カーリング日本選手権 女子決勝T | yoshi's drifting weblog -揺蕩記-

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私の一番好きな言葉、揺蕩(たゆた)う。……
日常の、ふとした何気ない出来事について、
その揺蕩う様を書き留めていきます。

仕事の忙しさだったりプライベートの忙しさだったりでブログを書いておりませんでしたが、ちゃんとカーリングは見ておりますよ。
 
 
まあ、録画ですけども、昨日と今日とで決勝トーナメントを見まして、ようやっと北海道銀行と中部電力のチーム力を堪能いたしました。
 
 
決勝トーナメントはタイブレーク方式になっておりまして、まず予選1位のLS北見と2位の中部電力、3位の北海道銀行と4位の富士急が当たり、前者の勝者はそのまま決勝戦へ、敗者は後者の勝者と当たり、勝った方が決勝に進むという方式でございます。
 
 
で、その3位と4位の試合「北海道銀行vs富士急」とその勝者の「北海道銀行vs中部電力」の試合を見ましたよ。
 
 
カーリングを見てていつも思うのは、
 
 
やっぱセカンドって大事だよねぇ〜
 
 
っていうことでして。
 
 
カーリングは基本的に4人で2投ずつ投げるんですが、最初はリードが、次にセカンドが、そのあとサードが投げ、最後にスキップ(キャプテン)あるいはキャプテンがセカンドとかサードで投げてる場合はフォースが投げるわけです。
 
 
その内のリードというのはそのエンド(回)の展開を組み立てる際の「布石」になる様な投球をするわけでして、これは割とまあ普通に巧くいく、巧くいかなくても修正できるポジションなのでございます。
 
 
で、セカンド、サード、スキップ(フォース)と進むにつれ、段々とコントロールが要求されてくるわけですが、スキップ(フォース)が楽にプレッシャーを感じずに投げるためにはセカンドとサードの2投ずつでどのくらい作戦通りに石を打てるかが重要になるのでありますよ。
 
 
で、取り分けその最初であるセカンドっていうのは、地味なポジションでありつつも、でもかなり重要なポジションだというわけです。
 
 
かつてトリノ五輪で「カー娘」なんて名前でブレイクした頃のチーム青森は、リードは、……忘れたわ、目黒か寺田かだったと思いますが、セカンドは本橋麻里が務め、サードが林、スキップが小野寺という、今思えばなかなか豪華なチーム編成でして、その中でも本橋の「リラックスして投球できてる感じ」っていうのは、かなり良い印象を受けたのを憶えております。
 
 
そんなこんなでセカンドというのはなかなか重要なポジションなのですが、この決勝Tの北海道銀行vs富士急ではその部分で明暗があったかなと思いましたね。
 
 
結果から言うと、どちらも上手くて、取り立てて大きなミスをしたという時はなかったんですが、このセカンドの投球時に狙い通りの展開に持っていけたかどうかの微妙な差が積もり積もっての決着だったかなと。
 
 
北海道銀行のセカンドは近江谷杏菜だと思ってたんですが、近江谷はリードで出てて、吉村という選手が投げてました。
 
 
初めて見る選手でしたが、まあ安定感はなかなかの人でして、縁の下の力持ち感が出てましたね。
 
 
対する富士急は小谷優奈という18歳か19歳という若い選手が務めてまして、まあ経験の差なのかなぁと。
 
 
大きな失敗はないんですがね、でもちょっとこう微妙なズレとかがあって、……というところでしょうか。
 
 
それにしても北海道銀行の安定感はすごいな!なんて思いつつ、その後の「北海道銀行vs中部電力」を見たわけですが、その安定感は持続してて、特にスキップの小笠原歩の精度が高いのなんの!
 
 
こんなチームがなんで3位に回って、中部電力が2位だったんだろう?と疑問でしたね。
 
 
というのも、中部電力というのはかつて市川美余という「美人すぎるカーリング娘」ということで話題になった選手と今はLS北見にいる藤澤五月を擁していて、見かけによらずものすごい「パワー型」のチームだったのですよ。
 
 
相手の石を回り込んで中心を取っていく、みたいな展開ではなく、とにかく相手の石にぶつけて押し出していく、押し通る!!みたいな感じでして、他とはオーラが違うチームだったのです。
 
 
が、その市川選手が移籍ではなく「引退」し、藤澤選手が孤軍奮闘するもチーム力が弱くなってしまい、果たしてLS北見に移籍、チーム力が更に弱まってしまい、弱小チームへと落ちてしまったのです。
 
 
が、ここにきて海外から凄腕コーチを招集しでチーム力をアップし、そんでもって今回の2位通過に返り咲き、と。
 
 
で、試合を見たわけですが、やはりそういうチームでありまして、はっきり言ってどっちも上手かったです。
 
 
やっぱり小笠原選手がキレッキレで、手に負えねえな!なんて思ってたんですが、そのチーム相手に中部電力は「チーム力」で対抗してたのですよ。
 
 
試合全体を通してのミスは小笠原選手が終盤にやっちまった2投だけだと思いますね。
 
 
中部電力はノーミスだったんじゃないでしょうか。
 
 
それくらいの、「運」も味方につけてましたね。
 
 
で、9エンド終了時に4点差が付いて北海道銀行のギブアップで、決勝はLS北見と中部電力の今大会3度目の対決と。
 
 
今はもう決着しておりますが、録画でまだ見てないので、それについては後日。
 
 
いやぁ、それにしても同い年的な感じで見てきた北海道銀行が決勝に進めず、平昌五輪に出場できないのは、なんとも切ないですね。
 
 
サッカーも野球もプロレスもそうですが、自分よりも年上の選手が奮闘してるのを見てると、やっぱりもらえるものがあるじゃないですか?
 
 
若手の躍動ももらえるものがありますけど、やっぱり世代が近い方がより強くより多くもらえますからね。
 
 
でもまあ、 なんだかんだ言ってLS北見の安定感と中部電力のチーム力の対決は見ものですね。
 
 
ではでは。