4月23日(昨日)の「中居正広の金曜日のスマたちへ」を見た人はなんてリアルタイムなの!!(どうした急に)

いやさ、ゲストが「高嶋ちさ子」さんだったんですよ。

今日のノーツのキーになる方だったので、タイミングがいいなぁって思いまして。

って事で今日はちょっといつもと角度が違う製作についてお届け。





<嘘×嘘 –fake x fake->



「12人のヴァイオリニスト」さんのアルバム「i Meets...」用に書き下ろした曲ですね。

まず、「12人のヴァイオリニスト」とは?って部分を軽く補足しておきましょう。

「高嶋ちさ子」さんによる、観ても、聴いても、美しく、楽しいクラシックヴァイオリンの新しい鑑賞方法を提案するプロジェクト。

その志に惹かれた女性ヴァイオリニスト達のグループで、完全固定のメンバーと言うわけではなく、この「12人のヴァイオリニスト」で経験を摘んで巣立って行く方もいらっしゃったり、その時々で多かったり少なかったりと、正確には12人ではないらしいです(笑)。

って事でそんな「12人のヴァイオリニスト」さん達との企画が、surface名義での最後の作品になりました。

正直、事の発端は覚えてません。

Sマネから「ユニバーサルさんからこういう話を頂いてまして・・・」って感じで話を聞いたわけで、一体何故俺達に頼みたかったのか、そこに理由があったのかも分かりません。

でも古巣のユニバーサルさんから声をかけてもらえた事は嬉しいですし、その申し出を「断る理由が見付からない!!いやっほう!!」って事で引き受けました。(そんなにテンション高かったか?)

大まかな縛りは「クラシックの曲を楽曲の何処かに使う」って事。

「まぁ出来ればサビに使ってくれると一番嬉しいんだけどね。」的な事をプロデューサーから言われましたが(笑)。

クラシックの曲を流しながら尚且つ独創性も求められるってわけだ。

あっはっは!!

断わりゃよかった・・・。(挫折するのはええ)

引き受けた後で次第に詳細が明らかになっていく。

その一つは他に収録されるアーティストの名前。

色んな意味で頭が上がらない(笑)、「大黒摩季」姉さんを筆頭に、そうそうたる先輩方が名前を連ねていた。

「あれ・・・この企画って軽い気持ちで引き受けちゃいけなかったんじゃ・・・?」

段々不安になりながらもまずは永谷とモチーフになるようなクラシック音楽を探す打ち合わせからスタート。

が、二人ともクラシック畑な人間ではないし、聞いたら分かる曲でも誰の作曲で何と言う曲名なのかを把握出来ていない。

頭でフレーズが沸いててもそれがなんと言う曲か探す術がなかったりで四苦八苦。

しかも歌謡曲に使用するには変拍子だったり、難解なコード進行をするものが多い。

いきなり暗礁に乗り上げなんですががが。

永谷が自分で聞いた事がある曲を題材に試しになんとなくオケを作ってみるという事でその日の打ち合わせは無理矢理にでも終了させた。

後日永谷から「なんとなく作ってみた」という連絡をもらいいざ鎌倉。

永谷が題材にしていたクラシックは、昔「スタッフサービス」と言う会社のコマーシャルで使われていた曲。

「上司に恵まれなかったら フリーダイヤル オー人事 オー人事」

それ以外にも色々なものに恵まれないなら全部「オー人事 オー人事」ですよ(笑)。

このセリフを聞いて「あぁ~知ってる!」って思った方は多いかも知れませんね。

そんな「オー人事」をモチーフに永谷はオケを作ったわけです。

なんか意外と普通に聞けるんですが?

ちゃんと融合出来てます。

歌謡曲とクラシックが今、出会ったぁ~!!

クラシックの正式な曲名はチャイコフスキーの「弦楽セレナード 第1楽章」と言うらしいですよ。

絶対「オー人事」の方が直ぐにあのメロディーが浮かぶ人多いとは思いますがね!!

