前回の(Vol.1)にコメントをくれた皆さんありがとう!
ただ、アクセス数とコメント数には雲泥の差がありまして、正直閲覧数はコメント数の100倍はありました。
だからなんだって話ですけどね。
だからなんだって話なんですけどね!
って事で若干腑に落ちない気持ちもありますが「S」を紐解いていこう!(Vol.2)をはじめましょうか。
前回が「I Love Youのうた」で終了していたので、今回はその続きにあたる「フラット♭」から数曲紐解きを。
■フラット♭
「シンプルなミディアムな曲を作ろう。」
肩の力を抜いてリラックスしたような曲に仕上がればいいなぁと、歌詞にしても応援歌と言うよりも「休もうか」みたいなね。
タイトルに込めた想いもそこ。
「フラット」って平坦って言うか、起伏がないこと等を指しますよね。
それ以外に音楽では、音を半音低くする意味で記号「♭(フラット)」なんて意味もあります。
頑張り過ぎてる気持ちをフラットに。
上がり過ぎた空回る想いを♭に。
今回の歌詞でのフラットは言い換えれば「深呼吸」みたいな意味かも知れませんね。
これ、結局自分自身がそういう状態だったからこその歌詞なんだろうなって結果論として気付きました。
2010年の下半期からソロとしての活動が始まって、2年ちょっとの間にアルバム4枚(ミニ含む)とシングル1枚、ライブDVDを3枚リリースってちょっと走り過ぎだよね。
その間にインストアライブからイベントライブ、そしてツアーまで。
「自分が何をしたいのか?」を深く考えてる暇もないなかで、それでも答えをひねり出してここまでやってきた自分へのメッセージだったのかと。
制作してる時は人の為に歌ってるつもりでしたが、最近この曲を聞くと妙にグッとくる。
脱線エピソードでした(笑)。
アレンジは大久保君に難しくこねくり回したものではなく、ロックンロールな8ビートな感じで、リラックスしたバンド感のあるものに仕上げてもらいました。
歌詞の世界観に寄せてもらった形ですね。
アレンジャー全員に言える事ですが、言葉で伝えたものをよくその通りにアレンジしてくるなぁって(笑)。
皆「それが仕事ですから(笑)」って言って終わりにしちゃうけど、「いざ尋常に」をアレンジした人が「フラット♭」もアレンジしてんのよ?
改めてアレンジャーって凄いよなぁって思いません?(ヤマも含む)
日本はね、もうちょっとアレンジャーを大事にしたほうがいいよ!!(誰に言ってんだ)
そんなこんなで苦労した部分はあまりない曲でもあります。(ぇー)
ぶっちゃけこの曲のボーカルレコーディングをした日に、それ終わりで「lo0p」の仮歌をヒィヒィ言いながら録った事の方が鮮明に覚えてるぐらいですから(笑)。
とは言っても手抜きは勿論してませんし、気持ちを込めて歌っております。
嫌な事があった時なんかに聞くと少し心が軽くなったりしたりしなかったり。
熱くなり過ぎず、冷め過ぎず、フラットで行こう。
うん、( ・∀・) イイネ!
