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「タイヤが滑りだすとクルマはどんな挙動をするのか?」

「アクセルを強めに踏み込んで、クラッチを思い切りつなぐとクルマはどうなるか?」

「走っている時にサイドブレーキを引くとクルマはどうなるか?」


普通に街中でクルマに乗っているとこんなことはあまり考えなくとも大丈夫です。

でも、こんなことを知っていればとっさの時に事故を防ぐことが出来るかもしれません。


ということで、私は先日こんな事を勉強するため先の22日にあるプログラムに参加してきました。


私が参加したのはトヨタのメガウェブで開催された

「86アカデミー・コントロールテクニックプログラムブロンズクラス」

というものです。これはトヨタ86のマニュアル車を講習車として、

通常では体験できないクルマを安全に走らせるためのテクニックを学ぶプログラムです。

原則としてサーキットなどで使えるドライビングテクニックです。

決して通常シーンでの一般公道では行わないようにして下さい。


このプログラムでは、「サイドターン」と「アクセルターン」を学ぶことになります。

簡単に言うと、こんな感じです。


「サイドターン」

クルマを走らせている時に、

「クラッチを切る」・「ハンドルを約180°切る」・「サイドブレーキを引く」動作をほぼ同時に行い、

クルマを滑らせます。滑ったクルマが90°回ったら、フットブレーキを踏んでクルマを止めます。


「アクセルターン」

停止状態から「エンジンを5000rpmに合わせ」、「クラッチを一気につないで、アクセルを思い切り踏む」。

クルマが180°回ったら、「クラッチを切って、フットブレーキを踏んでクルマを止める」というもの。


講師は、人気DJのピストン西沢さんやレースで活躍しているドライバーさんです。

これが、超人気プログラムらしく大概は抽選で選ばれる20名が参加します。

ところが私が受講した回はピストン西沢さん曰わく

「20名のうち、10名は海に行って日焼けがひどく参加できない等のキャンセルが発生したため、

今回は10名で行います!」

何とも残念な感じになりました。


全体の流れは、「ビデオで運転方法を勉強」→(「クルマに乗って講師のレクチャーを受ける」→

「実際に自分が試す」) ()内をサイドターンとアクセルターンについて実施→

講師のドライバーさんのドリフト走行同乗体験→合格者へ合格証の交付→

アンケートを書いて終了。


この講習、サイドターン・アクセルターンどちらかがしっかりできると「合格証」がもらえます。

しかしこれが難しい!

走行が慣れてくるとピストン西沢さんから「3回連続で成功すると合格です!」と無線から声がかかります。試験が始まります。


私は、サイドターンでは全く成功できず。

かなり追い込まれて挑んだアクセルターン2回連続成功。

しかし3回目は回転角度が少なく失敗。


駄目かと思ったところで、ピストン西沢さんから「泣きの1回!」宣言。

背水の陣の臨んだ最後のチャレンジを成功、無事合格しました。


今回参加した10名は、タイヤを滑らせるような走行は初めてという方々ばかりでしたが、

参加した10名中8名が合格するという素晴らしい結果でした。


86academy


今回頂いた合格証。大切にします。


このプログラム、不定期の開催で次回の開催は未定の様です。

お値段は10800円。このようなしっかりとした内容でこのお値段は意外とリーズナブルです。


参加時は、運転免許証持参、長袖長ズボン・クルマをドライブしやすい靴を着用がMustです。

ドライビンググローブはあれば持参、なければ現地で借りることが出来ます。

また、教習車の86はマニュアル車なので、日頃マニュアルに乗りなれた方々の参加が望まれます。

当然マニュアル免許をお持ちの方しか参加できませんのでご注意を。


普通体験できない、クルマのコントロールを勉強するのは非常に有意義なことだと思います。

クルマに乗る者として、安全運転をするためにもこのようなテクニックを備えるに越したことはないと考えます。


ご興味のある方、次回の募集の際は是非応募されては如何でしょうか。