4月も終わろうとしてるのに寒暖の差が凄いよ・・・。

そして今日の東京は生憎の雨模様。(俺のせいではないぞ)

こんな雨の後に快晴に恵まれると虹が出たりする。

1年前の夏、自宅付近で大きなハッキリとした虹を見た。

虹は神秘的だけど、結局光の屈折とかそういった類だって冷静に捉えていた。

捉えていたのにボーッと空眺めちゃった。

俺以外にも携帯で必死に写真を撮ってる人がいて、お互いそれに気付き苦笑いしたり。

虹にはそんな人を惹き付ける不思議な力があるんじゃないかなぁ。

子供の頃は虹のふもとを自転車で探した時もあった。

勿論行けなかったけどね。

そんな不思議な「虹」の力が俺達と武部さんを惹き合せたって素敵じゃない?

では今日も始めよう。





<素直な虹>



surfaceのラストシングル。

そして両A面シングルでもありました。

両A面は「.5(HALF)」以来2回目ですね。

実はこの曲も「フレーム」みたいに、永谷が当初はsurfaceの為に作った曲ではないんだよね。

他の誰かをイメージした曲がお蔵入りになっていて・・・。

「この曲良い曲だよね。俺が試しに歌って・・・」って完全に「フレーム」の流れと一緒だな(笑)。

「フレーム」はSURFACEのラストシングル。

そして「素直な虹」はsurfaceのラストシングル。

妙な偶然である・・・。

俺がデモで歌った歌詞は、永谷が元々書いていた歌詞。

そのデモを「NARUTO 疾風伝」の監督さんが聞いてくれた。

「曲の雰囲気も、歌詞も今のナルト達のようだ」と。

そして正式に「NARUTO 疾風伝」のエンディングに起用される事になった。

この曲を作った当初から永谷の中でアレンジをお願いしたい人が明確に浮かんでいたらしく、それがまさかの「武部聡志」さん。

俺はのけぞった。

だってそうでしょう?

デビューシングルの時に「これからはもう二人でやりたいから」ってデビューまでの2年間お世話になった武部さんから明らかに逃げた人間が、武部さんにお願いしたいって言ってるんですよ?

なんと言う無謀って言うか無茶って言うか天然って言うか・・・。

「無理だよそんなの・・・」って俺は頭の中で思ってた。(言わなかったけど)

後日、「武部さんにオッケーもらえました!!」とはアーティスト担当のY。

「ちょ!!武部さんOK出したのかよ!!」と俺は思わずにいられなかった。

忙しいスケジュールをぬってでも「やりたい」と言ってくれた武部さん。

だからアンタは何故にそんなに器がでかいんだよ!!

ムカツクぐらいカッコイイよ武部聡志!!(呼び捨てでごめんなさい)

久々に会った武部さんは10年前と変わらない物腰の柔らかなオーラをまとって俺達の前に現れた。(レコーディング入ると怖いんだぞ~。なんちゃって)

久々の一言目は「元気?久しぶりじゃん」と笑顔で。

それだけで気持ちがタイムスリップした。

早速曲の構成の打ち合わせをしたり、アレンジの方向性を3人で決めて、細かいアレンジは武部さんに預けた。

そして作詞にとりかかる。

元々永谷が書いていた歌詞だったし、「全部自分で書いてみれば?」と俺は言った。

「はい、書きます」と永谷はハッキリと同意した。

「夢の続きへ」の後だからこそ、俺は永谷に託してみたかったのもあるし、ぶっちゃけ永谷の尻拭いみたいに歌詞を書きたくなかった。

だけど彼は締め切りまでに歌詞を書いてこなかっただけではなく、俺が納得出来るような歌詞を書けなかった。

納得出来る出来ないはいいけど、締め切りだけは守りましょう。(ね、皆さん)

やんわり書いてるけど超絶説教しましたよワタクシ。

あまりにも叱ったので文字にするのは控えるぐらい説教しましたよワタクシ。

あ!!あの時の説教が凄くて解散に・・・。(嘘です。すいません)

勿論俺が権力を握っていて、俺を納得させるものじゃないといけないなんて事はないですよ?

だけど歌い手としてシックリきてないものを歌うのはプライドが許さなかった。

そのボーカリストとしてのプライドは前日の「夢の続きへ」を読んでもらえれば分かるでしょう?

