「砂の器」シネマコンサート東京公演@NHKホール | 近藤嘉宏オフィシャルブログ「Brillanteな瞬間」Powered by Ameba

「砂の器」シネマコンサート東京公演@NHKホール

22日にNHKホールで行われた
「砂の器」シネマコンサート東京公演、
大盛況でした!
 
ピアニストから見える会場の風景。
 
こんな感じ。
まさにシネマコンサートを
予感していたかのような映画。
特に後半の父子放浪のシーンでは
ほぼセリフなしで菅野光亮さん作曲の
ピアノ協奏曲「宿命」が
途切れなく演奏されますが、
これを生演奏で味わうと
恐らく身体と心に迫り来る
特別な何かが加わるのではないかと。
もちろん演奏者には
演奏と映画とが合わなくてならないという
基本的な部分での最難関ともいえる
高いハードルがありますが、
これを越えた上でさらに最大限の表現を
盛り込んでいかなくては感動はないわけで、
本当にシビれる本番です。
 
昨日の東京公演は日本フィルとの共演、
指揮はこのプロジェクトで
譜面の復元を行った作曲家和田薫さん。
重層的なアプローチが
とても印象に残りました。
 
和田さんと細かく打ち合わせ。
完売公演ですから
勿論熱気が凄かったわけですが、
もっと凄かったのは静寂感かも。
特に映画後半の
和賀英良の演奏会開始のシーン、
最初の一音が出るまでの静寂。
ホール内の全てが一体化して
まさに「息を呑む」という表現が
ぴったりだったと思います。
それにしてもこのコンサート、
劇と音楽の絡み合いが
とても楽劇的ですね。
 
「砂の器」シネマコンサートは
昨日を含めこれまで
3回経験したわけですが、
毎回全然違う、
音楽は生きているんだなと
つくづく実感しました。
終演後には
この映画で音楽監督を務められた
芥川也寸志さんの奥様も
楽屋の方にお見えになり、
お話することができました。
 
スリーショット。

さて、28日は大阪公演があります。
関西の方々、お楽しみに!