そしてこの曲はテレビ朝日系全国ネット「ビートたけしのTVタックル」エンディングテーマにも使用して頂いているので、是非チェックしてほしいなと。
本当に嬉しいです。
そんなこの曲に「S」から始まる言葉を付けるなら「Simple」かなと。
実にシンプル。
S/椎名慶治
■これからも
どうしてもバラードを作らないといけない状態に自分を追い込み尻を叩かれながら作った曲(笑)。
本当に自分から「あぁ・・・バラード作りたいなぁ・・・」って思った事はないです。
それこそデビュー15年の今でも。
ほっといたら一生バラードを作る事がない。
周りはバラード作ってよと言う。
ある意味苦行です。
でも約束してしまったのです。
「I & key ENはバラード入れません!その代わりフルアルバムにはバラード3曲入れますよ!」とか豪語してしまったのです。
だからヒィヒィ言いながら、ヤマに泣きついて作った覚えがあります。
歌詞もバラードってなんかラブソング書かないといけない気持ちになるので、その時点で大げさに言えば「いざ尋常に」みたいな世界観はハナからNGみたいな。
見えない縛りがあると思うんですよね。
その縛りを無視して何を書いても自由なのも重々承知ですが、絶対にバラードとしては受け入れ辛いものになると思うんですよね。
書かされてる感が嫌なんですかねぇ。
だとしたら聞くのはNGではないわけですもんね。
だけど俺は人のバラードも苦手。
カラオケに言ってもバラードはあんまり歌わないですし。
もうそういう人種なんでしょう。
ですが、バラードの必要性を痛いほど理解もしてますから、板挟みです。
いつも通りデモテープを聞きながら歌詞を書いたわけですが、なかなか言葉が降りてこない。
書き出すまでにとても時間を要した曲でした。
アレンジはヤマがメインでしているのですが、1番はしっとりとドラムなしで歌いあげ、後半に向かって盛り上げると言う王道のパターン。
ヤマはやはりバラードを更にグッとくる形にするのが上手いなと。
涙腺にくるアレンジというか。
椎名も苦しみながら納得する歌詞を書き上げたつもりです。
アナタの大事な人を想い描きながら聞いてみてほしいなと。
じゃあ俺は一体誰を思い描いたんだって話になりますけど、ヤマの事を思って書いたわけじゃないとだけ書いておきます(笑)。
あ、因みにこの15年自分で作って歌ってきたバラード達は全て納得してます。
歌うのはいまだに苦手ですが、ちゃんと愛してますからね。
「これからも」も好きな1曲ですから、そこは勘違いしてほしくないなと。
自分が嫌いな曲を人に聴かせるつもりは毛頭ございません!
「S」から始まる言葉を付けるなら「SUKI(好き)」かな。
まんまだね(笑)。
S/椎名慶治
■愛のせいじゃない 愛は関係ない
今回のアルバム制作で最初に作られた曲。
本当にソロになってからの2年間はコンスタントに作品を作ってきましたし、今自分がやりたい事ってなんだろ?って考えてる暇もなかった。
これは苦言ではなく、こんなに忙しく、めまぐるしい毎日をソロになってから送れるなんて予想もしてなかった感謝って意味で。
正直SURFACEの後期はジッと忍耐、辛抱、我慢の繰り返しでそれが生業だった気もしますし、それこそいつ以来の忙しさ?ってぐらい2010年から現在までチマチマと忙しくしております。
なので、まとまらない頭の中でヤマに告げたのは「先ずは得意分野の曲をリハビリ代わりにやるべ」と。
だから、作る前から「愛のせいじゃない 愛は関係ない」みたいな曲なら作れる自信があったってわけです。
結果、間違いなく俺らしい1曲になったと自負してますし、カッコイイって自信もちゃんとあります。
が、本当に今やりたい事ですか?って自問には「どうですかね」って感じでもあって。
だからこそ、これ1曲でその日の制作を打ち切るのは違うって俺もヤマも感じていて、同じ日に「フラット♭」のデモも作ってみたりして。
得意な事をやると、そうじゃない曲も受け入れられるようになるというか。
「フラット♭」だけを作ってたら下手すると保留にしてたかも知れない。
その逆もしかり。
「フラット♭」がなければ「愛のせいじゃない 愛は関係ない」は保留にしていたかも知れない。
「愛のせいじゃない 愛は関係ない」と「フラット♭」をセットで作っていたからこそ素直に受け入れられた。
らしさと新しさを同じ日に生み出せたから。
偶然は必然なんでしょうねぇ。
「愛のせいじゃない 愛は関係ない」は14年間活動してきて、初めてエンディングがフェードアウトしていく曲では?と思ってるのですが、他にありましたっけ?(問うな)
フェードアウトって昭和って感じが俺はするんです。
どこか懐かしい感じをそんな部分からも感じてもらえたらって意図的にフェードアウト。
歌詞に関してはあんまり語る事もないですよね。
カップルの喧嘩なんでしょう(笑)。
愛のせいじゃない愛は関係ないんですよやっぱ。(どうした)
2番のサビ前のベースラインが秀逸過ぎてそこだけで白飯3杯いけそうです。
流石ヤマだよね。
それとこの曲はエンディングのフェードアウトしていく部分のアドリブのもがき、葛藤が好きです。
ずっと「愛のせいじゃない 愛は関係ない」ってフェイクしてますよね。
椎名さんあぁいうの上手いですよね。(自画自賛)
さて、この曲に「S」から始まる言葉を付けるとしたらなんでしょうかね。
パッと浮かんだのが「SHIINA」なんですよねぇ…。
まさに椎名節炸裂な曲で、「うわぁ俺っぺ~」って自分で笑っちゃう感じと言うか。
そして「SURFACE」っぽくも感じてたりします。
う~んどっちだろ?