ってな感じで「オー人事」をモチーフに楽曲制作する事が決まりまして、次はしっかりメロディーを作らないといけない。

永谷がアコギをおもむろに弾き始めたので、俺もおもむろに歌い出す。

あっという間にメロディが構築されていき、本日の作業終了。

そのアゴギと俺の鼻歌みたいなデモを家に持ち帰り歌詞を書く。

その時にただ単に歌詞を書くだけというのはつまらないと思ってしまった椎名慶治。

折角だし歌詞でも融合出来ないだろうか?と。

クラシックとJPOP(歌謡曲)の融合。

surfaceと12人のヴァイオリニストの融合。

ソニーとユニバーサルの融合。

「アナザーストーリー」とか「サイドストーリー」なんて発想が浮かんだ。

多分その頃「スピンオフ」なんて呼ばれるものが世の中に流行っていたせいかも知れない。

そこで俺が題材にしたのが「嘘じゃなく 愛していた」。

アルバム「Invitation No.6」に収録されている曲であり、とても切ないバラードだった。

それをモチーフにする事で「企画物」という点が線になると思ったし、全ての流れに繋がりを持たせる事が出来るなって思った。

やだ・・・結構考えてる・・・。

ただ正直、テーマにする曲を間違えたなぁって思う・・・。

救いようのない泥沼の一途を辿る羽目に・・・。

二つの歌詞をピックアップして検証してみよう。


 ポケットの中 震えてるのは
 僕を呼ぶ 君からのメール

 流れる音は 君の好きだった
 僕が歌う 冴えないラブソング

(「嘘じゃなく 愛していた」から抜粋)



 不意になった鳴った 貴方の電話
 僕の言葉を さえぎるラブソング

 鳴り止むまで 無視をするのかい
 違和感はやがて 核心に触れるようだ

(「嘘×嘘 –fake x fake-」から抜粋)



「嘘愛」の主人公は女性からメールがきたから連絡をした。

しかし、その女性はタイミングが悪く「嘘嘘」の男と一緒で電話には出るわけにもいかず・・・みたいな!!

なんだよコイツ!!(お前が作り上げた女性でしょうが・・・)

「嘘愛」の主人公と女性の着歌は一緒なんでしょうね。

曲はきっと「君の声で 君のすべてで...」じゃなければ「as ever」ですよ!!

そんな気がする!!

なんだと!?

surfaceのバラードが冴えないだと!?

出てこい「嘘愛」の主人公!!(だからそれもお前が作ったんだろうが・・・)

他にもこんな部分。



 偶然交差点で 君を見付けた
 あの日 僕に 気付いたろうか
 見せた事も 無いような顔で
 あの人に 笑うんだね

 多分ここじゃないよ 君の場所は
 なのに どうして 惹かれてしまうの
 もう後戻り出来なくなりそう
 嘘じゃなく 愛していた

 (「嘘じゃなく 愛していた」から抜粋)



 いつもの交差点で 見せた笑顔を僕は 信じてしまいたくなるから
 ここじゃないんだよ 貴方の場所はきっと 言えないんだ キッカケを渡す事は出来ない

 他の誰かの代わりでもいい 苛立つほどに そう思えるんだよ だから
 貴方を見失ってしまう前に 強く引き寄せ 永久に眠ろうか

(「嘘×嘘 –fake x fake-」から抜粋)



主人公二人しておっも!!

ただ「嘘愛」の主人公は諦めようって気持ちが強いのに対して「嘘嘘」の主人公は諦めるぐらいなら一緒に死ぬ!!ぐらいの勢い。

女性はどっちの男を選ぶの?

ま・まさか・・・他にも男が!?

一体どんな容姿をしている女性なのでしょうか。

俺自身にも分かりません。

ただ12人ヴァイオリニストでは「松本 蘭」さんが好きです。(いや聞いてないよ)

そんな「松本 蘭」さんはソロデビューを機に12人のヴァイオリニストは卒業したらしいですね。

ソロでも頑張ってください!!超応援してます!!(ここで言うな)

レコーディングはストリングスアレンジを「河野 伸」さんにして頂き、それ以外のオケ&アレンジは全て永谷が。

12人のヴァイオリニストというぐらいですから、ヴァイオリン以外いないわけで、低音の部分の弦楽器(チェロやビオラ等)はサンプリング音源で永谷が弾いたものだったりします。

そして登場した12人のヴァイオリニスト。

なんか華々しい!!

スタジオにこんなに沢山の女性がいた事なんて滅多にないのでニヤニヤしてる人が沢山いたよ!!(男はみんなそんなもんさ!!)

