東海道新幹線(名古屋駅〜新大阪駅)を散策する | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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みなさんこんにちは!よしひろよしちゃんです。 

今回は東海道新幹線(名古屋駅〜新大阪駅)を散策していきたいと思います。

皆さんもうご存知だと思いますが、鉄道創業期は新橋駅が東海道本線の起点で終点が神戸駅。そして規模拡大のため東京駅に機能を移します。しかし従来の東海道本線は普通列車・急行列車や貨物列車など、さまざまな車両が走っており、これ以上増発するのは限界というまできており、そこで新しい幹線をつくることに。また高速鉄道の構想が計画され皆さんご存知、夢の超特急が1964年(昭和39年)に東海道新幹線が開通しました。

過去に東京駅〜品川駅間について詳しく記載したブログを投稿しています。併せてご覧くださいませ。

東海道本線(在来線)の新しい幹線としてできたので東海道新幹線と呼びます。中には速い乗り物と答える人がいますが、それは間違いです。

余談になりますが新幹線だけあって東海道本線(在来線)の支線であり東京駅から東海道新幹線の終点は新大阪駅ですが東海道本線の終点である神戸駅に近い山陽新幹線の新神戸駅までになっています。

それでは今回のスタート駅の名古屋駅に行ってみます。

東海道新幹線が開通し50年以上経っていますが、考え方によってはまだ50年しか経過していないので開通当初から使われている建築物や施設などが多々あります。しかし近年耐震工事などで、解体や原型の姿が見れなくなりつつあるので今のうちに見ておいた方がいいのではと思っています。


★JRセントラルタワーズ
JR東海の本社も入居するビルでJRグループの駅舎では一番立派ではないかと思います。


★JR名古屋駅 コンコース
名古屋駅は東海道新幹線開通当初から使われているものは、ほとんどありませんが有名なCMの舞台かつ現在まで続くイベントを生み出したのは、この名古屋駅構内でしょう。

知っている方はあっ!となったかもしれません。

そうです!クリスマスエクスプレスのCMに使われた場所です。

遠距離恋愛のカップルが新幹線でクリスマスに再会を果たすストーリーが描かれたもので

ここは彼氏を向かいに行く彼女が走って対抗から来たおじさんとぶつかる場所ですね笑


★JR名古屋駅 南口
そしてこの柱で改札口から出てくる彼氏を隠れて待つ所でCMが終わるんでしたよね。


★JR名古屋駅 新幹線ホーム
クリスマスエクスプレスのCMは何種類か年代によってあり新幹線ホームで彼氏を待つシーンもありましたよね。

諸説ありですが、クリスマスはカップルで過ごすなどという文化はクリスマスエクスプレスのCMによって日本では誕生したと言われていますよね。

つまり名古屋駅や100系新幹線がクリスマスは男女で過ごす。クリぼっちという言葉を生み出したと言えそうです笑

名古屋駅コンコースや改札口・ホーム、また100系新幹線も名古屋駅からあおなみ線に乗り約30分の場所にリニア鉄道館という鉄道テーマパークがありそこに展示されています。

皆さんも機会があれば、恋人や友達と名古屋駅やリニア鉄道館に行き昔のCMと同じ構図で撮影し動画投稿サイトなんかに載せると面白いのではないでしょうか。








★リニア中央新幹線 工事風景
なお名古屋駅前周辺でなリニア中央新幹線の建設が始まっており近くから見ることができます。

それでは名古屋駅を出発しましょう!
名古屋駅を出てすぐに回送線があり、こちらに行くとJR東海名古屋車両所があります。ここから名古屋始着の新幹線が行き来しています。




★清洲城から東海道新幹線と東海道本線
東海道新幹線はしばら東海道本線と並走し清洲城付近で離れていき東海道本線より太平洋側を走ります。

そしてしばらく走ると次駅の岐阜羽島駅です。



★岐阜羽島駅 駅舎
清洲城から東海道本線とかなり離れ、中心地である岐阜駅や大垣駅からもかなり外れた場所に岐阜県内唯一の新幹線駅岐阜羽島駅があります。

今でこそ駅前には、ビジネスホテルチェーンなどがありそこそこ田舎の新幹線駅という雰囲気がなくもないですが、かつて駅周辺は田んぼでコンビニ1つもなかったそうです。

それでは何故?ここに駅ができたんでしょう
諸説はいくつかあります。




★関ヶ原
関ヶ原を越えるためとされています。東海道新幹線はオリンピックや世界銀行の融資を受けておりそれに間に合わせるため急ピッチで建設されました。鈴鹿山脈を貫くことも検討されましたが、工事が難航し関ヶ原を越えることになりますが、伊吹山の南東麓に位置し南北を山地に挟まれた盆地であることから冬は豪雪地帯になります。

