改訂版きよの漫画考察日記229 魁!男塾第22巻 | きよの漫画考察日記

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我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...

{A49B5C5B-786F-43DA-9020-CC28C9AF9101}雷電ってカラーだと髪の毛の色が不気味(笑)

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さてJ対泊鳳戦から。
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梁山泊奥義 吊連掌羝破!
泊鳳の最大の弱点であるリーチの短さ、それを逆手に取り相手の懐に潜り込んでの掌底、よく考えられています。

つーわけで瀕死のJ。
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天挑五輪が始まって以来男塾で唯一無傷だったのがJですが、ここでついにアバラ骨が全て折れるという瀕死の重傷を負ってしまいました。まぁJの凄いところはこの後のゴバルスキー戦までにきっちり回復している点です(笑)

そんなJが突然語り出します。
{146B3A5D-8352-4461-8DB5-150C6C74CE63}157戦157勝、この戦績なら間違いなくボクシング史上無敵最強とうたわれるでしょうな。まぁボクシングという競技はロッキーマルシアノ、リカルドロペス、メイウェザーJr.等生涯無敗という選手が幾人か存在しています。でもこれが日本人となると山中でも内山でもダメでしたからね、井上だって無敗ではキャリアを終われないだろうしな…

しかしそんなチャンプは子供とともに火事に巻き込まれてしまうわけです。
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これくらい走り抜ければなんとかなりそうな気もしますけど…

そして幼い息子を1人走らせるチャンプ。
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ここから我々が得るべき教訓は、高層ビルの上の方で寝泊まりなんてするもんじゃないということです(笑)

そんな偉大なるキング・バトラーのパンチを受け継いでいたJ。
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S・H・P(スパイラルハリケーンパンチ)!
パンチ云々よりもJの本名が判明したことに感動してしまいますね。がしかし続編である「天より高く」ではジェイの本名が「ジャック・レディング」になってしまっているんです。まぁ自分で作った設定をきれいさっぱり忘れてしまうのは宮下あきらとゆでたまごの得意技だからなぁ…

つーわけでJの逆転勝ち。
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この天挑五輪でJと対戦した鄧罦傑、泊鳳、そしてゴバルスキー、全員がこの後男塾に入学します。他に入学する宗嶺厳、朱鴻元、ファラオ、藤堂豪毅は全て桃が担当してますからね、8人の転入生のうち7人は桃とJで改心させた感じです。Jの拳は人を殺すのではなく人を活かす拳なんだよねぇ…

つーわけで対梁山泊6勝1分けとし圧倒的優勢の男塾。
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雷電の後ろにいる奴は誰だろう?見た目はJなんだけど、試合を終えたばかりのJのわけがないし…

さてJに続くのは予選リーグ牛宝戦以来の出番となる羅刹。
冨樫の名言である「男塾万歳」のアレンジバージョンが出ました。それにしても富樫の万歳は見事な姿勢だわ…

さて羅刹と対戦する梁山泊三首領の二番手は…
山艶!
弟である泊鳳とまるで似てませんな。ちなみに男塾における美男子キャラは全員が漢気に満ちているという法則があるんですが…さてさて山艶はどうでしょうかねぇ?

そんな山艶の技といえばもちろんコレ。
梁山泊奥義 鶻宙扇舞殺!
空に舞う扇の上に乗ってしまうという技ですな。ちなみに鶻」これはハヤブサを意味する漢字だそうです。魚や哺乳類に比べて鳥は漢字が難しいんですよね、鷹や鷲だって書こうと思うと書けないことがあるし。
さてここでクイズ。次の鳥の名前を答えなさい。
不如帰信天翁金糸雀木菟背黄青鸚哥山原水鶏
正解は①ホトトギス②アホウドリ③カナリア④ミミズク⑤セキセイインコ⑥ヤンバルクイナ
男塾は難読漢字の勉強にもなりますな…

さてこの鶻宙扇舞殺を使用するにはとんでもない身の軽さが必要。
鶻宙身の法!
右足が沈む前に左足を出せば水面を走れるという理屈と同じですな。まぁ水面を走るのはそのうちできると思うんですよ、メチャクチャ水に浮く素材の靴底が開発できれば解決でしょ。同じようにメチャクチャ殻の硬い卵が開発できれば鶻宙身の法も…いや、それじゃ修行にならんか(笑)

さて空から攻撃してくる山艶に対し、羅刹は地中からの攻撃。
鞏家最大奥義 兜指愧破土錐龍!
兜指愧破で土中を掘り進んで姿を隠しながら攻撃するという、正義の味方が決して使わない系の技です(笑)土の中に潜るというのはやはり小悪党が使う技のイメージですからね…

これに対し山艶はこの技。
梁山泊秘奥義 凶獬面閶殺!
後頭部に面を付け、関節も外して前後逆になって背後から忍び寄る相手を待ち構えるというカウンター騙し討ち系の技です。
この技の考案者である李筴振(りばしぶる)がリバーシブルの語源となったのは有名な話ですな。ちなみに李筴振は遥かに技量に勝る陳栄公に対抗するためにこの技を使用してますが…陳栄公は李筴振よりも遥かに技量に勝るであるのならばわざわざ背後から近づくことはなかったのでは(笑)

さてここで珍しくセンクウが昔話を語り始めます。
これって戦国時代の話じゃないよね(笑)