周囲の雰囲気も「このままの歌詞じゃ駄目だ」って感じだったし、誰も俺に「そんな事ないですよ!!」って意見をしてこなかった。

そんなこんなで俺も歌詞を書くことになる。

それは「椎名君も歌詞を書いてください」と永谷に言われたからで、「納得出来ないから俺にも書かせろ!!」っていうおこがましさではないので悪しからず。

数日後、永谷の書いた歌詞、俺の書いた歌詞が並んだ。(1番はアニメサイドからOK出てるので一緒)

どちらが良い?と判断出来るのはここまでくると武部さん以外いないでしょう。

忙しい合間に電話で相談にのってもらった。

AとBの歌詞のどちらがどちらを書いたかとは言わずに「どっちが良いですか?」という質問を投げた。

即答で「Bの歌詞。情景描写がしっかりしてる分、主人公が生きてるよ。こっち椎名君でしょ?」と受話器越しに。

という理由で2番以降は俺の書いた言葉達になった。

1番の世界と2番の世界が若干違うのはそのせいである。

いやぁでも今思うと俺なんであんなに怒ったんだろ・・・。

絶対フラストレーションの全てを永谷にぶつけたとしか思えない。

なにやってんだか俺・・・。

そして下地の全てを用意して終わり、久々に武部さんとのレコーディング。

そうそうたるメンバーがスタジオに集結。

昔から大好きだったドラムの「山木 秀夫」さんと一緒に音を出す日がくるとは・・・。

完璧なまでの武部さんの仕切りでレコーディングはあっという間に終了。

相変わらずはええええええ!!

「間奏1回目と2回目のピアノどっちのフレーズが好きだった?」とピアノブースから俺に意見を仰ぐ武部さんに「俺は2回目のフレーズが好きです!!」と。

「じゃあ2回目のフレーズをもうちょっとしっかり弾く」と3回目を弾いてレコーディング終了。

いやいやいやいや、ありえねえって!!はええよ!!

「それじゃあバイバイ」もそうだったよ!!思い出したよ!!

ミステイクとかないのかよ!!

俺なんて人生ミステイクだよ!!(それはここで関係ない)

日本に何人いるんだよこんなにはええレコーディングの人・・・。

そりゃ「SAIKAI」のリハーサル1日だけのしかも6時間で終了するわ!!

なんでその早さでそんな大胆なアレンジを思いつくのか、しかも自分だけ「はい覚えたぁ」ってちょっと待ってよ!!

こっちは全然覚えられないし、何よりMCはまかせた!!みたいな流れずるくね!?超ずるくね!?

家で自己練習だよ!!

・・・すいません脱線しました。

そんなヒヤヒヤもんのライブは、「surface 2008「Invitation No.6」+「SAIKAI」(2枚組み)」のDVDで見られます。

どうぞ買ってくださって結構!!(宣伝も忘れない)

「モノクロの世界にいる」の後の椎名お気に入りのピアノを是非皆さんもCDで聞いて見てください。(そこだけで泣ける)

でも、その後の俺のオチサビも良いからそっちも聞いてよ!!(どんな対抗心だよ)

デビューシングル「それじゃあバイバイ」を一緒に作り上げ、最後のシングルを一緒に作る。

なんという「縁」なんでしょうね。

人との繋がりの強さ、そんじょそこらじゃ切れねえよって思わせてくれた。

これを読んでるアナタと俺の縁もね。

ハサミで切ろうとしてみ?切ろうとしたハサミが刃こぼれするぜ!!

