「ショムニ SEASON2(正式名称ではないかもだが)」のオープニングテーマとして多くの方の耳に触れた曲だと思っております。

かの有名なGLAYのTAKURO様も自身のファンクラブの会報で、何かの質問に「ゴーイング my 上へ」と答えたという裏情報をファンの方から頂いておりまして、ワタクシとしましては感慨深いエピソードでございました。

何故感慨深いのか語って良いですか?良いですね?良いですよ。

ってことでちょっと脱線させてもらうけど、俺はプロのボーカリストになるまで深夜コンビニバイトをいくつかした。

その昔、これから発売になる様々なアーティストの曲と、コンビニの新商品の宣伝を納めたテープが毎月届き、それを店内放送としていたのがLAWSON。

ワタクシ最後に勤めたバイト先がLAWSONでございまして、プロになってからももの凄くお世話になっており、不思議な縁を感じずにはおれません。

そして自宅から歩いて3分圏内に3件もLAWSONがあるのも縁でしょうか。

2時間に一回ループするそのテープは、深夜コンビニで唯一の楽しみというか、それしか音がなかったので、いやがおうにも聞くしかなかったわけです。

しかも8時間以上店にいるわけですから、1日実質4回は同じセリフ、同じ曲を聞かないといけない。

1週間に4日は働いていましたから、一週間に16回は同じセリフ、同じ曲を聞いていた計算に。

1ヶ月だと64回・・・。(もういいだろ)

必然的に曲を覚える。

しかも曲順すら覚える。

その時に出会ったのがGLAY6枚目のシングル「Yes,Summerdays」。(バーン!効果音つけて!!)

痺れまくった。

ヤラレタ!って思った。(なんか悔しかった)

一発で虜になった俺は、「この曲が終わったらくるぜGLAY!」ってなぐらいに2時間に一回を待ち望んだ(笑)。

それだけで仕事がはかどったし、頑張れた。

数ヵ月後「生きてく強さ」もコンビニで流れていた。

勿論心の中で熱唱した。

俺の青春。

本当に力をもらった。

そういう意味ではGLAY以上にプロを目指す上で支えになったバンドは他にない。

好きなバンドは数えられないほどいたけどね。

1995年の出来事だった。

そんな人が俺のタイトルを覚えていて、使用したと言う事実は俺の股間を撃ち抜いた。(胸撃ち抜けよ・・・)

こんだけ脱線するほど嬉しかったんだよ!!いいじゃねえか!!

Mステで競演を果たした時、緊張してて全然挨拶出来なかった。

「Winter,again」(1999年)の時だった。

大好きだぁ!この想い届け!

さて、本題に戻りますが(意外とアッサリ戻るのネ)。

オヤジギャグのようなタイトルではありますが、とても前向きな言葉で気に入ってます。

永谷が作ったデモを車の中で初聞きした時に「あ、なんか抜けた」って思ったんですよね。

何かが足りないって意味ではなく(笑)、本当はモヤモヤしたままなのかも知れないけど吹っ切ろうとしてるというか。

良い表現が見付からないんですが、下世話と言うかなんというか。

陳腐な言葉で言えばキャッチーじゃん?です。

そのキャッチーさを更に下品に味付けするのが俺の役目というか。

クールな歌詞を書けばそれはそれでマッチしたでしょうね。

んが!

それじゃあSURFACEをする意味がない。

今俺カッコイイ事言いましたよね?

それじゃあSURFACEをする意味がない。

大事なことなんで2回言っときます。

ドラマからのNGワードは「とにかく一人称な歌詞にはしないでくれ」って事のみでした。

一度デビューの時に散々話あったチームですから、「お前等なら分かってるだろ?」みたいな放任主義って感じだったのでしょうか(笑)。

今回はNGを喰らった覚えがありません!!

今これを打ちながらドヤ顔してる俺がいます。

当時の永谷の作ったデモは、毎回なんとも言えないデタラメな言葉で歌ってたりします。

時には日本語で。

時には英語で。

時には宇宙語で。

そんなデタラメな中に、とてもメロディーと噛み合う発音の部分が多々あります。

そういう場所はそのまま活かすのが俺の歌詞の書き方で、「ゴーイング my 上へ」に関して言えばサビの頭の「ゴーイング」っていうのがそれに当たります。

デモで永谷が既にそれに近い発音で歌っていたんです。(ゴーイングではないんだけど)

そこからブワッと歌詞の世界をひろげていく。

なぁ~んて事が出来ると楽なんですけどねぇ。

流石にブワッっと広がらないので、チマチマと広げていきます(笑)。

サウンドに関しては、レコーディングに関わった人数延べ何人ですか?ってぐらいのビッグバンドなサウンド。

ドラム、パーカッション、ベース、ギター、ホーンセクション、ストリングス。

計算したら同時に発せられる生音の数、実に50人分ぐらいの曲でした。

レコーディングに幾らかけてんだよ・・・。

でもそのバブリーな感じがこの曲には合ってたと思いますよ。(何故かフォロー)

