2月某日、まだ桜も咲かない肌寒い日に向かった場所は湯島天神。
自分が今年15周年を迎える事を伝えにだ。
SURFACEとしてデビューする前の年、永谷喬夫(ex-SURFACE)と湯島天神に行った。
絵馬に2人して「SURFACEがデビューできますように」的な事を書いた。
その翌年の5月にメジャーデビュー。
デビューした年にも湯島天神に行き、デビュー出来た報告に行った。
お礼参りってやつだ。
ぶっちゃけた話、ここ数年自分の喉と仲が悪い。
自由に歌う事が困難になっている。
でもこんな事、歌を生業にしてる人ならよくある事。
だけど今年の1月15日、2ndアルバム「S」発売前夜祭で最悪な歌を聞かせてしまった。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
そんな事もあったし、15周年だしって湯島天神に願掛けに行ったわけだね。
人がいっぱい。
丁度受験シーズンだったからかな?
湯島天神って学業の神様だもんね。
なんでSURFACEの2人ここにきてデビューさせて!って願ったんだろうね(笑)。
「15周年を迎えるまでになりました。ありがとうございます」
「これから初の車移動をメインしたツアーが始まります。喉への負担も半端ないのですが、乗り切れますかね?応援してください」
なんているかいないか分からない神様に伝えてみたり。
その他にはいつもお世話になってる咽喉科での診断で「声帯結節の序章だね。椎名さんの声帯の悪化を順番付けるとしたら、今まで見た中で2番目に悪い」とまで。
そこでやむなしと処方されるのがステロイド。
副作用が半端ではない薬で、とにかく13年前にステロイドを点滴で2週間打ち続けた時は体重が6キロも増えた。
今回は錠剤のステロイドを2週間投与と言う事で、ツアー中にどんどんむくんでいくのは避けられないとの事。
なるほど。
それでも少しでも良い歌を歌えるなら背に腹は代えられない。
あまりの不安に過剰な喉のケアしてみたりの移動。
神経質になり過ぎてストレスが逆に良くない事もあるんだけどね。
そんなこんなで幕をあけた今回のツアー。
まずはTypeA。
札幌を皮切りに全国8箇所。
それぞれの地でそれぞれの罰ゲームなんかもやりましたねぇ(笑)。
とても楽しい旅になりました。
雪だるま作ってみたり。
桃太郎になってみたり。
ゆうたろうみたいにカッコつけてみたり(笑)。
里中と一緒に投げてみたり。
「いざ尋常に」の歌詞に出てくる伊達さんと傾いてみたり。
こんな事が出来るのは、その日のライブが楽しかったからほかなりません。
本当に楽しい旅でした。
仙台には本当に偶然なんですがヤマがいたのでとっ捕まえてゲストとして参加させました。
これも何かの縁なんでしょうね。
そんなこんなで喉に不安がある中で今の自分が出来る事、やりたい事を詰め込んだライブTypeAを無事に?終える事が出来ました。
感謝の気持ちを込めて湯島天神にまた出向いてみました。
「次は福島再興祭りと、TypeSが始まります。もう少し力かしてね」と。
そして
高橋まことさんと初のセッション。
俺ごときがBOφWYの「わがままジュリエット」、「マリオネット」をご本人のリズムに合わせて歌わせてもらうという奇跡を体感。
吉川晃司さんとも一緒に歌わせてもらって幸せ。
土屋アンナちゃんとの結構早い再会で。(今年の1月にイベントで一緒だった)
吉川晃司さんも土屋アンナちゃんも仮面ライダー繋がりの仲間でもあるし、これもまた縁だなぁって。
そして、福島でも俺のサポートを務めてくれた友森さん。
今や1番一緒にいる時間が多いですよね。
いつもありがとうございます。
そんなこんなでTypeSも始まり、とにかく楽しい!って思えるライブでした。
ライブ中喉の不安も忘れてしまうぐらいに出し切ってやりましたよ!
ヤマだけサイズがデカイのでTシャツが間に合わない!ってなり、俺が直筆で作った世界に1枚だけのTシャツ(笑)。
名古屋ver.。
洗ったら色が薄くなったという事で、更に改良を加え、煙っぽく加筆した大阪ver.。
そして東京ではサプライズゲストが!
1月15日にイベントを一緒に盛り上げてくれた天野さんが仕事を切り上げてアンコールに駆け付けてくれました。
今回の「S」にまつわる一連の流れの最初と最後を天野さんに締めくくってもらう、これまた縁だなと。
あの日の自分のなかでの悔いを感じてくれたのかな?って思ってしまうよね。
一緒に歌った「いざ尋常に」は本当に忘れられない思い出になりますよ。
天野さん忙しい中、本当にありがとうございました!!
そして、その日はTypeAで一緒だったムラも駆け付けてくれてね。
今回のツアーのメンバー全員で打ち上げも最高だったね。
そんな中、高橋まことさんもライブに来てくれてですね、打ち上げにも参加してくれて。
またすぐ一緒に音を出そうと誓いあいました。
俺の事気に入ってくれたのかなぁ?なんてちょっと自惚れたりね(笑)。
次はまた違うBOφWY歌いますから!(図々しい)
そして数日が経ち今の俺の喉は咽頭炎(笑)。
本当に出し切った感でいっぱい。
お大事にとか言われたいわけじゃなく、悔いがないように走り抜けてきた心地よい痛みだとすら思ってます。
でも休んでる暇はなくて、15周年に向けて早くも次の一手を。
皆を驚かせる企画を俺が考えて、スタッフも同意。
まだまだ休んでられないのよ。
15周年過ぎたらちょっと長い休みでももらって、何処か遠くへ行こう。
本当に楽しいツアーでした。
遊びに来てくれた皆さんありがとう。
この縁はやっぱり一生モンなのかも知れないね。
椎名慶治