シリアの民主化を求める反政府勢力と、それを押さえ込もうとするアサド政権との対立が激化し、シリア政府軍による市民への武力弾圧が激しさを増しているようです。
歴史や周辺事情が違うので一概にはいえないけど、北アフリカのリビアと似たケースですね。
あのときはリビア政府に対する武力制裁を求める安保理決議を、常任理事国のロシアと中国が棄権したとはいえ国連は採択したんです。なのに今回は、ロシアと中国が伝家の宝刀“拒否権”を発動して否決…。なんで?まぁ各国いろんな思惑があるんだろうけど、おんなじだよ、東洋の島国から見たら。何でだろ?知りた~い。

想像するに、理由は二つ。
まずは地理的な問題。シリアって国は地中海の奥の奥、湾の付け根っつーか喉ちんこみてーなとこに位置しており、アジアとヨーロッパに隣接しています。古代ローマ帝国の時代から貿易と文化の要衝であり、アラブ、ユダヤ、イスラム、キリスト教と、人種と宗教の交差点でもある。故に両大国としては、この重要地点には中立国家(非民主国家)を置いておきたいのでは?。

二つ目は国際情勢。今年は各国で大統領選挙があり(アメリカ、ロシア、フランス他)、中国も国家主席が変わります。故に各大国は自国の世論を過敏に意識するあまり、軍事力を投入するという思い切った政策はとりづらいのでは?
加えて昨今のヨーロッパ金融不安も深刻です。戦争は金がかかるだろうし、リビアには投入したNATO軍(北大西洋条約機構軍)を、二年連続では出しづらいのかな?

いずれにしても、一番気の毒なのはシリア国民です。自国民を国家が爆撃しているんです。国際社会の助けが必要なら無条件で手を差し伸べるのが、特に、かつて戦争を引き起こした先進諸国の役割だと思うけどな。みんなそこからおかしくなっちゃったんだからさ。
日本はどーすりゃいいんだ?

教えて、池上さんビックリマーク



明日は稽古!頑張ってきますグッド!