そしてカップリングにはSURFACE初となるインストナンバー「smurai mania」が収録されました。

勘が鋭い方ならお気づきかと思いますが、「ヌイテル?」で感じた喉の違和感は更に悪化していて、ドクターストップ寸前だったという事実。

何か歌わずに済む打開策としての案がこのインストだったわけです。

永谷は歌がある音楽が大好きな人間で、あまり自分のインストとかに興味をしめすタイプではなかったのですが(毎日ライナーノーツを読んでくれていれば分かるよね)、俺をフォローする為にトライしてくれたわけです。

この「samurai mania」はチョコチョコと色んな場所で耳にしました。(テレビもラジオも含め、野球やスポーツニュース等など)

俺が歌ったら一体どんな曲に仕上がったのか気になる曲です。

あ、「侍マニア」ってテーマで歌詞は書きませんよ(笑)。

そしてもう一つのカップリングもリミックスを収録する事で喉の負担を減らしてくれました。

すいません・・・本当にすいません・・・ですが、結局入院を余儀なくされるのはもうちょい先。

PV撮影では最初で最後のエキストラを100人以上募っての大掛かりなものに。

中には2丁目のオカマちゃん達も10人程エキストラで来てもらいまして(笑)。

永谷がテーブルでそんなオカマちゃん達に囲まれて酒を飲んでるシーンとかとても不思議な光景でございました。

その方達の働いてるお店の名前が「化け猫」だった事に大変感動を覚えました(笑)。

その他のエキストラはファンクラブの子達で、ホント一生懸命PVを盛り上げてくれましたよね~。

当日いきなり監督に「椎名君、この曲振り付けある?」と言われ、「あはは、俺達そういうバンドじゃないんで(キリッ!)」と。

「そっか、じゃあ今作ってよ」と。

「ほぇあ!?ナンデスト!?」

そこから必死でエキストラ(ファン)の方々が来るまで一人で振りつけを考えました。

何故かお立ち台の上で(笑)。

エキストラの皆さんに自分で拡声器を持って振り付け講座をひらいてですね(笑)、一緒に練習をして挑んだ本番は大盛り上がりでしたよね。

凄い楽しかった。

今となれば、あの時なんでもっと簡単な振り付けにしなかったんだろう?と思いますが、ライブでお客さんが必死にこの振り付けを踊ってる姿を見ると非常にテンションがアガる自分がいます。

よくもまぁ皆覚えてるよねぇ。

ステージ側から見た光景を皆さんにも見せてあげたいって思うぐらい振り付けが揃っていて気持ち悪いんですよ(笑)。(気持ち悪いっていうな)

休憩時間にファンとあんなに密に話が出来る機会ってなかなかなかったので、とても嬉しかったですね。(今でこそピグ等でお話してますけど)

ファンの子達との撮影が終了し、お別れに一人づつハグをして、次の撮影へ向かう。

この時点で撮影がもの凄い押していた。

それこそ終電がなくなるほどに。

撮影終了予定が天辺(0時)だったのに、結局そこからまだまだ撮影は続き、大黒ふ頭に向かって車を走らせながらの撮影や、2ndアルバム「Fate」のCM撮影等も含み、結局終了が朝7時ぐらい。

しかも夜中から大雨になるという・・・。

撮影スタッフもSURFACEチームも全員死んでました(笑)。

SURFACEのPV撮影で最も過酷な撮影だったのでは?と思います・・・。

こんなに苦労して作ったPV。

俺の衣装イカかよ!

そんなイカーvsギターの戦いを描いたPVだよね。(イカーってなんだよ)

最初のうちはファーなんか着ちゃって、カワイイ女の子連れて、髪の毛にラインストーンまで付いてて、でっかいサングラスまでしちゃってね。

スター気取りですよ。

それが途中でファー脱ぎ捨てたら爆発まで起こってイカ登場。

ものすげえ馬鹿(笑)。

やって良かったと思いますよ?

えぇ、イカで良かったと思ってますよ?

思わないとやってられねえだろ!!(あ、本音出た)

ではまた明日。





Last Attraction/SURFACE


2010.04.28 Release!!
UMCK-1350/1351
¥3,800(tax in)
[初回生産分]解散ライブ先行予約案内封入

<購入者先着特典:ポストカード>
※先着特典となります。数に限りがございますのでお早めにご予約ください。
※一部CDショップ、ECサイトでは特典がつかない場合がございます。
ご予約、ご購入の際は予めご確認をお願い致します。


♪SURFACE解散ライブ♪
「Last Attraction」
■日程:2010年6月13日(日)
■会場:東京国際フォーラム・ホールA
■時間:OPEN 16:30 / START 17:30
■席種・チケット代:全席指定 ¥5,800(tax in)
■チケット一般発売日:2010年5月8日(土)
■お問い合わせ■
VINTAGE ROCK 03-5486-1099(平日12:00~17:00)


♪着うた(R)、着うたフル(R)配信中♪
レコチョクmusic.jpdwango他にて名曲を配信中。

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