あ、こうしよう「SURFACEのSHIINA」って事で(笑)。
S/椎名慶治
■lo0p
今回のアルバムの中で唯一楽曲提供をしてもらった曲。
数年前から交流のある先輩、石垣愛(ex. THE MAD CAPSULE MARKETS)さんが俺の為に書き下ろしてくれた曲。
とは言ってもアルバム「S」を作るから曲を作ってくださいとはお願いしてないんです。
たまたま石垣兄貴から「椎名をイメージして作った曲があって、それ送ったから聞いてみてよ」って届いた曲なんですね。
それが「S」のレコーディング中だった。
スタジオでマネージャーと聞いて、「今回のアルバムに無かったテイストでカッコイイですねぇ」と。
実は今回のアルバムの隠しテーマと言うか、サウンドのテーマとして「少し大人になるか」とヤマと話していて、「大人」とはこの場合、ちょっと落ち着いた感じをさしてます。
落ち着いた感じを説明するとこれまた難しいんですけど…15周年を迎える37歳らしくって感じを意識してました。
例えば歌のキーなんかもいつもならもう少し上だよなって部分を敢えて下げていつもの俺のトーンより声の重心を下げたりとか。(難しい話になってるかなぁ)
「RABBIT-MAN」と圧倒的に違うのがこの「少し大人になるか」だったりします。
ホーンセクションとか、きらびやかで華やかな1stフルアルバム「RABBIT-MAN」。
一生懸命若々しく頑張ってる感じと言うかね(笑)。
だからサウンド的に「派手=カッコイイ」って図式がある人には全体的に落ち着いた感じのある「S」には物足りなさもあるかも知れない中での…はい出ました!「lo0p」ですよ。
石垣兄貴が連れてきた友人のアレンジャーさんが岸利至(abingdon boys school)さんともなればそのサウンドはきらびやかにならざるを得ない!
今回のアルバムの真逆を行くこのサウンドに「待ってました!」と言う人もいた筈。
俺自身「うぉ~!かっけぇ~!」と唸るような作品に仕上がりましたし、今回のアルバムでダークホース的な曲なんじゃないかなと。
無かったら「S」じゃない!ってぐらい大事な1曲。
こういうのをケミストリーって言うんですかね。
「S」の制作の最後に取り掛かった曲が「S」の起爆剤って言うね。
これも必然だったんでしょうね。
改めて整理していくと、まず「S」と関係ない部分で石垣兄貴がデモテープを送ってきた。
それが今回のアルバムには無いテイストだったところから石垣兄貴に電話し「この曲、歌詞を書いてみてカッコイイ感じになったら今回のアルバムに使っていい?」と直談判。
すぐさま歌詞を書いて石垣兄貴にも送り、アルバムに収録する事を決めて本格的に制作に。
そこでアレンジャーの話になり石垣兄貴に「お任せします」と告げたら岸利至さんを連れてきた(笑)。
そしたら凄い音圧のサウンドが完成した。
そういう事です。
スタジオで初めてお会いした岸さんは、とても細部までサウンドにこだわりをもって音楽をしてる人でした。
とっても素敵な先輩2人に感謝しております。
歌詞に関しては「自分本位」って言う少しネガティブなテーマで、どんなに悩んでみても結局行き着く場所は一緒って意味から「巡り巡って元に戻る」感じを「lo0p」と表記しました。
読み方はループ。
lo0pの0は数字のゼロです。
結局元に戻るって意味から。
全てが攻撃的に耳に飛び込む感じ、緊張感のある曲に仕上がりましたね。
また是非一緒に曲を作れたらって思います。
この曲に「S」から始まる言葉を付けるなら「Semegiai(せめぎ合い)」ですかね。
石垣兄貴、岸兄貴、ヤマ、そして俺。
誰も遠慮しないでぶつけ合う音のせめぎ合い。
S/椎名慶治
って事で本日はここまで!