うひょう!超クーメン!!(クーメン気にいったか)

この曲のアレンジの面白いところはストリングスにあると思うんですよ。

一度たりとも同じフレーズを弾かないっていう。

1番より2番、2番より最後のサビと抑揚があり、感情が昂るアレンジ。

素晴らしい。

武部聡志の凄さを見せつけられた。

武部さん、色々本当にありがとう。

遠くでいつも心配してくれていたアナタの優しさ、親心とでも申しましょうか、その気持ちを周りから聞いていましたし、テレビ局で会った時にわざわざ手書きのメッセージをくれましたよね。

それこそ離れてから2年後ぐらいの偶然の出来事だったんじゃないかな。

「元気でやってるか?いつかまた一緒に音を作ろう。」という内容の直筆の手紙に泣きそうになった事もありました。

アナタに出会えた事、そしてSAIKAI出来た事に心から感謝します。

このSAIKAIに尽力を注いでくれたソニーにも感謝します。

今度メールしようかなぁ。

PVでは、砂の上で貝殻眺めて膝を抱えて歌う俺。

その貝に一体どんな思い入れがあるの?ってぐらいに問いかける。

寂しげだよねぇ・・・。

そしてなんと永谷のピアノ姿が。

武部さんのピアノのフレーズを家で聞いて何度も練習したらしい。(音は出ないとしてもちゃんと弾かないと胡散臭くなるしね)

1シーン1シーンがとても長くゆったりと大きいPV。

後半戦になると永谷が口ずさんでる!!

歌ってるよ彼!!

surfaceってとうとうデュオになったのね!!(違)

だけどsurfaceをまったく知らない人が見たらどっちがボーカルか分からないよね(笑)。

いやわかるか。

クーメンがボーカルだし。

実は結構チャレンジしてるPVだよなぁって思う。

こんだけ熱く歌ったふり出来るならライブでもっとコーラスやってくれりゃいいのに(笑)。(それはまた違う話ですね)

最後の大空バックとかスケールでっかいよねぇ。

合成だけど!!

狭いスタジオの白い壁だったけども!!

完成したら大空だったー!!バーン!!

セピア色の中に一瞬出てくるカラーのシーンとかグッときた。

監督センスいいなぁ・・・。

という事で「素直な虹」のPVが見れるのは「Invitation No.6」の初回限定だけ!!

勿論中古を必死で探してもらうしかない。

ジャケットは「夢の続きへ」からの流れでタイクーンさんにお願いした。

ポップなのかクールなのかとてもシュールなジャケットで、俺は面白いって思った。

「s・u・r・f・a・c・e」の7文字を虹色で表現するのとか可愛いよなぁ。

S=椎名

N=永谷

と言う新しい略語「SN」。

バンド名じゃない、自分達の名前で略されたのは初めてだった。

「素直な虹」も略すなら「SN」だったからかな?

二人でsurfaceって全面に出してくれた感じ。

歌詞カードをめくると顔に雲がかかっちゃってる写真とかアソビ心満点なジャケットだね。

裏ジャケの空見上げてるちっちゃい自分達も好き。

って事で明日は両A面の「情熱マイソウル」をお届け!!





Last Attraction/SURFACE


2010.04.28 Release!!
UMCK-1350/1351
¥3,800(tax in)
[初回生産分]解散ライブ先行予約案内封入

<購入者先着特典:ポストカード>
※先着特典となります。数に限りがございますのでお早めにご予約ください。
※一部CDショップ、ECサイトでは特典がつかない場合がございます。
ご予約、ご購入の際は予めご確認をお願い致します。


♪SURFACE解散ライブ♪
「Last Attraction」
■日程:2010年6月13日(日)
■会場:東京国際フォーラム・ホールA
■時間:OPEN 16:30 / START 17:30
■席種・チケット代:全席指定 ¥5,800(tax in)
■チケット一般発売日:2010年5月8日(土)
■お問い合わせ■
VINTAGE ROCK 03-5486-1099(平日12:00~17:00)


♪着うた(R)、着うたフル(R)配信中♪
レコチョクmusic.jpdwango他にて名曲を配信中。



$SURFACE 椎名慶治オフィシャルブログ「いつも何か考えてます。」Powered by Ameba



famima.comさんで過去2回に渡り展開してきたコラボレーションGOODS。
コンプリート・ベスト・アルバム「Last Attraction」リリースに合わせ今回も実現。
今回は、SURFACEの二人も使用している、二人のこだわりが随所に反映された限定コラボレーションベルトになります。
華やかかつ上品な商品で、スタッズなど全てハンドメイドの商品になります!
みなさんチェックして下さいね!


詳しくはこちら!

PC → http://www.famima.com/disp/CFmDispListSpePage_001.jsp?dispNo=001009026
Mobile → http://www.famima.com/m/index.jsp?dispNo=002026004027&depth=4