札幌でのリサイタル | 近藤嘉宏オフィシャルブログ「Brillanteな瞬間」Powered by Ameba

札幌でのリサイタル

札幌kitaraでのリサイタル。
ほぼ毎年行っている札幌、
今回は残雪が多かった~。

ホテルの前の通りも除雪が間に合っておらず、
タクシーで通ると
パリダカ?みたいなアクロバティックな事に。
大変な冬だったんだなあ。
実際、まだまだ寒くて
雪がちらついていました。

前日入りして
オフィスワンのWさんとお食事。
新鮮な海の幸をご馳走になり、
チャージ満タン。

さて、コンサートの当日のリハで
ピアノのハンマーが
普段より柔らかい状態であることが発覚。
これは最近のコンサートで使われた時の状態が
残っているんでしょうね。
しかもかなり柔らかい音感触。
弱音が飛びにくく、
強音に炸裂感がない。
マッチョに弾き続けなければならず、
音色やニュアンスがモノトーン。
ウーム、これはなかなか大変だ。
通常、硬いハンマーを柔らかくすることは
割と容易にできますが、
その逆は大変難しい。
様々な制約もあるし、
本番での変化も考慮すると、
迂闊なことができません。

さあ、調律師さんの腕の見せ所。
開演直前まで色々なテクを駆使して頂き、
演奏次第でどの様にでも聴かせられるレヴェルに回復!
弱音の立ち上がりも心地良い。

音色の変化も出せるぞ!

本当に有難うございます。

で、後は僕次第ってワケ。
本番はピアノの特徴を念頭に置きながら演奏。
音楽のスケール感に常に気を配りつつ、

繊細に音楽を感じて…

注意深く音楽運びが出来たので、
逆に良かったかも。

とはいえ、ピアノは持ち運べないから、
ホールで音を出すまで状態が分からず、
いつもドキドキです。
まあ、ピアニストによって好みが違うので、
仕方ないのですが…

でも、ピアノの楽器としての仕組みが頭に入っていると
こういう時に相当役に立って、
無駄な時間の浪費なく
効率的に調律師さんに要望を出せます。

という訳で、

結果良ければ全て良し!
本番では思った表現ができましたし、
思わぬ打鍵上の発見もあって、
とても充実した演奏会でした。
そして嬉しいお客さんの盛り上がり、

本当に感激しました。