次回は遂に最後の「遮ニ無ニ」までいけそうですかね?
引き続き「S」を楽しんでくださいね。
あ、そうそうインストアライブがスタートしてます。
既に大阪、名古屋は終了してしまったのですが、次は埼玉県は羽生にて1月26日!
そう、明日です!
詳細は以下の通り。
■開催日時:2013年1月26日(土) 17:00~ (集合時間16:30)
場所:イオンモール羽生専門店街1F西コート http://hanyu-aeonmall.com/index.jsp
対象店舗&問い合わせ先:HMVイオンモール羽生店http://www.hmv.co.jp/store/HNY/ TEL:048-560-0900
<注意事項>
●整理番号に関するお問い合わせはご遠慮ください。
●参加券の整理番号は、電話予約・店頭予約に関係なく、ご予約された順番となります。
●参加券の配布は指定枚数に達し次第、終了とさせて頂きます。
●紛失の際の再発行は致しませんので、大切に保管してください。
●イベント当日は参加券を忘れずにお持ちください。
●上記イベント会場でのみ当券は有効です。
●参加券を2枚以上お持ちの場合、参加券1枚使用後、2回目以降は列の最後尾にお並び頂きます。
●集合時間になりましたら係員の指示に従い整理番号順にご入場いただきます。
●集合時間前の会場および近辺での場所取りなどの行為は、一切ご遠慮ください。
●集合時間に遅れた場合は整理番号が無効となり最後尾のご入場になる場合、もしくはご入場頂けない場合もございますのでご了承下さい。
●本券は1枚につき1名様のみ、指定日時に限り終演まで有効です(小学生以上は参加券が必要です)。
●都合によりイベント内容の変更・中止をさせて頂く場合もございますのでご了承下さい。
●会場内での録音・録画・複写はお断りします。
●酒類・危険物の持ちこみは固くお断りします。
●会場内にロッカー・クロークはございません。
●会場内で係員の指示及び注意事項に従わない場合、入場をお断りすることがあります。
●会場内で係員の指示及び注意事項に従わずに生じた事故については、主催者は一切責任を負いません。
●お買い求め頂いたイベント対象商品は、不良品以外での払い戻しは一切行いませんので、あらかじめご了承下さい。
●ミニライブ観覧はフリーとなります。
よく勘違いされるのが、ミニライブ自体アルバム購入しないと見れないと思ってる人がいる事。
確かにそういう場所も時にはあるんですが、基本ミニライブの観覧はフリーです。
既に「S」は購入してる人は単純にミニライブだけを見に来てくれても構いません。
「S」を聞いて生の歌を聞いてみたいかも?って思った方はアコースティックライブではありますが、心を込めて歌いたいと思いますので是非遊びに来てくださいね。
アルバム「S」から数曲歌うつもりですから。
このブログで「S」の存在を知ったと言う方はインストアライブで購入して頂ければ俺との握手付きです。
まぁ握手したいのかどうか疑問ですが(笑)。
明日、埼玉県羽生で僕と握手!!