★岐阜羽島駅 ホーム
岐阜羽島駅は2面4線のほか通過線がある大きな構造になっています。

関ヶ原が雪などで悪天候になった場合、新幹線を安全な場所に避難できるように造られた駅でホーム数も多いとされており除雪車の待機基地を設置できる駅ともなっているそうです。

もう一つの諸説は当時の新聞などの影響で政治駅と騒がれたそうですが、岐阜県の新幹線駅の設置に尽力した政治家がいたというものです。

駅前の公園に大野伴睦先生御夫婦の像があります。




★大野伴睦先生御夫婦の像
大野伴睦先生は1952年〜1953年まで衆議院議長に就任。1964年5月に心筋梗塞をおこして死去。つまり念願の東海道新幹線開業(1964年10月1日)を見届けることはできなかったのです。

東海道新幹線開業から58年
今日も岐阜羽島駅前から奥様と新幹線を見守っています。

どちらの説が正しいんでしょうか。
個人的には前者だと思っていますけど駅前に銅像があるとう〜ん笑




★岐阜羽島駅 駅構内
駅構内は比較的開業時の原型を保っていると感じます。

なお岐阜羽島駅前には、名鉄(名古屋鉄道)の新羽島駅があります。




★名鉄新羽島駅
新羽島駅から岐阜駅まで笠松駅で乗り換え約40分。

JR名古屋駅から岐阜駅まで乗り換えなしで20分。

岐阜羽島駅の存在意義がわからないのも無理ないですね。

岐阜羽島駅を出発すると右手に三洋電機(現パナソニック)ソーラーアークが見えます。

そしてしばらく走ると次駅の米原駅です。

★米原駅
米原駅は近年駅舎がリニューアルされ外観は昔ながらの雰囲気を感じることができません。

東海道本線と北陸本線との乗換駅です。

当駅で東海道本線(在来線)はJR東海からJR西日本となりますが東海道新幹線は終点の新大阪駅までJR東海管轄です。

また当駅から東海道新幹線終点の新大阪駅から大都市近郊区間(大阪)となっています。


★米原駅 新幹線ホーム
構内配線は通過線2線とその両側に上下線のホームを設けた東海道新幹線では標準的な造りですが、このほかに予備ホームがあります。これも岐阜羽島駅と同様で関ケ原越えがあるため事故車両や待避列車が停車できるようにするためです。



★レール運搬車(東海道新幹線) (機械扱い)
普段は予備ホーム使われていないため事業用車などが留置されることがあります。





★井筒屋
新幹線ホームでは米原駅弁の井筒屋、弁当や駅そばが販売されています。


★井筒屋 本店
本店は米原駅前で中にはレストランがあるそうです。

米原駅を出発すると次駅は京都駅ですが、それまでに、またまた難所があります。それは逢坂山と東山です。

音羽山トンネルと東山トンネルを貫きます。




★東山トンネル(神戸方面:電車線)
これは現在、東海道本線(在来線)の神戸方面:電車線に使われているトンネルです。これはかつて東海道新幹線建設前、戦前から構想があった弾丸列車建設時に造られたトンネルです。


★弾丸列車 模型
●弾丸列車とは
1932年ごろから日本→朝鮮半島・中国大陸へ向かう輸送需要は年々急増していきますが従来の東海道本線(在来線)などでは対処できないことから、新しい線路を作り東京駅〜下関駅そして朝鮮半島の釜山やソウルへ向かう計画が検討されますが、戦争が続き一度建設が中断され、戦後のちに東海道新幹線の計画が再び検討され実現し現在に至っています。

