『おさえろ』特攻隊の若者たちを描いた作品。『おさえろ』とは、操縦桿をおさえろ、機体を浮かさず操縦桿をおさえて敵艦に体当りしろ、ということだ。

以前ブログに書いた、演技のことで相談を受けた友人が出演している。

戦時中の作品を演じるのは難しい。作品や役を通して考えさせられることがあまりにも多すぎる。役を演じきることも難しい。当時の人たちは、何を思い何を背負っていたのか?何故戦い、何故自ら死なねばならないのか?自分の人生を振返っても、そんなことを考えたことなどない。

しかし演じなければならない。

今の自分が戦争に行き死なねばならないとしたら?今ここにある幸せ、生きている喜び、命の大切さ。それらを一生懸命伝えるキャストの皆さんの演技は素晴らしかった。創り手の思いが伝わる。

時と共に薄れていく戦争という事実。決して忘れてはいけない。そして後世に伝えていかなければならない。yoshiie