ただ、アクセス数とコメント数には雲泥の差がありまして、正直閲覧数はコメント数の100倍はありました。
だからなんだって話ですけどね。
だからなんだって話なんですけどね!
って事で若干腑に落ちない気持ちもありますが「S」を紐解いていこう!(Vol.2)をはじめましょうか。
前回が「I Love Youのうた」で終了していたので、今回はその続きにあたる「フラット♭」から数曲紐解きを。
■フラット♭
「シンプルなミディアムな曲を作ろう。」
肩の力を抜いてリラックスしたような曲に仕上がればいいなぁと、歌詞にしても応援歌と言うよりも「休もうか」みたいなね。
タイトルに込めた想いもそこ。
「フラット」って平坦って言うか、起伏がないこと等を指しますよね。
それ以外に音楽では、音を半音低くする意味で記号「♭(フラット)」なんて意味もあります。
頑張り過ぎてる気持ちをフラットに。
上がり過ぎた空回る想いを♭に。
今回の歌詞でのフラットは言い換えれば「深呼吸」みたいな意味かも知れませんね。
これ、結局自分自身がそういう状態だったからこその歌詞なんだろうなって結果論として気付きました。
2010年の下半期からソロとしての活動が始まって、2年ちょっとの間にアルバム4枚(ミニ含む)とシングル1枚、ライブDVDを3枚リリースってちょっと走り過ぎだよね。
その間にインストアライブからイベントライブ、そしてツアーまで。
「自分が何をしたいのか?」を深く考えてる暇もないなかで、それでも答えをひねり出してここまでやってきた自分へのメッセージだったのかと。
制作してる時は人の為に歌ってるつもりでしたが、最近この曲を聞くと妙にグッとくる。
脱線エピソードでした(笑)。
アレンジは大久保君に難しくこねくり回したものではなく、ロックンロールな8ビートな感じで、リラックスしたバンド感のあるものに仕上げてもらいました。
歌詞の世界観に寄せてもらった形ですね。
アレンジャー全員に言える事ですが、言葉で伝えたものをよくその通りにアレンジしてくるなぁって(笑)。
皆「それが仕事ですから(笑)」って言って終わりにしちゃうけど、「いざ尋常に」をアレンジした人が「フラット♭」もアレンジしてんのよ?
改めてアレンジャーって凄いよなぁって思いません?(ヤマも含む)
日本はね、もうちょっとアレンジャーを大事にしたほうがいいよ!!(誰に言ってんだ)
そんなこんなで苦労した部分はあまりない曲でもあります。(ぇー)
ぶっちゃけこの曲のボーカルレコーディングをした日に、それ終わりで「lo0p」の仮歌をヒィヒィ言いながら録った事の方が鮮明に覚えてるぐらいですから(笑)。
とは言っても手抜きは勿論してませんし、気持ちを込めて歌っております。
嫌な事があった時なんかに聞くと少し心が軽くなったりしたりしなかったり。
熱くなり過ぎず、冷め過ぎず、フラットで行こう。
うん、( ・∀・) イイネ!
