野口


SURFACEを初期から聞いている人ならピンとくるかも知れませんね。

その当時一緒に作詞をしていた人間であります。

SURFACEで作詞にクレジットが表記されているのだけでも

・愛じゃない
・縁
・空っぽの気持ち
・switch
・線
・たまり場
・Tell me
・ふたり
・冬の終わり
・まいったな ~しょうがない~

他にもあった気がするけども!!覚えてない!!

表記されていない曲でも物凄いいっぱいアドバイスをもらってます。

それこそSURFACEのデビューシングル「それじゃあバイバイ」から彼のアイデアは活かされてますしね。

出会いはさかのぼると30年以上前。

30年って(笑)。

小学校1年生からの友達だったりします。

でまぁ一緒に音楽の道を目指した戦友でもあり、SURFACEがデビューするキッカケになったオーディションで最終審査まで残った楽曲の作詞も彼。(因みに作曲は俺)

デビューに至るまでの間は Style of Free って言う名前で俺、永谷、野口の3人で制作していたんですねぇ。

でまぁ作詞だけで3人組と言うのはいかがなものか?と過去に所属していた事務所から言われまして、野口はその後裏方として俺の作詞を手伝ってくれていたわけです。

そんなこんなでSURFACEの3枚目のアルバム「ROOT」を最後に野口とは仕事をしなくなりました。

いや、そうせざるを得なかった部分もあって。

う~ん・・・言葉にしづらいけど、自我の芽生えとだけ言っとく。

その後彼が伊藤由奈さんの「Precious」の作詞をしたと聞いて嬉しかったのを覚えてる。(他にも色々書いてますが)

とまぁそんな彼が俺のライブに来てくれて、ロビー打ち上げなんかで少し話すって事をソロになってから何度かしてた。

今年の5月に行われた「HENSEIKI」では初めて?だと思うんだけど、ロビー打ち上げではなく、開演前の俺の楽屋に彼が顔を出してくれた。

あんなに彼とゆっくり会話をしたのは何年ぶりだ?ぐらいに楽屋で話していた。

その時に「ちょっと手伝ってよ」って話をした。

それが後の「歪」になる。(いびつと読む)

フッと現れた彼を見て瞬時に「あ、野口に頼めばいいや」って。

自分が歌詞を書けないから逃げたわけじゃないんだけど(それは皆さん承知だとは思いますが)、彼なら少しクセのあるこの曲にピッタリの歌詞を書いてくれるだろうって確信があって。

ヤマと作ったラフもラフ、大ラフ(1番までしかない)の音源を送りつけた。

で、あがってきた歌詞を見てニヤリ。

いきなり冒頭に「生の牡蠣(かき)」とか普通出てこないってか、普通これを自分でアリにしないでしょ。

やっぱ面白いなと。

実は世に出ている俺の作品(SURFACE含む)で彼が個人名義で作詞するのは「歪」が初。

久々の制作、そして初のソロ作詞。

正にコレも合縁奇縁だなって。

一体どんな野口ワールドが巻き起こったのか、その耳で確かめてくださいな。



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