そんなわけで最期の力を振り絞り羅刹は再び兜指愧破土錐龍。しかしその出現位置を山艶に悟られてしまいます…
羅刹死亡…かと思わせておいてのここからの逆転劇は爽快です。

なぜここで羅刹が後ろから⁉︎

「腕一本…‼︎勝利のためなら惜しくはない…‼︎」この名言を残した羅刹vs山艶のこの一戦、魁!男塾におけるベストバウトに認定。異論反論はあるでしょうが、俺の中ではこれがベストオブベスト。そうだなぁTOP10を選ぶとするのならば…
10位 雷電vs猿宝
9位 富樫虎丸vs金兄弟
8位 男爵ディーノvs酔傑
7位 伊達vs仁蒋
6位 月光vs蒼傑
5位 Jvs卍丸
4位 富樫vsセンクウ
3位 伊達vsホルス
2位 桃vs伊達
1位 羅刹vs山艶
こんな感じでしょーか。他にもランクインさせたい名勝負は多々ありますけどね…

そして男塾陣地へ戻ってきた羅刹、もう漢気が止まりません。
この状況で「たいしたことはない カスリ傷だ」と言える男が世の中に何人いるでしょうか?伊達戦での失態さえなければ羅刹は男塾で最もカッコいいキャラクターになれたのになぁ…

そんなわけでここまで1勝もできていない前回優勝チームの梁山泊、ついに最期の男が登場。
梁皇!
魁!男塾登場キャラの中でも屈指の「外道キャラ」です。当時の少年漫画においてそこまでの外道キャラってのはあんまりいないんですよね。キン肉マンや
聖闘士星矢でそこまでの外道キャラっていなかったでしょ。まぁ北斗の拳のように外道揃いの漫画もあるにはありましたが、どこか憎めない悪役ばかりでしたからね。この流れを劇的に変えた外道キャラってのはやはりDIOなのかもなぁ…

そんな梁皇に立ち向かうのは雷電。この雷電の笑い声、判断が難しいところです。というのも「孚」という漢字は変換可能なんですが、しかしここで雷電が使っている漢字とは微妙に違うと思うんですよ。まぁこんな事に本気で悩んでいる奴なんて俺以外にはいないんだろうけど…

さてこの雷電の微笑みにはさすがの男塾塾生も動揺。
三面拳を束ねているのが雷電という事なんですが、具体的に束ねてる場面は1つもないんですよね。まぁ寡黙な月光がリーダーに向いてないのは分かりますけども。あらゆる武術を解説できる雷電の知識力こそが三面拳のリーダーたる所以かな…

さて雷電の微笑みの理由はこれ。
大往生流極奥義 槃旒双體!
まさに極奥義の名に相応しい技だと思いますが…これが大往生流の技である点に疑問を感じてはしまいます。大往生流に猿を使った技がそもそも存在していたと考えるのはちょっと都合が良すぎますもんね。ただ大往生流は中国拳法最古の流派と呼ばれている以上、厳娜亜羅の三猿耀操術の起源が大往生流にあると考えることも可能か…

つーわけでちょっと言ってしまいましたが、この槃旒双體のネタバレは…
まぁ蟻やホタルが登場した以上、今更猿が中に入っていても驚きはしません。むしろ蟻やホタルに比べればよっぽどリアリティがあります。頑張って仕込めば槃旒双體は実現可能性があると思うもんなぁ…

さてここからようやく雷電vs梁皇。雷電が得意の足技で攻めますが…梁山泊秘伝 指錯刃!
梁皇は決して弱いキャラではありません。梁山泊の首領、しかも三首領の長男が弱いわけがない。なのに梁皇が雑魚扱いされているのは兎にも角にも次戦の伊達のせいですよね。伊達と対戦してしまうと羅刹もディーノも鎮獰太子も竜宝もセティもホルスも皆雑魚になっちゃうんだもんなぁ…

そんな梁皇の技といえばこれ。
梁山泊秘奥義 枯渇噴血霰!
手を触れずして相手の血を吹き出させるという恐ろしい技ですが…実は単純にこれを投げつけているだけの技です。
噴血針!
現代医学でいうタンジェリン・カテーテルのことだそうですが…まぁ予想通りタンジェリン・カテーテルなる医療器具は存在していません。まぁ存在していないだけならいいんですが、問題なのはタンジェリン・カテーテルというその名称です。というのもタンジェリンというのは「夏みかん」という意味なんですよ(笑)

さて体内に打ち込まれた噴血針を弾き出す雷電。
大往生流秘奥義 脹隴筋弾!
三面拳の中でも印象の薄い感のある大往生流ですが、今回の脹隴筋弾、さらにはヒゲまで動かせるというその肉体操作こそがその真骨頂です。まぁ肉体操作という点に関してはラーマヨガに勝てる武術はないんですけどね…

がしかしここで猿達を人質猿質に取られた雷電、梁皇の攻撃を無抵抗でくらい続けます。


そんなわけで雷電3度目の死亡。蝙翔鬼戦もそうだったんですが、雷電は義理人情に厚過ぎて星を取りこぼすことがしばしばあります。だけどそこが雷電の最大の魅力なんだよなぁ…

さて。ラストに読者からのファンレターを紹介。
こういう手紙は宮下あきらではなくゆでたまごに送るべきですよ(笑)