そしてこの曲はテレビ朝日系全国ネット「ビートたけしのTVタックル」エンディングテーマにも使用して頂いているので、是非チェックしてほしいなと。
本当に嬉しいです。
そんなこの曲に「S」から始まる言葉を付けるなら「Simple」かなと。
実にシンプル。
S/椎名慶治
■これからも
どうしてもバラードを作らないといけない状態に自分を追い込み尻を叩かれながら作った曲(笑)。
本当に自分から「あぁ・・・バラード作りたいなぁ・・・」って思った事はないです。
それこそデビュー15年の今でも。
ほっといたら一生バラードを作る事がない。
周りはバラード作ってよと言う。
ある意味苦行です。
でも約束してしまったのです。
「I & key ENはバラード入れません!その代わりフルアルバムにはバラード3曲入れますよ!」とか豪語してしまったのです。
だからヒィヒィ言いながら、ヤマに泣きついて作った覚えがあります。
歌詞もバラードってなんかラブソング書かないといけない気持ちになるので、その時点で大げさに言えば「いざ尋常に」みたいな世界観はハナからNGみたいな。
見えない縛りがあると思うんですよね。
その縛りを無視して何を書いても自由なのも重々承知ですが、絶対にバラードとしては受け入れ辛いものになると思うんですよね。
書かされてる感が嫌なんですかねぇ。
だとしたら聞くのはNGではないわけですもんね。
だけど俺は人のバラードも苦手。
カラオケに言ってもバラードはあんまり歌わないですし。
もうそういう人種なんでしょう。
ですが、バラードの必要性を痛いほど理解もしてますから、板挟みです。
いつも通りデモテープを聞きながら歌詞を書いたわけですが、なかなか言葉が降りてこない。
書き出すまでにとても時間を要した曲でした。
アレンジはヤマがメインでしているのですが、1番はしっとりとドラムなしで歌いあげ、後半に向かって盛り上げると言う王道のパターン。
ヤマはやはりバラードを更にグッとくる形にするのが上手いなと。
涙腺にくるアレンジというか。
椎名も苦しみながら納得する歌詞を書き上げたつもりです。
アナタの大事な人を想い描きながら聞いてみてほしいなと。
じゃあ俺は一体誰を思い描いたんだって話になりますけど、ヤマの事を思って書いたわけじゃないとだけ書いておきます(笑)。
あ、因みにこの15年自分で作って歌ってきたバラード達は全て納得してます。
歌うのはいまだに苦手ですが、ちゃんと愛してますからね。
「これからも」も好きな1曲ですから、そこは勘違いしてほしくないなと。
自分が嫌いな曲を人に聴かせるつもりは毛頭ございません!
「S」から始まる言葉を付けるなら「SUKI(好き)」かな。
まんまだね(笑)。
S/椎名慶治
■愛のせいじゃない 愛は関係ない
今回のアルバム制作で最初に作られた曲。
本当にソロになってからの2年間はコンスタントに作品を作ってきましたし、今自分がやりたい事ってなんだろ?って考えてる暇もなかった。
これは苦言ではなく、こんなに忙しく、めまぐるしい毎日をソロになってから送れるなんて予想もしてなかった感謝って意味で。
正直SURFACEの後期はジッと忍耐、辛抱、我慢の繰り返しでそれが生業だった気もしますし、それこそいつ以来の忙しさ?ってぐらい2010年から現在までチマチマと忙しくしております。
なので、まとまらない頭の中でヤマに告げたのは「先ずは得意分野の曲をリハビリ代わりにやるべ」と。
だから、作る前から「愛のせいじゃない 愛は関係ない」みたいな曲なら作れる自信があったってわけです。
結果、間違いなく俺らしい1曲になったと自負してますし、カッコイイって自信もちゃんとあります。
が、本当に今やりたい事ですか?って自問には「どうですかね」って感じでもあって。
だからこそ、これ1曲でその日の制作を打ち切るのは違うって俺もヤマも感じていて、同じ日に「フラット♭」のデモも作ってみたりして。
得意な事をやると、そうじゃない曲も受け入れられるようになるというか。
「フラット♭」だけを作ってたら下手すると保留にしてたかも知れない。
その逆もしかり。
「フラット♭」がなければ「愛のせいじゃない 愛は関係ない」は保留にしていたかも知れない。
「愛のせいじゃない 愛は関係ない」と「フラット♭」をセットで作っていたからこそ素直に受け入れられた。
らしさと新しさを同じ日に生み出せたから。
偶然は必然なんでしょうねぇ。
「愛のせいじゃない 愛は関係ない」は14年間活動してきて、初めてエンディングがフェードアウトしていく曲では?と思ってるのですが、他にありましたっけ?(問うな)
フェードアウトって昭和って感じが俺はするんです。
どこか懐かしい感じをそんな部分からも感じてもらえたらって意図的にフェードアウト。
歌詞に関してはあんまり語る事もないですよね。
カップルの喧嘩なんでしょう(笑)。
愛のせいじゃない愛は関係ないんですよやっぱ。(どうした)
2番のサビ前のベースラインが秀逸過ぎてそこだけで白飯3杯いけそうです。
流石ヤマだよね。
それとこの曲はエンディングのフェードアウトしていく部分のアドリブのもがき、葛藤が好きです。
ずっと「愛のせいじゃない 愛は関係ない」ってフェイクしてますよね。
椎名さんあぁいうの上手いですよね。(自画自賛)
さて、この曲に「S」から始まる言葉を付けるとしたらなんでしょうかね。
パッと浮かんだのが「SHIINA」なんですよねぇ…。
まさに椎名節炸裂な曲で、「うわぁ俺っぺ~」って自分で笑っちゃう感じと言うか。
そして「SURFACE」っぽくも感じてたりします。
う~んどっちだろ?
