笈田ヨシさん演出「蝶々夫人」
「沈黙 サイレンス」でご一緒させて頂きました笈田ヨシさん演出のオペラ、「蝶々夫人」を観劇。
同じくトモギ村のPANTAさんとご一緒させて頂きました。
PANTAさんは伝説のロックグループ「頭脳警察」のボーカル、ギターをなさってる方ですが
『ロックとは愛と優しさである』と、
PANTAさんと出会って感じました。
ほんとに、人種や立場やすべてに垣根の無い、愛に溢れたフェアな人です✨
撮影中、バックグラウンドの下の名前までいち早く覚えて下さり、
「あれ?今日は⚪︎⚪︎は呼ばれて無いのか?」なんて気にかけてくれたり。
先日のパーティでも初対面の方に御紹介下さった時に
「こちら森川恵古さん。けいこのコは、古いって書くんですよ」と。
ご丁寧に...感謝です
ロックです。人類愛と優しさです
さて!
笈田さん演出の蝶々夫人
こんなに細胞が大騒ぎした夜はありません。。。
感動した。という言葉では表現できないのです。。。
こんなに心の深いところが喜びに満ちて震える...
懐かしい感覚でした。
「沈黙」の撮影現場で感じた感覚なんですよ、髄液が、シビれる感覚!✨
“長年ヨーロッパに住んでいる日本人”のヨシさんだからこその、双方への理解が深い演出、でした。
次の日もまた観たくなりました✨
また再演して欲しいです!
ベースは黒い美しい御影石のような舞台、反射が綺麗なんです。
朱色の大傘が対にあって、その周りに千羽鶴がわーっとあって(すみません、説明が下手過ぎますが
花嫁衣装や結婚式の美しさ、夜には沢山のぼんぼりが舞台上に反射して...まぁ、美しいのなんの✨
色々感じました。
宗教のこと
...その人にとって宗教ってなんだろう?「沈黙」に通じる疑問を感じました。
ピンカートンとの結婚の為に、日本の神仏をさくっと捨てちゃう蝶々さんなのです。
アメリカの神様は助けてくれませんね、とのスズキの言葉に
私達がここに居ること、知らないんじゃないかしら?とw
アメリカのことは
...すごくタイムリーに星条旗がselfishなものに感じました...
ミュージカル「ミスサイゴン」の原作は「蝶々夫人」。
なにも死ぬことないのに...と「ミスサイゴン」ではいつも思いましたが、今回の演出では腑に落ちました。
舞台後方、オーガンジーの後ろに蝶々さんの亡きお父上が白い裃を着て現れるんです。
殿様の命令で誇り高く自害した蝶々さんの父。
「誇り高く生きた者は誇り高く死ぬ」
だったかな?
そうだね、蝶々さん。と思いました。
もちろヨシさんの深い解釈とメッセージの全てを理解していないと思いますが、
「あー、蝶々夫人ってこうだよね、本当は!」と勝手に説得されましたw
あとオーケストラも素晴らしかったなぁ...
有名なアリア「ある晴れた日に」がここまで悲しく突き刺さったのも初めての感覚です。
蝶々夫人、中嶋彰子さん、お見事でした。
そしてスズキ役の鳥木弥生さん。
ワタシ、生のオペラって数えるくらいしか観てませんが、オペラでもこんなにリアルに伝えることができるんですね。。。
スズキがものすごく染みました。ブラーブァ!✨
でもなんで「ゴロー」は下の名前で呼ばれているのに、蝶々夫人に1番近い忠実な下女「スズキ」は苗字なんでしょうねぇ?w
そして「沈黙」の時、ヨシさんの撮影現場でのいらっしゃり方、佇まい、、、勉強になりましたし感動しました。
それはまた書きますね。
長文最後まで読んで頂き有難うございました