もう20年近く前の話ですが、OLをしていた時、何度も占いに行きました。仕事のことや恋愛の事、結婚時期についてなどです。今のように結婚しても子供を生んでも働く時代ではなく、寿会社が女の幸せの道だった時代です。


私は石油会社の社員でしたが補佐的な仕事で上司からいいように使われていただけでした。だから今のままではいけない気持ちをずっと持っていました。何か資格を取って転職したり、大学に入りなおして他の学位を取ったりそんな変化を求めていながら、一方で30歳までに結婚して幸せな家庭を気づきたい気持ちもありました。


そんなとき会社の先輩に誘われて初めて占いに行きました。場所は原宿で1つの建物に何人かの占い師がいる場所でした。占い師は35歳ぐらいの男性で名前を「シルフウィンド-先生」と言いました。占いの種類は占星術と手相と四柱推命をミックスしたようなものだったように記憶しています。


最初に名前と生年月日を言います。そしてどんな事が占いたいのかを教えると、先生は私の過去や現在おかれている状況は話し始めました。100%は当たっていませんが、初対面なのにかなりの事を言いあてて驚きました。なので、この先生の言う事がいい事だったら信じて実行してみようと思いました。実際悪い事はあまり言われなかったのですが。そして占い結果は、5年以内に仕事を辞めて留学したほうがいいこと。


留学先でインド人のお金持ちと出会って結婚することでした。占いをそのまま真に受けるのは変ですが、留学については頭の片隅にあったのでこのときの言葉が私を押し出してくれました。そして数年後私は実際に海外へ留学します。しかし、インド人のお金持ちの話はありませんでした。しかし思い込みとは怖いもので、留学先にインド人がいたのですが、その人といい関係にはなりました。


もしかしてお金持ち?


と考えましたがそれはなく、反対に随分と彼に貢がされ、騙され関係は終わりました。
留学中の夏休み、ヨーロッパ人の友達とミヤンマーへ旅行へ行きました。友達は占いが大好きで、彼女自身もタロットカードをやって友達間では結構当たるといわれている人です。私達はミヤンマー滞在中の2週間で4回も占いへ行きました。始めは首都のヤンゴンで、50代ぐらいの女性でした。


生年月日と手相を見ました。4回中1番高かった割には期待はずれの事を言われてガックリ。でも海外で占いが体験できたのが新鮮でした。またミヤンマー人は生活の中で重要な事を占いに頼る事を知りました。2番目と3番目は殆んど覚えていません。しかし最後の4番目の占い師のことは良く覚えています。この人は60代ぐらいの男性で、片手の指が全てありませんでした。占いの表現はいつも曜日と関係しました。例えば、「金曜日に恵まれない子供に黄色いものを寄付しなさい。」とか「火曜日生まれの人と木曜日生まれの人は恋人には向かない。」とかです。


だから好きな相手や、自分と関係のある人の生まれた曜日を調べなければならず、その場では当たっているのか、近いのかさっぱり分かりませんでした。そのため、私は4ヶ所の占い師が何を言ったのか、メモしておきました。そのメモをあとでまとめたものを今でも持っています。だから15年以上経った今、どの占い師が言った事が当たっていたのかがよく分かります。結果は1番目と4番目の占い師の言った事の一部が当たっていました。


今は結婚し、結構幸せな生活をしているせいか、それとも年齢的なものがあるのか分かりませんが、高いお金を払って占いをしたいと思いません。しかし若いときどうして何度も占いに行ったのか考えると、自分のことをよく知らない人からアドバイスやら方向性を示してもらえるのが嬉しかったし、それに安心できるところがあったからだと思います。それから占いのいい点は、良いことを信じて、思い込みでもいいからそれに向かって突き進めば、願いが叶う確率が高いと思うのです。こんな風に占いを利用してみたらいかがですか?