あ、こうしよう「SURFACEのSHIINA」って事で(笑)。
S/椎名慶治
■lo0p
今回のアルバムの中で唯一楽曲提供をしてもらった曲。
数年前から交流のある先輩、石垣愛(ex. THE MAD CAPSULE MARKETS)さんが俺の為に書き下ろしてくれた曲。
とは言ってもアルバム「S」を作るから曲を作ってくださいとはお願いしてないんです。
たまたま石垣兄貴から「椎名をイメージして作った曲があって、それ送ったから聞いてみてよ」って届いた曲なんですね。
それが「S」のレコーディング中だった。
スタジオでマネージャーと聞いて、「今回のアルバムに無かったテイストでカッコイイですねぇ」と。
実は今回のアルバムの隠しテーマと言うか、サウンドのテーマとして「少し大人になるか」とヤマと話していて、「大人」とはこの場合、ちょっと落ち着いた感じをさしてます。
落ち着いた感じを説明するとこれまた難しいんですけど…15周年を迎える37歳らしくって感じを意識してました。
例えば歌のキーなんかもいつもならもう少し上だよなって部分を敢えて下げていつもの俺のトーンより声の重心を下げたりとか。(難しい話になってるかなぁ)
「RABBIT-MAN」と圧倒的に違うのがこの「少し大人になるか」だったりします。
ホーンセクションとか、きらびやかで華やかな1stフルアルバム「RABBIT-MAN」。
一生懸命若々しく頑張ってる感じと言うかね(笑)。
だからサウンド的に「派手=カッコイイ」って図式がある人には全体的に落ち着いた感じのある「S」には物足りなさもあるかも知れない中での…はい出ました!「lo0p」ですよ。
石垣兄貴が連れてきた友人のアレンジャーさんが岸利至(abingdon boys school)さんともなればそのサウンドはきらびやかにならざるを得ない!
今回のアルバムの真逆を行くこのサウンドに「待ってました!」と言う人もいた筈。
俺自身「うぉ~!かっけぇ~!」と唸るような作品に仕上がりましたし、今回のアルバムでダークホース的な曲なんじゃないかなと。
無かったら「S」じゃない!ってぐらい大事な1曲。
こういうのをケミストリーって言うんですかね。
「S」の制作の最後に取り掛かった曲が「S」の起爆剤って言うね。
これも必然だったんでしょうね。
改めて整理していくと、まず「S」と関係ない部分で石垣兄貴がデモテープを送ってきた。
それが今回のアルバムには無いテイストだったところから石垣兄貴に電話し「この曲、歌詞を書いてみてカッコイイ感じになったら今回のアルバムに使っていい?」と直談判。
すぐさま歌詞を書いて石垣兄貴にも送り、アルバムに収録する事を決めて本格的に制作に。
そこでアレンジャーの話になり石垣兄貴に「お任せします」と告げたら岸利至さんを連れてきた(笑)。
そしたら凄い音圧のサウンドが完成した。
そういう事です。
スタジオで初めてお会いした岸さんは、とても細部までサウンドにこだわりをもって音楽をしてる人でした。
とっても素敵な先輩2人に感謝しております。
歌詞に関しては「自分本位」って言う少しネガティブなテーマで、どんなに悩んでみても結局行き着く場所は一緒って意味から「巡り巡って元に戻る」感じを「lo0p」と表記しました。
読み方はループ。
lo0pの0は数字のゼロです。
結局元に戻るって意味から。
全てが攻撃的に耳に飛び込む感じ、緊張感のある曲に仕上がりましたね。
また是非一緒に曲を作れたらって思います。
この曲に「S」から始まる言葉を付けるなら「Semegiai(せめぎ合い)」ですかね。
石垣兄貴、岸兄貴、ヤマ、そして俺。
誰も遠慮しないでぶつけ合う音のせめぎ合い。
S/椎名慶治
って事で本日はここまで!