俺?お・俺は全然あれだよ・・・馬鹿あれだよ・・・。(どれだよ)

彼女達はレコーディング中はみんなピッ!としてるんですが、休憩中はもううるっせえのなんの(笑)。

ノリは女子高。

プロデューサーが「いつもこうなんだよねぇ・・・」って苦笑いするほどのはしゃぎっぷり。

か・かわいいやんけ・・・。

ここで一句。


何故だろう
女子は話が
尽きないね


延々くっちゃべってましたよ!!

その輪にいれてよ!!

これだけの人数がいると派閥とかないんですかね?

「パートナーに恵まれなかったら オー人事 オー人事」ですよ!!(マテ)

ってかブースに入るとなんか良い匂いがしましたよ!!

なんかお菓子までお裾分けしてもらっちゃったし。(女子は高確率でお菓子を持っているのは何故だろう・・・)

最後に記念撮影をしてレコーディングは終了。

因みに「高嶋ちさ子」さんは妊娠中で、しかもちょっと容態が良くない時期だったのでお会い出来ずじまいでした。

その日は一日楽しかったですが、その後自分の歌レコーディングの時は寂しかったです。

まず女性臭0の狭いスタジオに男が7人。

そのうちレコーディングを始めたらプロデューサーも「椎名君はもう自分で考えてやりたいように^^」って消えた。

最終的にエンジニアとアシスタントと俺と言うスタジオ・・・。

チョットマテヨ!!

ストリングス録ってた時は20人ぐらいいたよ!!

そして一人ブースに閉じこもり怒りをマイクにぶつけました。(いや嘘ですが)

お気に入りのポイントがあるんですよ。

ギターソロに入るところなんですが、あれアドリブなんですよね。

初めからあった場所ではないんですよ。

「キッカケを渡す事は出来ない」の後の部分ね。

「うぉ~フェイクバイフェ~イク!!」って。

なんか感情が飛び出た。

ギターソロも含め、そこだけで白飯3杯はいけます。

いや4か。(どっちでもええわ)

楽曲はシリアスですが、とても和気あいあいとした楽しいレコーディングでした。

そして、今回の「Last Attraction」に収録したいと言ったのは紛れもなく俺です。

ぶっちゃけこの曲を知らなかったと言う人も少なくないだろうと。

知っていても12人のヴァイオリニストさんのアルバム「i Meets...」をこの1曲の為に買うのは・・・って人もいたと思うし。

面白い試みをしている曲だし、異質だけど入れたいなって。

ボーナストラックとして聞いてもらえればと思います。

あ、その際「Invitation No.6」も一緒に購入してですね、「嘘じゃなく 愛していた」と連続て聞くと「Oh my god...」ってなれますよ。

是非!!

明日からは新曲4曲についてのライナーノーツをお届け。





Last Attraction/SURFACE


2010.04.28 Release!!
UMCK-1350/1351
¥3,800(tax in)
[初回生産分]解散ライブ先行予約案内封入

<購入者先着特典:ポストカード>
※先着特典となります。数に限りがございますのでお早めにご予約ください。
※一部CDショップ、ECサイトでは特典がつかない場合がございます。
ご予約、ご購入の際は予めご確認をお願い致します。


♪SURFACE解散ライブ♪
「Last Attraction」
■日程:2010年6月13日(日)
■会場:東京国際フォーラム・ホールA
■時間:OPEN 16:30 / START 17:30
■席種・チケット代:全席指定 ¥5,800(tax in)
■チケット一般発売日:2010年5月8日(土)
■お問い合わせ■
VINTAGE ROCK 03-5486-1099(平日12:00~17:00)


♪着うた(R)、着うたフル(R)配信中♪
レコチョクmusic.jpdwango他にて名曲を配信中。



$SURFACE 椎名慶治オフィシャルブログ「いつも何か考えてます。」Powered by Ameba



famima.comさんで過去2回に渡り展開してきたコラボレーションGOODS。
コンプリート・ベスト・アルバム「Last Attraction」リリースに合わせ今回も実現。
今回は、SURFACEの二人も使用している、二人のこだわりが随所に反映された限定コラボレーションベルトになります。
華やかかつ上品な商品で、スタッズなど全てハンドメイドの商品になります!
みなさんチェックして下さいね!


詳しくはこちら!

PC → http://www.famima.com/disp/CFmDispListSpePage_001.jsp?dispNo=001009026
Mobile → http://www.famima.com/m/index.jsp?dispNo=002026004027&depth=4