貧相な発想やねんて。
フラれて落ち込んどるよーな奴がおったら叱咤しまくったあげくケツを蹴飛ばしてやればええねん!
乱暴なやり方やしそいつをさらに傷つける結果になるかもしれへんが、優しさに満ちた言葉だけが人の心に響くってわけじゃないからな!

…これは俺の持論。デリカシーがない、思いやりに欠けると周りから言われようが変えるつもりはありゃしません!


さてそんな訳で引きこもりになっちゃったむっちゃん。これを慰めようとする桐生を押し倒そうとしますが当然桐生は拒絶。

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これがこの漫画の裏の主題かもね。

残り2回しかない貴重な玉。「さっさと…スッキリして、もう…恋愛とかカンケーない世界に行きてー…」
そして桐生は自ら裸に。「こんなわたしでむっちゃんが楽になれるなら、どうぞ。」
「どうぞ」って言われてもねぇ…

そしてむっちゃん

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「こんなヤケクソな…心もなにもねぇSEX、くやしくねーのかよ!」
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桐生「心はなくはない。なくはないんだよ。たとえ一方的でもね、私は…私はね…」
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「こうして…裸でむっちゃんに抱かれたいって、ずっと思ってたの。むっちゃんの…赤ちゃんを生みたいって思っていた。むっちゃんと一緒に歳を重ねられたら幸せだなって、勝手に夢みていたの。何度でもこりずに、こんなに人を好きになるなんて、ホント…バカなの…私って。」

ここやね、この漫画の表の主題は。人は何度失恋を経験したって、懲りずに恋をしてしまうもんやねんと。もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対音譜的な。

「恋愛と関係ない世界に行きたいなんて言わないで。今だって、たくさんの人から愛されてるむっちゃんなんだもん。きっとこれからも、むっちゃんを好きだって女があらわれるから。むっちゃんだってきっと、これからも女の人を好きになるから。」
「友達としてでもずっとそばにいたかった…こんなふうになったらもう、それもできなくなったけど…」

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それが桐生の別れの言葉でした…

つー訳でその晩オナって貴重な玉を出しちゃうむっちゃん。自分への罰としてね…残りは1発…



そして次の日から立ち直って仕事と向き合う日々のむっちゃん。

そんなむっちゃんを呼び出したのは…
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髪を切った怜子ちゃん。
「私達、裸になったけど。自分のすべてを見せたつもりになっていたけど…本当に、本当の自分を見せるのは怖がっていた気がする。子供な自分を守ることにせいいっぱいで、相手の気持ちまで思いやれていなかった気がする。」
「トモくん、仲なおり…できませんか?あんなヒドいこといった私だから、勝手言ってるのはわかるけど、もう一度許してくれませんか?今度こそは、トモくんのこと大切にできるようにがんばりたいから…」

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これに対するむっちゃんの答えは…
「オレと子供、今日…つくってくれる?」
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「怜子ちゃんと一緒に同じ道を歩けたら幸せだけど、でも…オレには時間がないんだ。怜子ちゃんにその覚悟をおしつけることは、できないよ。」

虹玉の事を知らない怜子ちゃんはこの言葉を拒絶と受け取りました…


そしてしばらくたって浩二さんの赤ん坊を見に行ったむっちゃん。そこには桐生の姿が…
むっちゃん「…元気にしてたか?」
桐生「…うん。」

別れの言葉を告げながら実は何度も工場の前まで足を運んでた桐生。
「もう会わないって決めたのに…」
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そしてむっちゃん「今度…桐生に会ったら、話そうって決めていたことがあるんだ…」
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「実は…中3の野外活動のフェリーの中で…夜、おまえの顔に…ヘンなのかけちゃったの、オレなんだ…」
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過去のトラウマを清算したむっちゃん。これで桐生とも昔のようにただの友達になっていけると思い…

しかーし!

「そんな話で、キライになると思った?」
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つー訳で結ばれましたむっちゃんと桐生。そしてむっちゃんの最後の玉を使います。
むっちゃん「マジでいいの?オレ…もうこれっきりできなくなるんだぜ?」
桐生「ふたりで子供を育てていれば、そんなのさびしくないよ。」
むっちゃん
「でも、この1回じゃできないかもしれないし…」
 
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SEXじゃ心はつなげない。SEXができなくなったからって心が離れてくわけでもない。
子供ができたからって心がつながるわけでもない。子供ができなくてもつながる心もある。

人の心は………心でしかつなげない。

そーゆー風に俺はこのラストを解釈しましたが…どーなんでしょか?


やっぱ恋愛系漫画の考察は苦手だわ俺は…男塾とか北斗の拳とかの方がよっぽど俺向き(笑)