次回は遂に最後の「遮ニ無ニ」までいけそうですかね?
引き続き「S」を楽しんでくださいね。
あ、そうそうインストアライブがスタートしてます。
既に大阪、名古屋は終了してしまったのですが、次は埼玉県は羽生にて1月26日!
そう、明日です!
詳細は以下の通り。
■開催日時:2013年1月26日(土) 17:00~ (集合時間16:30)
場所:イオンモール羽生専門店街1F西コート http://hanyu-aeonmall.com/index.jsp
対象店舗&問い合わせ先:HMVイオンモール羽生店http://www.hmv.co.jp/store/HNY/ TEL:048-560-0900
<注意事項>
●整理番号に関するお問い合わせはご遠慮ください。
●参加券の整理番号は、電話予約・店頭予約に関係なく、ご予約された順番となります。
●参加券の配布は指定枚数に達し次第、終了とさせて頂きます。
●紛失の際の再発行は致しませんので、大切に保管してください。
●イベント当日は参加券を忘れずにお持ちください。
●上記イベント会場でのみ当券は有効です。
●参加券を2枚以上お持ちの場合、参加券1枚使用後、2回目以降は列の最後尾にお並び頂きます。
●集合時間になりましたら係員の指示に従い整理番号順にご入場いただきます。
●集合時間前の会場および近辺での場所取りなどの行為は、一切ご遠慮ください。
●集合時間に遅れた場合は整理番号が無効となり最後尾のご入場になる場合、もしくはご入場頂けない場合もございますのでご了承下さい。
●本券は1枚につき1名様のみ、指定日時に限り終演まで有効です(小学生以上は参加券が必要です)。
●都合によりイベント内容の変更・中止をさせて頂く場合もございますのでご了承下さい。
●会場内での録音・録画・複写はお断りします。
●酒類・危険物の持ちこみは固くお断りします。
●会場内にロッカー・クロークはございません。
●会場内で係員の指示及び注意事項に従わない場合、入場をお断りすることがあります。
●会場内で係員の指示及び注意事項に従わずに生じた事故については、主催者は一切責任を負いません。
●お買い求め頂いたイベント対象商品は、不良品以外での払い戻しは一切行いませんので、あらかじめご了承下さい。
●ミニライブ観覧はフリーとなります。
よく勘違いされるのが、ミニライブ自体アルバム購入しないと見れないと思ってる人がいる事。
確かにそういう場所も時にはあるんですが、基本ミニライブの観覧はフリーです。
既に「S」は購入してる人は単純にミニライブだけを見に来てくれても構いません。
「S」を聞いて生の歌を聞いてみたいかも?って思った方はアコースティックライブではありますが、心を込めて歌いたいと思いますので是非遊びに来てくださいね。
アルバム「S」から数曲歌うつもりですから。
このブログで「S」の存在を知ったと言う方はインストアライブで購入して頂ければ俺との握手付きです。
まぁ握手したいのかどうか疑問ですが(笑)。
明日、埼玉県羽生で僕と握手!!