今ご紹介した東山トンネルは、弾丸列車建設時に造られたものですが、東海道新幹線建設時には違う区間が選ばれたため東海道本線(在来線)に転用されました。

東海道本線(在来線)の列車が東山トンネルを出て少しすると東海道新幹線も東山トンネルを脱出します。


★東山トンネル(新幹線)
これが現在東海道新幹線が使用している東山トンネルです。

そして東山トンネルを抜けると京都駅に到着します。

★JR京都駅
新幹線側は当時の面影が少し残っていると思います。


★JR京都駅 新幹線ホーム
新幹線ホームの構造は2面4線です。
東海道本線(湖西線)・山陰本線・奈良線・近鉄線・京都市営地下鉄との乗換駅であります。


★東寺


★京都鉄道博物館
京都駅を出発すると左手に東寺、右手には京都鉄道博物館(梅小路運転区)が見えます。
★東海道本線(在来線)西大路駅




★桂川橋梁
しばらく東海道本線(在来線)と並走し桂川橋梁を渡ると離れていきます。

そして暫く走るとJRではなく阪急電鉄京都線と並走します。
★東海道新幹線と阪急京都線(阪急上牧駅から)
東海道新幹線開通前、阪急線はこの区間を地上で走っていたそうですが、新幹線高架の重みで線路が地盤沈下する恐れがあったため高架化されその工事期間中(1963年4月〜12月)阪急線は東海道新幹線開通前の新しい線路を走っていたのです。つまり東海道新幹線で営業運行を一番最初にしたのは阪急電車だったんですね〜



★阪急2300系電車(2301F)
現在は現役を引退していますが阪急正雀工場内で動態保存され現在も誘導障害試験などの伴車として構内でバリバリ活躍しています。また初めて鉄道友の会のローレル賞受賞車として有名です。当車両が東海道新幹線で初めて営業運行を行いました。

阪急線が並走するのは、阪急大山崎駅〜上牧間でそれを過ぎるとお互い離れていきます。

しかしまだ次駅の新大阪駅到着まで見どころがあります。

それは新幹線の鳥飼基地及び大阪貨物ターミナル駅です。右手に見えます。

以前にご紹介しました。


貨物新幹線計画の名残りがある場所です。良かったら併せてご覧ください。

これを過ぎるとまもなく東海道新幹線の終点新大阪駅に到着です。


★JR新大阪駅
東海道新幹線で一番原型を保つ駅舎ではないでしょうか。1964年、日本が高度経済成長に突入する頃に建設されたレトロな駅舎!歴史を感じますね!


★JR新大阪駅 新幹線ホーム
5面8線ととても大きい駅です。当駅は東海道新幹線と山陽新幹線の共同駅で直通列車・路線内完結の列車が数々発着します。


★大阪仕業検査車両所新大阪支所
先程記載した鳥飼基地(大阪仕業検査車両所)の支所として網干総合車両所宮原支所の上(新大阪駅:博多寄り)に新幹線の留置線があり車内清掃や簡単な整備がされています。

網干総合車両所宮原支所はJR西日本の大阪駅を発着する列車が入出庫する車両基地です。




★JR新大阪駅 在来線駅名標
新大阪駅から神戸方面が大阪駅。東京方面が東淀川駅です。どちらも先程紹介した弾丸列車計画時から新幹線駅の建設計画があった駅です。まず東淀川駅を見ていきましょうか。




★JR東淀川駅 旧駅舎
弾丸列車時代に有力候補として上がっていたのが東淀川駅だそうですが住宅街であることや将来的に山陽新幹線建設を考え現在の場所になったんだとか。


★旧梅田貨物駅付近
現在のグランフロントあたりに、新幹線駅をつくる構想もあったそうですがこちらも将来的に山陽新幹線建設を考えたほか、これ以上梅田周辺に交通網を増やすと人が増え大変なことになることなどから、現在の場所になったとされています。

しかし現在の新大阪駅にもデメリットがあります。それは大阪の中心地から離れていることや乗換路線が少ないことです。

乗換路線は東海道本線・おおさか東線と地下鉄御堂筋線のみです。

★阪急新大阪連絡線 予定地
かつて阪急線から新大阪駅へ乗り入れる計画があり現在も新大阪駅〜十三駅間、第一種鉄道事業許可を保有していますが実現に至っていません。

最後に今、東海道新幹線で活躍する車両を見ていきます。

★N700系(A)新幹線


★N700系(A) 普通車


★N700系(A) グリーン車


★N700S系 新幹線


★N700S系 普通車


★N700S系 グリーン車

今回は東海道新幹線(名古屋駅〜新大阪駅)などについてご紹介しました。

ご覧いただきありがとうございました。
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