インシュレーターを色々と試してみました | 近藤嘉宏オフィシャルブログ「Brillanteな瞬間」Powered by Ameba

インシュレーターを色々と試してみました

先月購入したばかりの

ウッドコーンのシステム。

すっかり気に入って

色々と聴いています。

 

先日はスピーカーとCDプレーヤーの

下に敷くインシュレーターを

色々といじっておりました。

元々から素晴らしい音を出してくれている

システムですから、

セッティングにこだわって色々と試せば

さらに2ランク3ランク変わるのは

間違いないところ。

基本的にアンプ&プレーヤー部分は

この上の機種と比較しても

中身がほぼ変わらない仕様ですから、

違いはスピーカーということになります。

ですがスピーカーユニット自体の質にも

そう大きな差はなく

直径が5ミリほど小さいだけ。

ただ、上の機種は

スピーカーのボックス内の

チューニングにおいて

相当にマニアックな工夫を凝らしており、

その指向性の明確さや精度、

徹底ぶりが物凄い。

お店で試聴させていただき

その成果には大いに納得しました。

しかしながら圧倒的なコスパと

ナチュラルな音に惹かれ

僕は敢えてその下の機種にしたのですが。

味付け感のないピュアな音が

好印象だったのと、

元々の持ち力は高いのだから

セッティングで色々と遊んでみようと

思ったわけです。

 

さて前置きが長くなりましたが、

木材のインシュレーター、

実は試してみたいものがあったのです。

デビュー直後の頃

ピアノ用にインシュレーターを

製作していただき、

一時期持ち歩いて

コンサートで使用していたのですが、

これが無垢材のとても良いものでした。

しかも様々な木材で

何種類も製作していただいたのに、

イスの高さが変わったことや

その他様々な理由で

使わなくなってしまって、

勿体ないなあと心を痛めておりました。

これらがもしかしたら

活躍できるのではないかと思い…

今となってはどれが何の木だったか

よく覚えていないのですが…

確かメープル、ブナ?、ナラ?、

ウォルナット??のあたりではないかと。

あとヒノキのボードなんかも

あったりするので、

とりあえず使えそうなものは

何でも引っ張り出してきました。

 

様々な種類のインシュレーター。

木って本当に色々ですね。

それぞれが3個1セットなのですが、

スピーカーもプレーヤーも

3点で支える作りになっているので

ちょうど数が合う!

 

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試してみたところ…

まあ、それにしても

音の変わること変わること。

木材は密度が高く肌のキメが細かい方が

滑らかな音になる傾向ですね。

木の種類によって音も音場感も立体感も

レンジも全然変わる。

重さもまちまちですが、

軽いから音が悪いというわけでもない。

あと木目によっても違う。

ちなみに僕は木目が横の方が

音場感が自然に広がって

音が美しいと思います。

 

色々試した結果、

スピーカーの下に敷くのは

断然重い木材がベストでした。

これ、材質はホント何だったかなあ。

高級感があって家具が作れそう。

 

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プレーヤーの下にはヒノキのプレートを。

ヒノキが本当に素晴らしくてビックリ。

滑らかでかつ分解能が高く、

上から下まで味付けされない。

かといって音がつまらないわけでなく艶やか。

 

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というわけで、

今鳴っている音を表現すると、

分解能が高くレンジが広い。

透明でクリア、同時に滑らかさがある。

音場は手前に浮き出すタイプではなく

目の前に舞台が広がっていて

客席で聴いている感じ。

元々定位が素晴らしいシステムなので

演奏者の位置が特定できるような

リアルさです。

 

実際のところスピーカーの下に敷く板は

最後まで二択で凄く悩みました。

もう一つの候補は

奥行きと立体感が増し、

滑らかさも少し増す感じ。

でも今回は分解能が高く

緻密な方を選択しました。

気分によって使い分けても良いかも。

 

インシュレーターというものは、

言ってみればそれぞれの機器が

元々持っている能力の範疇で

聴き手に届く音波の飛び方を

調整するというような

考え方のものですから、

元々ないものを

引き出すことはできません。

やはりこのスピーカー、

凄い持ち力だったんだな。